恐怖のラーメン屋? | |
【解説】 誰が見たってこう思うに違いない。「まるで恐怖の館..」。 玄関は真っ黒に塗りつぶされ、台風前かのようにドアには細長い板が打ちつけられている。さらに不思議なことに、玄関には動物の骨が巻きつけられた鎖が垂れ下がっている..。実に実に恐ろしげな店構え。板が打ちつけられているので不動産屋が差し押さえた物件か?とか、人の出入りなんかしてないのでは?、と思うかもしれないけれど、実はここはれっきとした営業中のラーメン屋なのだった。 その名を「がんこラーメン」という。看板も出ていないし、いかにも人を拒絶するような玄関だけれど、それには深い理由が..。つまり、誰にでも開放するお店ではなく、口コミ経由の”味のわかる人だけ来なさい”という方針でやっているお店なのだ。外からラーメン屋だとわかると、続々と一般客がやってきてしまうため、玄関は人を拒絶するようなものにして看板も出さしていない、と。 そして、鎖で垂れ下がっている骨にも重要な意味があり、これは「今日は営業するよ」という常連客への合図なんだそうだ。がんこラーメンというだけあり、味にはがんこで、店主の納得できる味のスープと麺が用意できたと判断できたときだけ営業し、その合図として使われているという..。 アキバのジャンク屋がよく「妖しい」と言われるけれど、実はアキバで一番妖しい雰囲気を漂わせているお店というのは、実はここだったりする。
□がんこラーメン [1996/10/13]
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