【 1999年9月4日号 】

メモリ価格が高騰の動き、1日で1,000円の上昇?

お1人様2枚までメモリ

 メモリの価格が高騰の動きを見せている。もっとも顕著な動きを見せているのが、売れ筋のPC100 128MB SDRAM(CL=2)で、この2週間で平均価格は約2,100円も上昇し、16,000円を超えている。最安値も同様の値上がり幅で、今の最安値は14,500円。そろそろ133MHz対応の128MB SDRAM(CL=3)と肩を並べるか、逆転しようかという勢いだ(詳細は「メモリ最安値情報」参照のこと)。

 どこのショップも、特に今週に入ってからの仕入れ値の急上昇ぶりには悲鳴を上げており、複数のショップの証言によれば、仕入れ値は急速に1万円後半へとシフトしているという。同一ルートからの仕入れ値が、たった1日で1,000円以上も上昇した例があると、毎日FAXで送信されてくる価格表を並べて見せてくれたショップもあった。

 こうした動きと同時に、安値で販売しているショップを狙って業者がメモリを買い占めるケースも続出、ショップによってはその対策として「メモリはお1人様2枚まで」というメモリの販売に関する条件をつけたところもある。133MHz対応のメモリも、現時点ではまだ流通在庫がある関係で大きな変化は出ていないが、こちらも後を追って上昇する可能性があるという。

 7月にPC100 128MB(CL=2)の最安値が8,250円まで下がっていたことを考えると、現時点での価格でもかなり上昇していることになるが、これからまだ大きく値上がりしそうな状況だ。しばらくメモリの値動きには目が離せそうにない。

[撮影協力:パソコンCityパーツ館ツクモパソコン本店II]


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