【 1999年7月24日号 】

ようやくPERMEDIA 3搭載ビデオカードが発売に
32MBメモリ搭載の「PERMEDIA3 Create!」英語版

パッケージ表パッケージ裏
【パッケージ表】【パッケージ裏】
入荷しました実売価格は3万円前後
【入荷しました】【実売価格は3万円前後】

 ようやく3Dlabsの最新ビデオチップ「PERMEDIA 3」を搭載した製品がアキバに出回り始めた。販売中の製品は3Dlabs純正のビデオカード「PERMEDIA 3 Create!」で、実売価格は3万円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。ただし、販売していたショップは24日(土)の時点で2店のみで、このうち1店はすでに売り切れになっていた。

3Dlabsの128bitビデオチップ

 PERMEDIA 3は、3DlabsがPERMDEIA 2の後継として開発したコンシューマー市場向けの3D対応ビデオチップ。コアが128bit化され、3Dグラフィックスの高速化が図られたほか、「Virtual Texturing」という独自の機能が盛りこまれている。この機能は、メインメモリに置かれたテクスチャデータをビデオカード上のローカルメモリに置かれたデータのように扱えるキャッシュシステムで、ビデオカード上のローカルメモリサイズとは関係なく最大256MBまでのテクスチャデータを利用できる。3Dlabsによれば、AGPを利用した場合よりもスムーズなテクスチャの処理が可能で、PCIバス経由でも使える機能という。

 また、コンシューマー向けということもあって、DVD-Video再生などで有利な「MPEG-2 motion compensation(動き補償)」にも対応している。

低価格OpenGLアクセラレーター

 「PERMEDIA 3 Create!」は、PERMEDIA 2やGLINTシリーズでの実績がある3Dlabs製品だけに、DirectXを使ったゲーム用というよりも、Windows NT + OpenGLで威力を発揮する低価格クリエーター用ビデオカードとして注目が集まりそう。すでに発売されているGLINT R3搭載のワークステーション向けビデオカード「OXYGEN VX1」とほぼ同じ性能を持ち、ドライバも一部共通化されているという点でも、その点は明白。Windows NT + OpenGLなどの環境でCGを作成するようなパーソナルユーザーには待望の製品と言えるかも知れない。

 リテールパッケージのデザインさえもOXYGENシリーズと共通なので、高価なワークステーション向けOpenGLアクセラレーターに憧れを持つ人は物欲をそそられそう。ベンチマークなどの性能については、3Dlabs自身がWebに掲載しているほか、PC Paradoxというサイトがレビューをいち早く掲載しているので、購入を検討している人はこれらを参考に。

 製品にはソフトウェアDVDプレイヤーのPower DVDなどが同梱されている。AGP用のビデオカードで、搭載しているビデオメモリはSDRAM 32MB。今のところ販売されているのは英語版のみだ。

□PERMEDIA 3 Create!(3Dlabs)
http://www.3dlabs.com/products/permedia/p3ctspecs.html
http://www.3dlabs.com/products/permedia/p3cbenchmarks.html
http://www.3dlabs.com/press/releases/p3create.html
http://www.3dlabs.com/press/releases/p3annce.html
□Permedia 3 Create! Review(PC Paradox)
http://www.pcparadox.com/Reviews/Hardware/Permedia3/Permedia3.shtml

[撮影協力:PCiN秋葉原USER'S SIDE槇町店]


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