パワレポ連動企画
乗り換え候補パーツカタログ ~ビデオカード編2~
【パワレポ連動:チョイ古 自作PC再生計画(14)】
2016年6月10日 20:05
こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2016年7月号」の第1特集「あなたのPCが生まれ変わる!3年、5年、10年前のパーツもめんどう見ます!! チョイ古 自作PC再生計画」を掲載する。
第14回目は乗り換え候補のビデオカード紹介第2弾をお送りする。最新ビデオカードは先日、NVIDIAに続きAMDからも新アーキテクチャを採用したGPU「Radeon RX 480」が発表されたばかり。それらが今回掲載するビデオカードにどのような影響をもたらすのか、今年後半のビデオカード市場の動きが楽しみなところだ。
本特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2016年7月号は全国書店、ネット通販にて5月28日(土)に発売。第2特集はコストパフォーマンスに優れる大容量ディスクを用途別に解説する「容量単価×用途別が正解です 最新HDD購入案内」を掲載。そのほか、あなたのPCのメインメモリ、有効活用しませんか?「16GBオーバーのメインメモリはこう使え! Windows 10時代のRAMディスク活用術」、持ち運びに便利な大容量で高速なフラッシュメモリ「ベンチで性能が丸分かり! 一つは持ちたい最新USB 3.1/3.0メモリ」、スペースが許せば考えたい「ウルトラワイドもオーバー30型も PC体験を一変させる大型液晶ディスプレイ」など、特別企画も満載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。
今号の特別付録は、自作PCの組み立てやメンテナンスに関わる「?」を解決!「39のギモンにベストアンサー! PC自作Q&A事典2016」だ。
-チョイ古 自作PC再生計画-
乗り換え候補パーツカタログ ~ビデオカード編2~
一点豪華主義でも効果は絶大!!
ビデオカード編
ビデオカードのアップグレードは、とくにゲームにおいて絶大な効果を得られる。
そして以前に比べるとかなり容易に行なうことができるので、ゲーマーならやらない手はない。
GIGA-BYTE TECHNOLOGY GV-N970IXOC-4GD
実売価格:35,000円前後
上位GPUながら超小型サイズでケースを選ばない
大きなビデオカードが入らない環境だが、なるべく高性能なものを使いたいと考えているなら、GTX 970のショート基板モデルがもっともコストパフォーマンスに優れる。GTX 900シリーズの中でも上位の製品なので、GTX 780 Tiや790以外のどのモデルから乗り換えてもゲームのパフォーマンスアップが期待できる。補助電源が8ピン×1というのも評価すべきポイントだ。
サイズあたりの性能という面ではRadeon R9 Nanoのほうが優れているが、実売価格はこちらのほうが格段に安い。
Specification
●コアクロック(ブーストクロック):1.101GHz(1.241GHz)※OCモード時●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 4GB(256bit)●メモリクロック:7GHz●インターフェース:DisplayPort ×3、HDMI×1、DVI-I×1、DVI-D×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16●補助電源コネクタ:8ピン×1
Micro-Star International N750TI-2GD5TLP
実売価格:15,000円前後
スリムなマシンでもゲームを楽しみたい!
GTX 950の補助電源なしモデルが登場したことで若干魅力に陰りが出たものの、ブック型の省スペースケースでは必須のLowProfile対応カードで最速のビデオカードを探しているなら、本製品。ロープロビデオカードにはゲーム向き製品はない、というのが定説だったが、それを覆したのが本製品に搭載されているGPUのGTX 750 Ti。「World of Tanks」などの軽めのゲームならフルHD&最高画質で快適にプレイが可能だ。
2スロット占有する点だけは忘れずに。
Specification
●コアクロック(ブーストクロック):1.02GHz(1.085GHz)●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 2GB(128bit)●メモリクロック:5.4GHz●インターフェース:HDMI ×1、DVI-D×1、Dsub 15ピン×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16●補助電源コネクタ:なし
エルザ ジャパン GeForce GTX 750 Ti 2GB S.A.C
実売価格:17,000円前後
ケースを選ばない ライト層向けOCモデル
こちらも上の製品と同じGTX 750 Tiを搭載したカードだが、一般的なケース向けの製品。ただしカード長がわずか14.5cmとコンパクトに設計されているので、内部スペースに制約のある古いPCケースでの運用がしやすい。
描画性能は約5年前のGTX 560 Tiとよい勝負というレベルだが、設計が新しい分消費電力が少なく、ゲーム画面録画機能「ShadowPlay」対応など実用的な付加価値を備える。静音性の高いクーラーも搭載しているので小型&静音PCを狙うときにも好適な1枚だ。
Specification
●コアクロック(ブーストクロック):1.04GHz(1.111GHz)●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 2GB(128bit)●メモリクロック:5.4GHz●インターフェース:Mini HDMI×1、DVI-I×1、DVI-D×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16●補助電源コネクタ:なし
ASUSTeK Computer STRIX-R9380-DC2OC-2GD5-GAMING
実売価格:27,000円前後
ミドルレンジのもう一つの選択肢
ビデオカードの乗せ換え予算は2万円台後半、と設定した場合に選択肢に入ってくるのがRadeon系のミドルレンジ、R9 380だ。アーキテクチャ的には最上位シリーズのR9 Fury系と同じGCN1.2と呼ばれる最新型で、ワットパフォーマンスも向上した世代。STRIXシリーズ自慢の準ファンレスクーラーや、カードの歪みを防ぐバックプレートを装備、基板上の部材も高品質など、GeForce搭載カードと同様にレベルは高い。
基本性能の面では、ベンチマークテストの結果を見るとGTX 960搭載カードよりも1割強高いものとなる。GeForce系で言えば、500番台、600番台のミドルレンジよりも高いレベルなので、アップグレード先として性能は十分だ。さらに、AMD系GPUのメリットである動画再生支援機能、Fluid Motionにももちろん対応。ヌルヌル動画に興味があるなら要注目だ。
Specification
●コアクロック(ブーストクロック):非公開(990MHz)●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 2GB(256bit)●メモリクロック:5.5GHz●インターフェース:DisplayPort×1、HDMI×1、DVI-I×1、DVI-D×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16●補助電源コネクタ:8ピン×1
Sapphire Technology R9 NANO 4G HBM PCI-E HDMI/TRIPLEDP
実売価格:66,000円前後
サイズの制約を乗り越えるハイエンド
Maxwell世代のGeForceがハイエンドの人気を独占する勢いにあった中、2015年後半に登場したRadeon R9 Fury X/Fury/Nanoは、久々にAMD製GPUの存在感を示した。
テクノロジ面での特徴はHBMが大きなトピックだが、アップグレード向けという視点では、R9 Nano搭載カードはハイエンドビデオカードとしては圧倒的に小さいということに注目したい。MSIのGTX 980Ti GAMING 6Gは、同クラスとしては比較的小ぶりとは言っても長さは27.7cm、高さも14cmある。一方、本製品は長さはわずか15.8cm、高さは11.1cm。補助電源こそ必要だが、サイズ感はOC版のGTX 750 Ti搭載カードに匹敵するものだ。
実売価格も下がってきたため、古いケースや電源を流用しつつもハイエンド環境を目指し、パーツ選びに独自のこだわりを見せたいなら選択肢に加えてみてもおもしろい。
Specification
●コアクロック(ブーストクロック):非公開(1GHz)●ビデオメモリ(バス幅):HBM 4GB(4,096bit)●メモリクロック:1GHz●インターフェース:DisplayPort×3、HDMI×1●対応スロット:PCI Express 3.0 x16●補助電源コネクタ:8ピン×1
【問い合わせ先】
GIGA-BYTE TECHNOLOGY:050-3786-9585(CFD販売)/http://www.gigabyte.jp/
Micro-Star International:web-jp@msi.com(エムエスアイコンピュータージャパン)/http://jp.msi.com/
エルザ ジャパン:03-5765-7615 /http://www.elsa-jp.co.jp/
ASUSTeK Computer:info@tekwind.co.jp(テックウインド)/http://www.asus.com/jp/
Sapphire Technology:03-5215-5650(アスク)/http://www.sapphiretech.jp/
[Text by 加藤勝明]
【DOS/V POWER REPORT 2016年7月号は5月28日(土)発売】
★第1特集「あなたのPCが生まれ変わる! 3年、5年、10年前のパーツもめんどう見ます!! 『チョイ古自作PC再生計画』」
★第2特集「容量単価×用途別が正解です 『最新HDD購入案内』」
★特別企画「16GBオーバーのメインメモリはこう使え! 『Windows 10時代のRAMディスク活用術』」「ベンチで性能が丸分かり! 『一つは持ちたい最新USB 3.1/3.0メモリ』」「ウルトラワイドもオーバー30型も 『PC体験を一変させる大型液晶ディスプレイ』」
★連載「最新自作計画 ~最新ケースで作るパワフル小型マシン~」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツ コンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツ スペック&プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」
★ 特別付録「39のギモンにベストアンサー! 『PC自作Q&A辞典2016』」(雑誌のみ別途付録、電子版では本誌巻末に収録)
★ 雑誌を買うと電子版(PDF)を無料ダウンロード可能
★ 毎月700円(税込)で最新号が読める 直販電子版 月額プランも受付中
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