デモを確認したのはTSUKUMO eX.。驚くのはゲームにおける性能の高さだ。
●ローエンドGPUを超えるGPUパフォーマンス
Call of Duty 4を普通にプレイ可能
これまでのCPU内蔵GPUは、「チップセット内蔵GPUクラス、またはややその上」といった性能が常識で、ゲームに関しては「出来ないわけではないが……」という感想が普通だったが、LlanoコアのFusionでは単体GPUのローエンドを超える性能を発揮。僚誌PC WatchのベンチマークテストではRadeon HD 6570に近い数値が出ている。
店頭デモもこうした結果を裏付けるもの。
TSUKUMO eX.のデモ機は、AMD A8-3850(2.9GHz)とA75マザー、メモリ4GB、Intel製SSD(160GB)、ビデオカード無し、といった構成だが、この状態でCall of Duty 4(解像度1,280×960)がごく普通にプレイ可能。「CPU内蔵GPU」の常識を覆す驚きがある。
なお、このデモ機の消費電力はアイドル時で35W前後、CPU負荷100%時110W前後、CPU負荷100%+GPU高負荷時で150W前後となっている。利用電源は80 PLUS電源とのこと。
LlanoベースのFusionについては、「お客さんの注目度はあまり高くなかった」(ショップ)という声も聞こえていたが、このパフォーマンスを見たショップスタッフからは「スリムケースに入ったPCでもこのくらいのゲームができる」(TSUKUMO eX.)と絶賛の声も聞かれる。
ビデオカードを搭載して性能を向上させる「Dual Graphics」機能もあることから、ゲームPC用としてはかなり注目できるプラットフォームになりそうだ。
また、AMDではAMD Aシリーズの当初出荷分にレースゲーム「DiRT3」(英語版)のダウンロードクーポンを添付するキャンペーンを実施予定。「ゲームに適したCPU」をアピールしている。