電源分離型の「オーディオ専用PC」が発売
低ノイズの外付け電源の採用などにより高音質を追求したというオーディオ向けPC「canarino1」がオリオスペックから発売された。

店頭のデモ機では音質のチェックも可能で、ヘッドフォンやアンプなども用意されている。基本構成の価格は139,800円(BTO可能、納期1週間後)。

●オーディオ用の安定化電源を採用

canarino1は、CompuLabの超小型PC自作キット「fit-PC2」をベースとしたオーディオ向けをうたったファンレスPCで、電源の低ノイズ化などにより高音質化を図っているのが特徴。電源にはfit-PC2の標準のACアダプタではなく、オーディオデザインのオーディオ向け安定化電源「DCA-12V」のカスタムモデルを採用している。

同店はこの電源について「10mΩ以下の超低インピーダンス、3uV(A)と電源用ICの10分の1のノイズ、スイッチングレギュレータの1/100の高性能を実現した」といい、低ノイズの電源をPC本体へ供給することで音質の向上を実現したとのこと。「実際に聞いてみると、fit-PC2付属の電源とは音質が違う」(同店)という。

また、PC本体と電源とを繋ぐDCケーブルには、「不純物が極めて少なく伝送ロスが発生しにくいPCOCC-Aを採用した」とのこと。

fit-PC2の持つ省電力性も特長。fit-PC2は低消費電力とされる組み込み用途向けのAtom Z530とIntel US15Wチップセットを搭載しており、この製品でも「超低消費電力PCを実現した」(同社)としている。

なお、製品の開発にあたっては、同人誌「PCオーディオガイドブック」の著者でもある、えるえむ氏からアドバイスを貰ったという。

基本構成の主なスペックは、Atom Z530(クロック1.6GHz)、メモリ1GB(増設不可)、40GB SSD。サウンド端子はLINE-OUT、LINE-IN、MIC、デジタル同軸出力(44.1~96KHz、16~24bit)を本体背面に装備。OSは非搭載で、オプションとしてWindows 7のほかWindows XP Embeddedが選択できる。


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※上記価格は編集部独自調査によるものです。この価格で販売されることを保証するものではありません。
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