1999年5月15日号 |
i810-DC100チップセットを搭載しているFICのCW33を展示中なのはツクモパソコン本店II。CW33はSocket 370対応のmicroATXマザーボードで、ビデオもサウンドもi810に内蔵しており、当然の事ながらAGPスロットはない。ISAスロットもなく、かわりにAMRスロットが1つ用意されている。なぜかサウンドチップのSolo 1が別にオンボード搭載されており、これとi810のサウンド機能とどう使い分けるのかは不明。価格は未定で、近日発売する予定とのこと。
もう一つはPCiN秋葉原が展示しているBIOSTARのM6TWA。CW33とほぼ同じ仕様の製品で、こちらはAMRカードも一緒に展示中。ただし、実際に入荷する予定の製品はM6TWCという下位モデルで、こちらはUltra ATA/66に対応していないi810-Lチップセット搭載のバージョンになるそうだ。販売予定価格は16,300円で、来週にも「i810一番乗り」の製品として入荷する予定とのこと。
新チップセットのマザーボードに期待している人は来週に期待しよう。
□CW33(FIC)
http://www.fic.com.tw/fic/pressr/cw33.htm
□BIOSTAR
http://www.biostar.com.tw/
[撮影協力:ツクモパソコン本店IIとPCiN秋葉原]
また、Leadtek WinFast 3D S320IIのテレビ出力なしバージョンが登場し、16MB版が18,000円前後、32MB版が24,000円前後で販売されている(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。そして、一番驚かされるのが今週初登場のPROLINK製MVGA-NVTNT2で、なんとメモリ32MBを搭載しながら、バルク品で最安値21,800円の安さとなっている(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。バルク品のため、サポートなどは期待できないが、とにかく安い32MBメモリのRIVA TNT2ビデオカードが欲しいという人には朗報だ。
また、先行して発売されたWinFast 3D S320II、infoMagic TNT2なども少しずつ値下がりをはじめている。RIVA TNT2 Ultraを待ちきれない人は、こうした価格の下がったRIVA TNT2搭載カードを買ってとりあえず動かしてみるというのいいかも知れない。
□Viper V770(Diamond Multimedia Systems)
http://www.diamondmm.com/products/current/viperv770-standard.cfm
□MVGA-NVTNT2(PROLINK)
http://www.prolink.com.tw/english/product/vga/tnt2vga.htm
[撮影協力:USER'S SIDE本店とクレバリー]
まずは1つめ。以前にCOMTRADERがサンプル品を展示したことで話題になった、「CYRIX」「INTEL」のCPUブランド切り替えジャンパ付き製品が発売になった。価格は2,500円。この製品は同店オリジナルの製品として売り出され、「魔陣」という名前がつけられている。店内には静電気防止袋入りの製品をギッシリ詰めこんだダンボールが複数置かれ、まさに山のようになっている。以前に話題になったこともあって、売れ行きは好調とのこと。ただし、この製品が発売されるまでの間に、CyrixがPC用プロセッサ市場から撤退することがが決まってしまったため、はたして「CYRIX」のジャンパを使う機会はやってくるのかどうか…。
2つめはPowerLeapの「PL-PII」。こちらは「オーバーヒート保護機能」を備えている点がユニーク。この機能はCPUの異常加熱時に、CPUクロックを自動的に落とし、発生熱量を抑えて故障を防ぐというもので、基本的にはCPUファンの停止事故に対する機能。ただし、具体的な制御方法は不明。CPUコア電圧の調整も可能で、1.8V~3.5Vまで調整できる。3,000円前後で販売中(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
3つめはまったく事前情報なく突然現れたIwillの「SLOCKET」。CPUコア電圧の調整やベースクロックの切り替え機能も用意され、見た目はSlot 1用Retention Kitに対応した外枠カバーがついている点もあってSoltekのSL-02Aにソックリ。この製品の一番の特徴はリテールパッケージで、6角形の特殊な形をしているうえに、赤と黒のツートンカラーという派手なデザインを採用しているため、見た目のインパクトの強さは抜群。パッケージにこれだけ凝っているところを見ると、かなりメーカーとしても力を入れているように思える。売りきれていたショップもあって品薄で、単体で販売しているのを確認できたのはWAVEEYE秋葉原店のみ。価格は2,680円。このほかにはIwillのDualマザーボードとセットで販売している例もある。
さて、いったいあといくつの変換アダプタが出てくるのだろうか…。
□PL-PII(PowerLeap)
http://www.powerleap.com/PL_PII.htm
[撮影協力:COMTRADERとソフトアイランド秋葉原店とWAVEEYE秋葉原店とソフトクリエイトFM館]
今週は、星野金属工業からまた新たなオールアルミケースをベースにしたスケルトンデザインPCケースが登場している。「MT-PRO2000DP」という型番で、形状そのものはこれまでのモデルとまったく変わっていないものの、全体の色がダークグレーになっているほか、フロントパネルが半透明のダークグレーになっている。もともとオールアルミケースは売れ行き好調なことから、ラインナップの拡充策としてカラーモデルで種類を増やしているようだ。価格はほぼ36,800円で横並び(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
そして、なんとIDE 3.5インチHDD用のリムーバブルケースにもスケルトンデザインの製品が登場している。DOS/Vパラダイス ガレージショップ Bargain in 秋葉原では、ViPOWERというメーカーが開発した「iRACK」という製品を3,480円で販売している。中身はよくあるIDE HDD用のリムーバブルケースで、緑や赤、青など複数の種類の半透明色モデルが用意されている。差し替え用の内部ケースも1,880円で売られており、スケルトンデザインのPCケースを持っている人には色を合わせるのに最適だ。これを5インチベイにいれれば、全体の色が統一できるというわけ。また、リムーバブルケースを使ってOSを切りかえている人にとっても、「赤はLinux、青はWindows 98」といった具合に色でOSを管理することができる。
このぶんだと、そのうちスケルトンデザインのFDDやCD-ROMドライブ用フロントパネルまで発売されてもおかしくなさそうだ。
[撮影協力:ツクモパソコン本店II]
製品はAOpenの「MX59Pro」、Soltekの「SL-56F1」、EPoXの「EP-MVP4A」。それぞれの製品には特徴があり、「MX59Pro」はメルコが発売するバーチャルチャネル・メモリの動作保証対象リストに入っている唯一の製品。まだこの新世代メモリは発売されていないものの、出てきたときにはすぐに試してみることができる。また、Ultra ATA/66ケーブルも同梱されているほか、WinChip 2A用のクロック倍率である2.33倍や2.66倍の設定も持っており、いろいろ新機能を試してみたいという人には楽しみの多い製品だ。
「SL-56F1」は初のAMRスロットを搭載したマザーボード。AMR用のカードが出ていないので、やはりこれもすぐには試せないが、AMRスロット搭載のi810チップセット搭載マザーボードの発売が近いこともあり、AMRスロット用カードの登場は間近のはず。このあたりをまず試したいという人には魅力的な製品だろう。
「EP-MVP4A」は、MVP4のUSBが4ポートまで使えるというメリットをいかす設計になっており、I/Oパネル側にコネクタのある2ポートのほか、マザーボード上に増設ポートが用意されている。そこにEPoX製ATマザーボード用2ポートUSBコネクタをとりつけることで、全4ポートが使えてしまうというわけ。
最近マザーボードに目新しいものがなくて食指が動かないと嘆いているような人は、こんな新型MVP4チップセット搭載マザーボードはいかが。また、ツクモパソコン本店IIでは近日入荷予定というFICの「PAG-2130」のサンプル品も展示中。この製品は、チップセットの配置が菱形になるよう実装されている点がユニーク。
□SL-546F1(Soltek)
http://www.soltek.com.tw/product/sl56f1.htm
□MX59Pro(AOpen)
http://www.aopen.com.tw/products/mb/mx59pro.htm
□PAG-2130(FIC)
http://www.fic.com.tw/motherboards/PAg-2130/PAg-2130_intro.htm
[撮影協力:ツクモパソコン本店II]
日本AMDは、PCショップと協力して実施する「AMD&ショップ ジョイントキャンペーン」の詳細を発表した。一定期間、毎回異なるショップで実施するキャンペーンで、1回目はDOS/Vパラダイスで行われる。15日から30日までの間に同店で買い物をした人にはさまざまなプレゼントがあたる参加型セミナーの入場券が配られるほか、22日~30日の間に同店でK6-2やK6-IIIを買うとスペシャルエンブレムや光るキーホルダーがもらえるなどの特典がある。詳しくはAMDの発表資料を参照のこと。特に5月中にK6シリーズの購入を考えている人は、このキャンペーンは要チェック。 □日本AMD、「AMD&ショップ ジョイントキャンペーン」を開始 http://www.amd.com/japan/news/prodpr/nr99009j.html □AMD&ショップ ジョイントキャンペーン http://www.dospara.co.jp/press/990520.html |
ご存知の通り、4月に入ってからのメモリの暴落ぶりは凄まじいものがある。なんと、今週はPC100の128MB(CL=2)の最安値が12,000円を割りこみ、11,950円にまで下がっている(詳細は「メモリ最安値情報」参照のこと)。単価を計算すると、実に1MBあたり93.4円と100円を割りこんでいるのだ。これまでは、連休を挟むと一時的にメモリの価格が急騰することも珍しくなかったが、今回のゴールデンウィークはまったくそんな素振りもなく、むしろ値下がり傾向が加速。ショップ間の価格競争も加熱気味で、「○○では××円だった」「いやあそこでは..」といった情報がショップ関係者の間で頻繁に飛び交っている。128MB(CL=2)の価格が1万円を切る日も近い、とあるショップ関係者は言うのだが…。 |