1999年6月5日号 |
今度のWiNDYは、同社曰く「K6-IIIに最適なCPUクーラー」。従来のSocket 7用WiNDY K6-2 400と比べると、ファンの羽が7枚から11枚に増えているほか、ファンのモーターもより高性能なものに変更されているという。また、CPUへの固定方法も変更され、これまでのようなK6シリーズのサーマルプレートを利用する方法ではなく、一般的なソケット側の爪に引っ掛ける方法に変わっている。これにより、結果的にSocket 7だけでなくSocket 370にも対応するかたちになり、名前こそ「WiNDY K6-3」となっているものの、Socket 7とSocket 370の両対応のCPUクーラーになっている。もちろん両対応は動作保証された仕様で、Celeron(PPGA)も動作保証リストに入っている。
星野金属工業は、最近はオールアルミ製のPCケースで絶好調ということもあって、このところアキバでのプロモーションも派手。製品を出す度に各ショップでポスターを貼り出しており、今回もK6とCeleronの上で目玉焼きができている写真を載せたWiNDY K6-3用ポスターをアキバのあちこちのショップで見ることができた。このポスターには「卵が焼けるほど熱い!WiNDYで冷やす!」というキャッチコピーがつけられ、その冷却性能を強力にアピールしている。このほかにもOEM向けでの実績をアピールする新ポスターもあり、これから暑くなる夏に向けてWiNDYブランドを浸透させる思惑のようだ。
「WiNDY K6-3」は真赤なパッケージが目印。
[撮影協力:BLESSとツクモパソコン本店IIとパソコンCityパーツ館]
(株)アートワークが発売した液晶ディスプレイ「ALM121A2」は、12.1インチのデスクトップPC用液晶ディスプレイ。ボディ全体の大きさがA4サイズよりやや大きい程度のコンパクトサイズで、重さも2.5Kgしかない。これまでのデスクトップPC用小型液晶ディスプレイというと、DSTN液晶だったり専用ビデオカードが必要なタイプだったり、実用度の低いものばかりだったが、この製品は映りのハッキリしているTFT液晶を採用し、スピーカーまで内蔵している標準的なもの。表示解像度は最大800×600ドットまでとはいえ、低価格の9インチCRTディスプレイでも実用的にはこの程度のものが多く、機能的にも置き換えが狙えそうだ。
液晶ディスプレイというと、今では17インチCRTと置き換えるための14インチや15インチ液晶の製品が一般的だが、小さいTFT液晶を採用したディスプレイを欲しがっている人も多いはず。価格的にはCRTより割高だが、小型ディスプレイの購入を検討している人なら候補の一つに入れてみるのもいいかもしれない。日本語マニュアルや保証書もついて、価格は56,800円(Flip-Flap)。
[撮影協力:Flip-Flap]
このケースはフロントパネルの一部が白半透明になっているほか、パネル内側につくられた縦筋が透けて見えるようになっているなど、いかにもアップルのiMacやPower Macintosh G3を連想させる外観になっている(もちろん、全体的な外観はまったく似ても似つかないのだが)。だからなのか、ショップによっては「女性の方もいかが」とすすめているところもある。全体的にしっかりとしたつくりで、天井にはなぜか引き出し式の取っ手もついていたりしてショップ側の評価は上々。店頭でこのケースの入荷を大きくアピールしているショップもいくつか見られ、さっそくクレバリーのように、インターネット通販で大々的に売り出すところもあるほど。
シーティーエスでは、OEM向けに全12色を用意しているとのことなので、売れ行き次第では、いずれまたこの中から一般に売られるモデルも出てきそう。もはや、PCケースのスケルトンが珍しいという状況も終わりなのかもしれない。
□TH-7614シリーズ(シーティーエス)
http://www.ctsj.co.jp/home/suntek/cat_th7614.html
[撮影協力:Flip-FlapとUSER'S SIDE秋葉原店]
驚くべきは、このVoodoo3 3000が3dfxブランドではなくASUSブランドのものであるということ。パッケージにカード名として「ASUS Voodoo3 3000 Graphic Card」と記述されているばかりか、カード上にも「ASUS VOODOO3 3000」というシールが貼られている。3dfxがビデオカードメーカーのSTB SYSTEMSを買収して以来、Voodoo3以降のビデオカード製品は3dfxブランドからしか出てこないと見られていただけに、マザーボードへの同梱というかたちであるにしろ、3dfx以外のブランドでVoodoo3搭載ビデオカードが出てきたのにはビックリ。ただし、カードのデザインを見る限りではほとんど3dfx純正のものと変わらず、シールも、純正品で「STB SYSYTEMS」とマーキングされていた場所の真上にあたるため、3dfxのOEM品である可能性が高そうだ(残念ながらシールを剥がして確認することはできなかった)。
実売価格は34,800円。P2B-FとVoodoo3 3000を単体で買うよりよりも安く、しかも国内代理店の保証つきなので、かなり「固い」セット商品と言えそう。販売しているショップがまだエルプラザとLAN2 PLAZAの2店のみなので、購入を考えている人はお早めに。
[撮影協力:エルプラザ]
まずひとつは、i810チップセット搭載のマザーボードとして初めてISAスロットを装備したASUSの「MEW」。i810がISAをサポートしていないため、PCI-ISAブリッジが載っている。ATXフォームファクタで、Socket 370対応。ソフトウェアシンセサイザが同梱されて実売価格は24,000円前後が中心(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。同じくSocket 370対応のAOpen「MX3W」は、ISAのないmicroATXフォームファクタのマザーボード。マニュアルによると、FSB設定が66MHz~155MHzまで27通りも用意されているというマニアックな製品で、実売価格はおよそ20,000円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
最後はSoltekの「SL-67G64」。i810はもともとSocket 370用として開発されたチップセットだが、このマザーボードはSlot 1用。海外では、i810チップセットを搭載したSlot 1対応マザーボードでPentium IIIが動かないという問題が取り沙汰されているが、マニュアルにはしっかりPentium III用の設定が書かれている(一部ショップの話によると、簡単にテストした範囲では問題なく動作したそうだ)。ATXフォームファクタで、実売価格は18,000円前後と比較的安い(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。ただし、ほかの2製品と違ってこの製品にはUltra ATA/66対応ケーブルが同梱されていない。
それぞれ特徴があるので、i810DC100チップセット搭載のマザーボードを購入しようと考えている人は、自分の用途に合わせて選択しよう。今回の3製品ともディスプレイキャッシュを4MB搭載しているので、i810のビデオ機能をテストしてみたいという「人柱志願」の人にとっても格好の材料かもしれない。
□MEW(ASUS)
http://www.asus.com.tw/Products/Motherboard/Pentiumpro/mew/index.html
□MX3W(AOpen)
http://www.aopen.com.tw/products/mb/mx3w.htm
□SL-67G64(Soltek)
http://www.soltek.com.tw/PRODUCT/sl67g.htm
[撮影協力:ツクモパソコン本店IIとFlip-Flap]
Ultraも含めると、RIVA TNT2搭載ビデオカードの種類はもはやかなりの数に上るが、今週はさらに3製品が追加になっている。メーカーはELSA、Microstar、ViewTop。ELSAから出た「ERAZOR III」は、メジャーなベンダーとしてはやや出遅れた感じはあるものの、もともと高級ビデオカードメーカーということもあって期待されていた製品の一つ。ただし、現在出回っているモデルはビデオ入出力機能のない下位バージョンのみのため、キャプチャなどの機能に期待している人はもう少し待つ必要がある。価格などの詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと。 |
6月1日付けでCOMTRADERは「C'z」というショップ名に変更となり、同時に店舗も移転した。ただし、移転といっても従来の場所から5mほどしか離れていない斜め前の場所(イサミヤ第2ビル,1F)なので、迷うことはない。旧店舗よりも店舗スペースが若干広くなったそうなので、今後の品揃えや在庫量には期待が持てそうだ。新しい看板がまだできていないため、新店舗でも今は昔のままの立て看板が立っているので、これを目印にするといい。 |
PC100 SDRAMの価格下落はまだ止まらず。今週はついにPC100 128MB(CL=2)の最安値が1万円を割りこみ、9,800円の値をつけるショップが2店も現れた。しかも、このあとに9,850円、9,880円、9,950円と続き、1万円以下の値をつけたショップは実に計5店にも及ぶ(詳細は「メモリ最安値情報」を参照のこと)。仕入れ価格がすでに下げ止まっていることから、そろそろ店頭実売価格も底を打つのではないか、というのが各ショップのほぼ共通した話なのだが、さてどうなることやら。メモリの値動きに予断は禁物だ。 |