実売価格はN580GTX Lightningが69,800円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、R6970 Lightningが43,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●MSIの人気OCビデオカード
Lightningシリーズは同社独自の設計により性能や安定性を高めたというオーバークロックタイプのビデオカード。
今回の製品でも、従来製品の「N480GTX Lightning」と同じく高性能をうたう冷却システム「Twin Frozr III」を搭載するほか、アルミ固体コンデンサやNECトーキンのデカップリングデバイス「Proadlizer(プロードライザ)」を採用することで電源ノイズを吸収、高い安定性を確保したとしている。独自のオーバークロックツール「AfterBurner」にも対応している。
さらに、R6970 Lightningでは18フェーズPWM電源回路を採用。GPUの消費電力が急激に上昇しても電力を安定供給でき、高負荷時でも安定して処理を継続できるという。
ただし、N480GTX Lightningと同様に、外部電源端子の構成が通常製品と異なる点には注意が必要。GeForce GTX 580、Radeon HD 6970ともに通常の搭載カードは6ピン端子と8ピン端子を各1基備えているが、今回の製品はいずれも8ピン端子2基に変更されている。
また、N480GTX Lightningにあった電圧設定の変更用と見られる切り替えスイッチも装備。今回の製品でも機能は公開されていないが、両製品の基板裏面には黄色のフィルムで覆われた小型のスライドスイッチが搭載されている。
このスイッチについては、N480GTX Lightningの発売の際にOVERCLOCK WORKSが「液体窒素冷却用に電圧セッティングを簡単に切り替えられる」とコメントしている。ただし、今回の製品でも同様の用途に使えるかどうかは不明。
N580GTX Lightningの主なスペックは、搭載メモリがGDDR5 1,536MB、コアクロック832MHz、シェーダクロック1,664MHz、メモリデータレート4,200MHz、最大消費電力260W。映像端子数はDisplayPort×1、HDMI×1、DVI×2。
R6970 Lightningの主なスペックは、搭載メモリがGDDR5 2,048MB、コアクロック 940MHz、メモリデータレート5,500MHz、最大消費電力269W。映像端子数はMini DisplayPort×2、HDMI×1、DVI×2(Single/DualLink各1)。