1999年5月15日号 |
Pentium III最速モデル550MHzが最安値9万円割れで登場
価格改定もあってPentium III従来モデルは価格急降下
【Pentium III 550MHz BOX】 | 【9万円割れ】 |
【ソフマップのオリジナルPC】 | 【バルク品】 |
【PACK DATEは5/5】 | 【SL3FJ】 |
【Pentium III 550MHZ(表)】 | 【Pentium III 550MHZ(裏)】 |
価格は9万円半ばから後半が中心だが、最安値では早くも9万円を割っている(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。また、従来モデルでは価格改定による値下げの動きが出始めている。
●カートリッジにこれまでなかったPentium IIIの刻印
Pentium III 550MHzの販売開始一番乗りはパソコン工房秋葉原1号店とパソコン工房秋葉原3号店で、先週からバルク品を99,999円で販売していた。そのバルク品は15日(土)の時点ではすでに完売、現在は正規ルートでのリテールパッケージ品のみが各ショップに出回っている。このリテールパッケージ品は、多くのショップでこの数日中の間にギリギリで入荷してきたという。販売解禁日は当初の予定日から急遽早まったとのことで、これに合わせてソフマップも15日(日)にPentium III 550MHz搭載ショップブランドPCを販売開始し、ソフマップ1号店"Chicago"店頭で派手なポスターを貼り出している。
価格は9万円半ばから後半が中心となっているものの、ソフトクリエイトFM館だけが唯一9万円割れの89,800円という価格をつけ、続く93,800円という価格に4,000円もの価格差をつけて最安値を独走中。この突出した価格は、少なからず他店に影響を与えそうだ。
リテールパッケージ(外箱)には特に変化は見られないものの、Intelのある正規代理店によると、付属しているクーラーの性能が従来品より強化されているという(ファンが新型番の109X1512A2036になっている)。また、これまで製品名の表示がまったくない「のっぺらぼう」だったPentium III本体カートリッジにも変化があり、先週のバルク品も含めて550MHzは「Pentium III」の文字がカートリッジ表面に彫りこまれている。ショップの証言によると、550MHzに限らず、製造週の新しいPentium IIIにはこの製品名の彫りこみが入っているケースが多いという。
●価格改定で従来モデルは価格が急降下
価格改定のため、従来モデルの価格にも動きがでている。500MHzは最安値が61,800円に、450MHzは35,800円にまで下がり、2週間前と比較するとそれぞれ約13,000円~14,000円も下がっている(全てリテールパッケージでの比較)。また、Pentium IIの上位モデルもほぼ同様の値下がりを見せている。複数のショップによると、週明けにもこうした値下げの動きが本格化する模様で、Pentium II 450MHzやPentium III 450MHzあたりが手頃な価格になりそうだ。また、Intelの価格改定に合わせてAMDの大幅価格改定も実施されると言われており、すでにK6-IIIを中心に値下がりの動きが出始めている。こうした動きから、今後またIntel vs AMDの価格競争が激しくなる公算が大きい。
今すぐ最速CPUを手にするか、あるいはしばらく様子を見て割安なCPUを手にするか。この5月は判断が難しい時期になりそうだ。
□Pentium III(インテル)
http://www.intel.co.jp/jp/PentiumIII/
[撮影協力:コムサテライト2号店とソフトクリエイトFM館とパソコン工房秋葉原3号店]