その証拠に、現在LAOX THE COMPUTER館の1F書籍売り場では、LEGOブロックで作られた小型PCケースの実物が展示されている。このPCケースの中には、もちろんマザーボードやCD-ROMドライブなどの各種デバイスも内蔵・固定されており、電源も搭載しているので実際に動作させることが可能。電源側のコンセント口やファンの場所には扉のブロックを使用し、開閉出来るようになっていたり、電源スイッチのON/OFFもブロックで作った押しボタンでできるようになっているなど、なかなか懲ったつくりになっている。
自由度の高いLEGOブロックでケースを作れば、マザーボードのサイズがmicroATXだろうがATフルサイズだろうが、なんでも対応可能。もちろん、ミニタワーにしようが、フルタワーにしようが使う人の自由自在だ。5インチベイが足りなくなってしまったら作ってしまえばいいのだ。外観デザインや部品の配置、通風孔の設定など全てが自由。これぞ究極のカスタマイズPCケースと言えるかもしれない。
実はこれ、DOS/V POWER REPORT誌8月号の企画で実際に作ってみたもので、あまりにもデキが良かったため、編集部が同店にお願いして展示させてもらったもの。名前は「Legacy Free PC」ならぬ「LEGOcy Free PC」。同店に寄る機会があれば、ぜひ一度ご覧あれ。実際に自分で作ってみたいという人は、作り方のノウハウを解説している同誌を参考に(第1特集:カスタムマシンの楽しみ)。
□DOS/V POWER REPORT
http://home.impress.co.jp/magazine/dosvpr/index.htm
http://www.ips.co.jp/mag_com/
予価を張り紙で店内に掲示して予約を受け付けているのはソフトクリエイトFM館。これまでにも、海外のPCショップがWeb上で予価を出した例があるほか、国内のショップでも入荷時期をWebに出した例はあるが、具体的な予価が『円』で出てきたのはこれが初めて。予価は500MHzが44,800円、550MHzが69,800円、600MHzが89,800円(変わる可能性あり、との注釈付き)。予価のほかにも、張り紙には「もうすぐ発売」とも書いてあり、今のところの予定では7月中旬にも入る可能性があるという。これが本当なら、まさに「もうすぐ」というわけだ。なお、予定ではリテールパッケージではなく、バルク品で入荷するとのこと。
問題はマザーボード。今のところ、Athlon対応のマザーボードの流通に関しては、アキバでもほとんど具体的な情報が流れていない状態で、このままいくとマザーボードなしの状態でCPUだけが先に販売されることになりそうだ。同店では、Athlonが入荷した時点で例えマザーボードが市場になかったとしても、そのまま販売するつもりというから、何が何でもいち早くAthlonを手に入れたいという人にとっては頼もしい存在だ。
なお、Athlon対応マザーボードの入手に関してまったく希望がないというわけでもない。アキバの話ではないが、Microstarの「AMD K7対応」マザーボードだという2製品について予約を受け付けているショップもある。北海道・旭川のPCショップ「HAPPY CAT」では、「MS-6167」というATXのマザーボードを予価29,800円で予約を受けているほか、「MS-61XX」というmicroATXのマザーボードも予価未定の状態で予約を受け付け中。いずれも、同店が「AMD K7用」とうたっている製品で、Slot Aに対応したマザーボードだという。納期については明示されていないが、今のところ予約を受け付けているのは、世界広しと言えども現時点ではここだけ。マザーボードの入手に関して早めにルートを確保したいのであれば、この予約受け付けを利用するのが良さそうだ。
どういう状態になるかはまだわからないが、いずれにしてもAthlonデビューの日が間近なのは確かだ。
□Athlon(AMD)
http://www.amd.com/products/cpg/athlon/index.html
□HAPPY CAT
http://plaza18.mbn.or.jp/~happy_cat/index.html
[撮影協力:ソフトクリエイトFM館]
P3B-Fは、国内ではベストセラーマザーボードとして知られるP2B-Fの後継にあたる製品。マザーボードの設定方法は従来通りのジャンパーによる設定と、BIOSからの設定と自由に選べるほか、設定項目にはCPUのVCoreとVI/Oの調整まで含まれている。ASUSの製品というと安定性などの点で「固い」というイメージがあるが、こうした機能を設けて自ら製品情報ページで「ease of setting and overclocking CPU」などと紹介するあたり、いかにCPUのクロックアップが一般にまで浸透したのかがよくわかる。また、ACPIに対応し、Suspend-to-RAMをサポートしたのも大きなウリだ。
実売価格は17,300円~19,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。今となっては、他社の製品と比べても特別ユニークな特徴を持つ製品とは言えないが、さすがにP2B-Fの後継ということでどのショップも売れ行きは好調とのこと。このままいけば、P2B-FからP3B-Fへ、定番の地位もうまく引き継がれることになりそう。
[撮影協力:パソコン工房秋葉原3号とツクモパソコン本店II]
今週も、ある注目すべき製品が密かに発売になった。台湾のNTK Computerというメーカーの製品で、製品名は「Fresh Music(MP-2000)」。パワーユーザーにとっては待望の製品で、記憶メディアはコンパクトフラッシュに対応、しかもデータ転送はPCからコンパクトフラッシュへの直接コピーで行えるという(FATサポート)PCとの組み合わせではベストな構成の製品。
現在主流の携帯MP3プレーヤーというと、記憶メディアはスマートメディアで、データの転送はパラレルまたはシリアルのケーブル経由のみというのが一般的な仕様。これらは、PCから直接スマートメディアにファイルをコピーして携帯MP3プレーヤー側に受け渡すことはできず、スマートメディア自体も現在は最大32MBのタイプしかないため、かなり使い勝手に制約があるというのが実状。それを一気に克服してしまったのが、「Fresh Music」というわけ。コンパクトフラッシュは現在96MBの製品も出ているので、容量の点でも自由度が高い。
単三電池2本を使うボディは手のひらサイズ。液晶ディスプレイはなく、ボタンは電源/HOLD/再生兼停止/音量+/音量-/次曲/前曲だけと実にシンプル。曲単位の前後移動はできるものの、早送りなどはできない。全体的な作りはパッケージも含めてかなりチープだが、仕様がPCユーザーにとって使いやすいものであるうえ、コンパクトフラッシュのPCMCIA Type2アダプタカードとストラップ込みで価格が11,800円と、コストパフォーマンスが抜群に高いのも魅力の一つ。
まさに待望のMP3プレーヤーとも言えるこの製品、実はアキバのショップが扱っているとはいえ、あまりにも反響が大きく、注文が殺到したこともあって実は店頭売りは実現しなかった。「密かに発売」というのは、この点を指したもの。初回入荷分は全てインターネット上の予約販売ではけてしまったとのことで、今はまた次回入荷分の予約が始まっており、もしかするとこちらもまた予約分で全てはけてしまうかもしれない。
アキバのショップで扱っているのは、AZ’TECとフェイスの2店。いずれもWeb上で現在予約を受け付けているので、欲しいという人はそちらを覗いてみるといい。なお、コンパクトフラッシュサイズの340MB HDD「マイクロドライブ」が使えるかが気になるところだが、実験したところ、残念ながら物理サイズなどの問題もあって使うことはできなかった。
□Fresh Music(NTK Computer)
http://www.acehigh-tech.com/prod03.htm
□予約ページ(AZ’TEC)
http://www.aztec.co.jp/freshmusic.htm
□予約ページ(フェイス)
http://www.faith-go.co.jp/html/mp3.htm
残念ながらコンパクトフラッシュType 2というサイズは、通常のコンパクトフラッシュよりも若干厚みがあることもあり、既存のコンパクトフラッシュ対応機器のどれにでも使えるというわけではないが、同梱されているアダプターを使ってPCMCIA Type2のHDDとして使えるため、PCカードスロットを持つノートPCなどと組み合わせることも可能。また、今後は対応したモバイル機器が増えていくことが予想される。例えば、対応する携帯MP3プレーヤーが出たとすると、1曲あたり4MBとして計算すると、収録できる曲数は約80曲にもなる。
出回り始めた製品は、IBMとメルコからの2種類のパッケージがあり、前者はあくまでもThinkPadのオプションという扱いで売られ、後者はデジタルカメラなど様々な機器に対応した製品として販売されている。ハードウェア的にはまったく同一だが、サポート対象が異なり、実売価格はメルコのほうが若干安い。IBM製は約55,000円で、メルコ製は約50,000円というのが目安(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
デジタルカメラはどんどん高画素化し、携帯MP3プレーヤーなどモバイル機器での大容量メディアは需要が高まるばかり。まだ価格が高いという課題はあるものの、マイクロドライブの登場でまたモバイル機器の活用範囲が広がりそう。なお、T-ZONE本店では、ノートパソコンとセットで買うと45,000円で販売する特別キャンペーンを実施中だ。
□340MB microdrive(日本IBM)
http://www.ibm.co.jp/pc/option/mcdrv96/opmd96a.html
□IBMマイクロドライブ発売(メルコ)
http://www.melcoinc.co.jp/what/html/99015_1.html
[撮影協力:PS/PLAZA WAKAMATSUとAZ’TEC]
IDE HDDの低価格化と大容量化はとどまるところを知らない。今週は6.8GBプラッタを採用し、2MBのキャッシュを搭載したMaxtorのDiamondMax 6800が発売になった。スピンドルは5,400rpm。出まわっているのは最大27GBモデルを含む5モデルで、とにかく実売価格の安さに驚かされる。27GBモデルでも最安値は36,800円で、20GBでは同じく27,800円、13.6GBでは同19,800円といった具合(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。売れ行きも好調なようで、27GBモデルがいきなり品切れとなったショップもあるほど。なお、27GBというのは、入手可能なIDE HDDとしては現時点で最大容量の製品。 □DiamondMax 6800(http://www.maxtor.com/diamondmax/6800.html) |
マウスを持ち歩くという人や、マウスのケーブルが長すぎて困っているという人がいたら、東京ニーズが発売した「コードインプラスマウス」シリーズを検討してみてはいかが。このマウス、まるで掃除機の電気コードのようにシュルシュルとコードを伸ばしたり収納することができる優れモノ。強度のある極細コードを採用し、0m~1mまで必要な長さに調整できるので、コードは絡まりにくく、収納はボタン一発でOK。スクロール用のホイールがついたモデルもあるので、機能性も十分。こんなマウスなら、人にも自慢できそう。実売価格は約5,500円~約5,900円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
□コードインプラスマウス(http://www.needs.co.jp/cordin.html) |
この土日にアキバに行く機会があるならば、ぜひ三菱銀行前(ブロックD2)へ。ここではDOS/V POWER REPORT誌の特別号を無料配布中。特別号には秋葉原マップあり、新製品レビューあり、ショップ広告あり、指定ショップのレシートを使ったプレゼント企画ありと、内容盛りだくさん。DOS/V POWER REPORTのロゴ付き立て看板と、ロゴ入りポロシャツを着たキャンギャルが目印。数に限りがあるのでお早めに。 |
今週もメモリ価格の下落は止まらず、またしても史上最安値を更新。PC100 SDRAM 128MB (CL=2)は先週より330円安の8,250円となり、とうとう8,000円割れも目前に迫ってきた。また、PC100 SDRAM 64MB(CL=2)の最安値も4,290円にまで下がり、いまだ下げ止まる気配を見せない。133MHz対応のSDRAMさえ急降下を始めて、アキバは今メモリ天国に。いや、メモリ価格のアリ地獄といったほうが正しいかもしれない。詳細は「メモリ最安値情報」参照のこと。 |