これらは、電源供給機能付きのeSATAポートを備えたインターフェイス製品で、HDDなどの機器にACアダプタなどの外部電源を使わずに電源を供給できるほか、USB 2.0ポートとしても使用できるとされている。基本機能は、6月に登場した玄人志向のパワーeSATA対応製品と同等と見られるが、両社の製品の間に互換性があるかどうかは不明。
なお、パッケージには互換性に関する文言が多く見られ、「東芝、DELL、HP、ASUS、GIGABYTE、MSIなどに採用されている」「カタログによってはeSATA(USB 2.0と兼用)と記載されています」「このコネクタはTaiwin社の世界特許コネクタ」などと記載があり、こうした内容から互換性を推定できる可能性もある。
ちなみに、電源供給機能付きのeSATAインターフェイスは、Serial ATA International Organization(SATA-IO)による正式な規格化がまだなされていない段階で、「Power Over eSATA initiative」において協議中とされている。
今回発売された3製品とも、パワーeSATAポートと裸の状態のSerial ATA HDDなどとを接続できるパワーeSATA対応ケーブルが付属。ExpressCardのPW5V-EX34SETは5Vの電圧を、PCI Express x1カードのPW12VSET-PCIと変換ブラケットのPW12VSET-BRAは5V/12Vの電圧が供給できるとされている。
PW12VSET-BRAは、付属のケーブルでマザーボードの上のSerial ATAポートやUSBポート(ピンヘッダ)と接続し、パワーeSATAポートに変換するという製品。基板上には電源供給を受けるための4ピン電源コネクタ(FDD用と同型)が用意されている。
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