AMD Fusionマザーに新チップセットが登場、PCIをネイティブ搭載
AMDのGPU統合CPU「Fusion」の工業向けモデル、Gシリーズを採用したマザーボードが初登場、Jetwayから「NF81-T56N-LF」が発売された。搭載CPUのスペックは一般向けのE-350とほぼ同じだが、チップセットの仕様が異なり、PCIをネイティブ搭載、RAID0/1/5などにも対応している。

実売価格は19,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

●工業向けの「Gシリーズ」を搭載
PCI I/Fや1000Base-T LANを内蔵

このマザーボードが搭載するCPU「T56N」は、AMDが工業用途向けとするFusionの1モデル。基本仕様は動作クロックが1.6GHz、コア数2、キャッシュ容量が1次64KB+2次512KB×2、対応メモリDDR3-1066、TDP18W、GPUコアがRadeon HD 6310で、これらは一般向けのE-350とほぼ同じ。

なお、JetwayではこのCPUを「eOntario」と称しているが、AMDが「Ontario」と呼ぶTDP 9WのCPUとは異なるものなのでその点には注意が必要だ。

一方、注目できるのは採用チップセットの「Hudson E1」(A55E)。これは、従来のFusionマザーが搭載していたHudson M1(A50M)の機能追加版で、33MHzのPCIインターフェイスと1000Base-T LAN対応のMACを新たに内蔵、RAID 0/1/5/10にも対応している。

今回発売された「NF81-T56N-LF」は、このT56NとHudson E1を採用、VGAや6chサウンド、2系統の1000Base-T LANなどを搭載したMini-ITXマザーボード。拡張スロットはPCI×1とMini PCI Express×1を装備、メモリスロットにはDDR3 SO-DIMM×2を備える。

SATAポートは6Gbps SATA×5(RAID 0/1/5/10対応)とmSATA×1 。

なお、Jetwayからは今週、チップセットやSATAポート数が異なる下位モデル「NC85-E350-LF」も発売されている。こちらはCPUにE-350を、チップセットにHudson D1を搭載した製品で、実売価格は16,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

Hudson D1の詳細は不明だが、基板デザインは「NF81-T56N-LF」とよく似ており、特にPCIブリッジチップなどは見当たらない。RAID機能は非サポート。


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※上記価格は編集部独自調査によるものです。この価格で販売されることを保証するものではありません。
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