ボクたちが愛した、想い出のレトロパソコン・ゲームたち
ハードの限界を何度も乗り越えた「シャープ MZ-700」
2017年5月8日 00:00
想い出のレトロパソコンやゲームを写真とともに振り返る本コーナー。今回取り上げるのは、シャープが1982年に発売した「MZ-700」です。
MZシリーズといえば、大別するとK系列とB系列になりますが、そのK系列の流れを汲むのが今回取り上げるMZ-700です。MZ-80K、MZ-80C、MZ-80K2、MZ-80K2E、MZ-1200と、代々オールインワン型として販売されてきましたが、MZ-700は本体のみで、モニタに家庭用テレビも使えるようになっています。
そんな数々の工夫のおかげで価格もグッと抑えられ、データレコーダ内蔵モデルでも89,800円という手を出しやすいお値段でした。
筆者的に驚いたのは、HAL研究所から発売されていたPCG-700を使用することで、「ギャラクシアン」「マッピー」といったゲームの見た目がかなりアーケード版に近づいたことです。雑誌広告に掲載されるこれらの画面写真を見て、MZ-700を羨ましく思った人は自分だけではないのでは? PCG-700を利用せず本体のみのプレイでは、「マッピー」の場合は屋敷に置かれた盗品が文字で表示されるため、これはこれでインパクトを与えることに成功していたと思います。