1999年6月19日号 |
期待のG400搭載ビデオカードがいきなり日本語版でデビュー
16MBモデルの日本語版が登場するも、流通量が少量で争奪戦に
【G400パッケージ】 | 【G400完売】 |
【G400表】 | 【G400裏】 |
【G400入荷しました】 | 【緊急入荷】 |
●256bit Dual Busアーキテクチャを採用
G400は3月に発表された、G200の後継にあたるMatroxの最新ビデオチップ。リードとライトでそれぞれ独立した128bitの内部バスを持つ「256bit Dual Busアーキテクチャ」を採用し、3D描画コアの性能を大幅に向上させたことで、G200の約3倍の処理スピードを実現している(メモリ用の外部バスは128bit)。また、Matroxが大きくウリにしている点として、「Environment-Mapped Bump Mapping」のサポートが挙げられる。これは、3Dグラフィックスで細かな凹凸をリアルに表現する手法で、これまで擬似的な画像でしか表現できなかった水面の微妙な凹凸や、地面や鎧などの表面の凹凸がリアルに再現されるというもの。その機能がある場合とない場合とでの画面イメージの違いについては、Matroxの製品情報ページに詳しいので、よりリアルな3Dゲームに期待している人は要チェック。
このG400を搭載したビデオカードがMatroxから「Millennium G400」シリーズとして発表され、16MBモデルや32MBモデル、1枚のビデオカードで2台のディスプレイを制御できるDualHead Display対応のモデルなどがラインナップされている。最もハイエンドなモデルはMillennium G400 MAXで、これは処理スピードを30%高速化させた高速版G400を搭載した製品。G400 MAXはビデオカード最速の座につくのではないかとの期待も大きく、いつものことながら発売直前には前評判が異常に高まり、注目度の点では抜群だ。
●いきなり日本語版で登場するも品薄
まず最初にショップに並び始めたのは、Matroxの代理店の一つである東和商工から発売されたMillennium G400の日本語パッケージ。19日(土)に確認できた範囲では、日本語ドライバが添付された16MBモデルのみが出まわっており、実売価格はおよそ20,000円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。このほか、英語版のバルク品として32MBモデルが25,000円程度(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)で販売されている。なお、付属している英語版CD-ROMには各種OS用のドライバのほか、Matrox DVD Playerが付属している(日本向けのリージョンコードにも設定が可能で、5回まで書き換えられる)。
日本語パッケージは流通量が極めて少量なうえ、売り出し始めたそばから次々と売れていくという状況で、早くも争奪戦の状態になっている。有力ショップでも初回入荷が5個程度と話すところさえあり、売り出して10分で完売してしまったという例もあるほど。また、18日(金)に5個入荷した製品をわざわざその日に2個、19日に(土)に3個と分けて販売したショップもある。32MBの英語版バルク品も流通量が少なく、このぶんだと早いうちに品切れになる可能性が高い。
すぐにでも入手したいという人にとってはかなり厳しい状況だが、いくつかのショップの話によると、この数日中にもG400 MAXが入荷するというところもあり、高速性に期待しているという人ならば、こちらを待つというのも一つの手だ。ただし、いつ出るのか具体的な日付は不明で、出たところで即争奪戦となるのは目に見えていることから、いずれにしてもショップへこまめに足を運んでチェックする必要がありそう。
ボーナス時期と重なったこともあって、またしてもアキバは新型ビデオカードの登場で熱くなっている。
□Millennium G400(Matrox)
http://www.matrox.com/mga/g400/home.htm
□Millennium G400日本語版(東和商工)
http://www.infomagic.co.jp/japanese/product/matrox/g400-j.html
[撮影協力:PCiN秋葉原]