GeForce 500シリーズの廉価モデル「GeForce GT 520」を搭載した製品が初登場、ZOTACやPalit、Leadtekなどのビデオカードが発売された。実売価格は5,000~6,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
GeForce GT 520は、NVIDIA製GPUのGeForce 500シリーズでローエンドに位置付けられる製品。3Dグラフィックス性能の指標となるテクスチャフィルレートが6.5billion/sと上位モデルよりかなり低い反面、省電力性は高く、搭載カードの最大消費電力は29Wとされている。
そのほかの主なスペックは、CUDAコア数48、対応メモリがDDR3 1,024MB(64bit幅)、クロックがグラフィック810MHz、プロセッサ1,620MHz、メモリ900MHz。
DirectX 11のほか3D Vision、PureVideo、HDMI 1.4aなどをサポートする点はGeForce GTX 550 Tiなどの上位モデルと同様。ただし、SLIや3D Vision Surroundはサポートされていない。
今回発売された製品はいずれもPCI Express x16対応のビデオカード。冷却システムはファンレスではないが、カードの厚さは1スロットサイズで、ZOTACとLeadtek、玄人志向、GALAXYの製品はLowProfileサイズの拡張スロットにも装着が可能だ。映像端子はHDMI、DVI、VGAを各1基備える。
なお、ZOTAC製品のメモリクロックはNVIDIAの公式スペックより低い800MHz(データレート1,600MHz)とされている。グラフィッククロックは810MHz、プロセッサクロックは1,620MHzで、いずれも公式と同じ。また、玄人志向の製品は逆にメモリクロックが低く、1.07GHzとされている。搭載メモリはDDR3 1GBの製品が多いが、Leadtekからは512MBタイプの製品も発売されている。