週刊3Dプリンタニュース

新宿駅5分、立地抜群の3Dプリント専門店「オフィス24スタジオ」探訪記

〜ドスパラが3D Sysytems製3Dプリンタの販売を開始〜

 今回の週刊3Dプリンタニュースは、3Dセルフサービスと3Dフルサービスが利用できる「オフィス24スタジオ」探訪記と、ドスパラで有名なサードウェーブが本格的に3Dプリンタ販売事業を開始したというニュースをお届けする。

新宿西口から5分の3Dプリント専門店舗「オフィス24スタジオ」

オフィス24スタジオの外観。新宿西口大ガード近くという好立地にある
サービスメニュー一覧。
中はかなり広く、ゆったりとしている
外から見えるショーウィンドー部分にも出力例が展示されている
3Dセルフサービスで利用できるプリンタは、パーソナル3Dプリンタとしてはハイエンドに位置するCube Xであり、3色の造形が可能なTrioと2色の造形が可能なDuoが合計6台も設置されている
こちらは、2色造形に対応したDuo
こちらは3Dフルサービスで利用される業務用3Dプリンタ「ProJet 3500 HDMax」。透明なアクリル樹脂での出力となる。最大造形サイズは288×188×203mm
Projet 3500 HDMaxでの出力例。非常に高精度な出力が可能だ
こちらも3Dフルサービスで利用される業務用3Dプリンタ「ProJet 660Pro」。石膏の粉をインクと接着剤で固めて造形するタイプの製品で、フルカラー出力が可能
ProJet 660Proの出力例。フルカラー出力が可能なのでフィギュアなどの出力に向いているが、石膏の粉を固めたものなので衝撃には弱い
レーザーカッターも設置されており、牛革やアルミなどに文字や絵柄を刻印することができる
こちらは3Dセルフサービスで利用できる3Dスキャナ「LPX60DS」。スキャン可能領域は幅203×高さ304mmまで
Cube Xで利用するソフトは英語版だが、わかりやすい操作マニュアルが用意されているので、初めて3Dプリンタを利用する人でも安心だ
積層ピッチを変えた出力例が置かれているのも参考になる
3Dフルサービス用の3Dスキャンルームも設置されている
オリジナルフィギュア作成サービスでの出力例。土台や背景のアクリルにはレーザーカッターで刻印が施されている。成人式向けのサービスということだ
3Dスキャナとしては「Artec Eva 3Dスキャナ」が利用されている。フルカラーでのスキャンが可能である
このようにして、3Dスキャンを行なう。3Dスキャンからフルカラー3Dプリンタでの出力までを行なうオリジナルフィギュア作成サービスも用意されている

 3Dプリント出力サービスを行なう業者は増えてきたが、「オフィス24スタジオ」は、3Dプリントのフルサービスとセルフサービスの両方が用意されていることが特徴だ。オフィス24スタジオは、ネットワーク事業やサービス・サポート事業を行っている株式会社オフィス24が運営する3Dプリント専門店であり、10月2日にオープンした。今回は、このオフィス24スタジオを取材してきたので、その様子を紹介したい。

 オフィス24スタジオは、新宿西口から徒歩5分程度という好立地にあり、店内も広く入りやすい雰囲気だ。元々この場所で、DTP出力や文具の販売を行なっていたのだが、3Dプリンタへの関心の高まりを背景に、3Dプリンタ出力の需要を見極め、どのような業種に導入を提案していくかということの調査を行なうアンテナショップ的な意味合いも兼ねて、3Dプリント専門店をオープンさせたという。

 現在、オフィス24スタジオが行なっているサービスは、「3Dセルフサービス」「3Dフルサービス」「オリジナルフィギュア作成」「レーザーカッティング」の4つに大別できる。

 3Dセルフサービスは、顧客が自分で3Dプリンタの操作を行なって出力を行なうものだ。店内には、3Dセルフサービス用の3Dプリンタとして、パーソナル3Dプリンタとしてはハイエンドに位置する3D Systemsの「Cube X」が6台用意されている。Cube Xは、最大出力サイズが230×265×240mmと大きく、最大3色での造形が可能だ。また、3Dスキャナ「LPX60DS」もセルフサービス用に1台用意されており、こちらを利用することもできる。利用料金は、3Dプリンタ、3Dスキャナともに15分あたり1,200円で、フィラメント代も含まれている。フィラメントの色も、在庫にあるものなら、自由に選べる。

 セルフサービスといっても、最初にスタッフが要望などを聞き、説明を行なってくれ、データのサイズや希望する積層ピッチによっては、「その場で持ち帰る必要が無ければ、高精細な3Dフルサービスを利用しても、料金はそれほど変わらないですよ」といったアドバイスもしてくれるそうだ。また、出力された造形物のサポートを除去したり、筆で塗装するためのスペースも用意されている。

 3Dフルサービスは、いわゆる3Dプリント出力サービスであり、顧客が作成した3Dデータを元に、業務用3Dプリンタで高精度な出力を行なってくれるものだ。オフィス24スタジオでは、3Dフルサービス用の3Dプリンタとして、3D Systemsの「ProJet 3500 HDMax」と「ProJet 660Pro」が設置されており、前者では透明アクリル樹脂での精密出力が、後者では石膏フルカラー出力が可能である。3Dフルサービスの料金は、出力時間や出力サイズによって異なるが、店内には出力例が数多く展示されており、それぞれの出力時間などが表示されているので参考になる。

 オリジナルフィギュア作成は、人体を3Dスキャナで3Dデータ化し、データの修正後、石膏フルカラーでフィギュアとして出力するサービスで、価格は仕上がりサイズ15cmの場合、49,000円となっている。3Dスキャナとしては、「Artec Eva 3Dスキャナ」が使われており、3Dスキャンルーム内でスタッフによるスキャンが行なわれる。スキャンには5分程度かかるので、その間静止状態を保つ必要がある。

 また、レーザーカッターも設置されており、牛革やアルミなどに文字や絵柄を刻印するサービスも行なっている。例えば、牛革プレートのキーホルダーやiPhone 5用ケース、アルミミラーなど数千円でオリジナル作品を作ることができるので、贈り物や記念品などにお勧めだ。

 オフィス24では、3Dプリンタの販売も行なっており、実際に3Dプリンタを導入する前に試してみたいという顧客がオフィス24スタジオに訪れることも多いという。3D出力サービスを頼む場合でも、店舗のスタッフと直接相談できるのは、初心者には心強い。場所柄、客層は幅広く、学生から趣味でものづくりを行なっている方、企業で製品開発を行なっている方など、これまでにさまざまな顧客が3Dサービスを利用しているそうだ。3Dプリンタでの出力に興味がある人は、一度訪れてみてはいかがだろうか。

ドスパラが3D Systemsの3Dプリンタを国内販売業務用のProjet x60シリーズも

ドスパラの3Dプリンタページ。パーソナル3Dプリンタだけでなく、業務用のProjet x60シリーズも取り扱っている

 12月17日、株式会社サードウェーブデジノスは、アメリカの大手3Dプリンタメーカー3D Systemsと一次代理店契約を締結し、日本国内での同社の3Dプリンタの販売事業を開始することを発表した。

 サードウェーブデジノスは、パソコンショップ「ドスパラ」の運営で有名な株式会社サードウェーブのグループ会社であり、3Dプリンタの販売ルートとして、サードウェーブデジノスのパートナー販社経由、株式会社サードウェーブテクノロジーズ経由、株式会社ドスパラ経由の3つを予定する。

 3D Systemsは、ハイエンド向け製品からコンシューマー向け製品まで、幅広い製品ラインナップを取り揃えているが、今回、サードウェーブデジノスが販売を予定している製品は、業務用のProjet x60シリーズ(ProJet 860Pro/660Pro/460Plus/360/260C/160)とProjet 4500、個人向けのCube XおよびCubeである。個人向け製品に関しては、ドスパラ6店舗(札幌店、秋葉原本店、横浜駅前店、名古屋大須店、大阪なんば店、博多店)店頭に実機を展示し、トレーニングを受けたスタッフが対応するとのことだ。

(石井 英男)