容量1,350Wの大容量タイプで、実売価格は39,800円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
「待機電力1W以下」をうたう同社製電源は、4月にも「ENP350AWT」など4モデル(350~600W)が発売されている。
●スタンバイ時1W以下の1,350W電源
MAXREVOは80 PLUS GOLD認証を受けた容量1,350Wの電源ユニットで、「限りなく80 PLUS Platinumに近い」(同社)という変換効率の高さが特徴。変換効率について、同社では「115V入力時はPlatinumを若干下回る程度、230V入力時はPlatinumを大きく上回る」と説明している。
さらに、スタンバイ時の消費電力が1W以下とされているのも特徴だ。
同社では、「効率を最大20%向上させる回路設計を+5VSBラインに採用することで待機電力1W以下を実現した。環境配慮設計を求める欧州委員会のErP指令(ErP Lot6 2010)にも対応している」とアピールしている。
本体はサイズが幅150×高さ86×奥行き180mmで、139mmサイズの冷却ファンを内蔵。内部電源ケーブルはマザーボード用を含め全て着脱式となっている。また、特典として120mmファン「T.B.VEGAS DUO」が付属している。
●待機電力の新指標?
ちなみに、最近はErP指令への対応をうたうことで「エコ」をアピールするPCパーツが増えつつある。
先述した同社製電源「ENP350AWT」などでも同様にアピールされているほか、ASRock製マザーボードもErPへ対応しているとされる。
ErP指令にもいくつかあるが、今回の製品で謳われている「ErP Lot6」では、様々な機器のオフ時/スタンバイ時の消費電力を一定以下に抑えることが求められており、現時点ではオフ時/スタンバイ時1W以下という基準値が設定されている(今後0.5W以下に下げられる予定)。
動作中の電源効率を示す「80 PLUS」に対し、なかなか興味深い表示といえる「ErP Lot6」だが、現在これをアピールする電源はENERMAX製など一部のみ。他社製品でアピールしている例が少ないため、比較用としてどれほど有用なのかは不明だ。ただし、少なくとも「オフ時の消費電力が一定以下」であることは間違いないため、簡単な判断基準として覚えておく、というのもいいかもしれない。