ボクたちが愛した、想い出のパソコン・マイコンたち

“パピコン”に続くNECの自信作「PC-6001mkII」

パピコンことPC-6001は、どちらかというと丸みを帯びた優しい表現の筐体でしたが、PC-6001mkIIは全体的にシャープな印象がありました。

 想い出のレトロパソコンやゲームを写真とともに振り返る本コーナー。今回取り上げるのは、NECから1983年に発売された「PC-6001mkII」です。

 NECのパソコンは、PC-6000シリーズやPC-8000シリーズなどがありましたが、PC-6001シリーズの2代目として世に送り出された機種が、今回取り上げる「PC-6001mkII」です。

PC-6001の後継機ということもあり、胸をときめかせた人も多いと思います。本体のカラーリングやデザインなどは、今見ても古さを感じさせません。なお、本体カラーはシルバーとアイボリーの2色が用意されました。

 “パピコン”ことPC-6001と比べてデザインがシャープになり、キーボードもしっかりしたタッチのものへと変更されています。カラーリングも渋く、ゲーム用途だけでなくビジネスの現場にあっても違和感がありませんでした。また、本機から広告のイメージキャラクターには武田鉄矢さんが起用されています。

広告でも、「変化は、常にNECから」と挑戦的なキャッチコピーを使い、そのすばらしさを強調していました。そんなPC-6001mkIIが発売されたのは、今から34年前の7月です。

 新機能として日本語が発声させられるようになったほか、専用ディスプレイを使用すれば最大15色が発色できるなどパワーアップしたにもかかわらず、価格はPC-6001より下がり84,800円と更にお買い得に。

本体右側面には、PC-6001と同じく拡張スロットが1つ、口を開けています。
本体左側面には、ジョイスティックポートが2つ設けられています。二人でプレイ出来るゲームもそれなりにあったので、ジョイスティックポートは重宝しました。

 PC-6001mkIIの誕生によりPC-6001が対応から外され、「PC-6001mkII以降対応」と但し書きされたソフトも数多く発売されるようになりました。ただし、ソフトごとに正しいモードとページを選ばないとゲームが遊べないため、マニュアルを紛失すると大変な事態に(笑)。「タイニーゼビウス mkII」のために本機種を購入した、という友人もいました。すがやみつるさん著の単行本「こんにちはマイコン2」でターゲットとして選ばれた機種だったため、所有している・していた人も多いと思います。

背面に並んでいるのは、左から順にスーパーインポーズ、ビデオ出力ポート、カラー・モノクロ切り替えスイッチ、1チャンネル・2チャンネル切り替えスイッチ、RF出力ポート、リセットボタン、フロッピィディスク接続ポート、プリンタポート、RGB出力ポート、カセットケーブル接続ポート、オーディオ出力ポート、音量調節つまみと、非常に充実しています。

 ちなみに、現在でもそれなりに状態の良いものが中古市場に出回っているので、当時を思い出して買い戻してみるのも良いかもしれません。