パワレポ連動企画

こだわりの配線で完成度を高めよう、ケーブルマネジメント術

【10年使えるATXケース徹底紹介(10)】

DOS/V POWER REPORT 2015年3月号

 こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT 2015年3月号」の「10年使えるATXケース徹底特集」をほぼまるごと紹介するこのコーナー、最終回である今回は、前回と同様に「Fractal Design Define R5」を使用し、見栄えをよくする内部ケーブルの配線について紹介する。

 実際にPCを組み立てると、なかなかうまい具合にまとまらないのがSATA電源ケーブルやフロントオーディオなどの内部ケーブル。PCが完成して「とりあえず動いているからいいや」と放置していたり、「うちのケースは裏配線できないし、大がかりな作業はちょっと…」という場合でも、ばらばらのケーブルをケーブルタイやスパイラルチューブでまとめるだけでもずいぶんと見た目が変わってくる。

 また、内部パーツを変更する場合も、ケーブルがまとまっていれば邪魔にならずに作業がスムーズに進むというメリットもあるので、今回の記事を元に是非ケース内の整理整頓に挑んで欲しい。

 この特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2015年3月号は全国書店、ネット通販にて絶賛発売中。3月号では本特集のほか、今話題の低価格タブレットPCを筆頭にその魅力に迫る「2万円からのフル機能激安PC選び」、用途・予算に合わせて選ぶ「低価格CPU大全」、橋敏也氏による連載記事「橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」など、多数の記事を掲載。

 今号の特別付録は「使えるPC小物&周辺機器大カタログ」。ちょっと欲しい!今すぐ欲しい!がいっぱい!!の内容だ。


- ATXケースの選び方 2015年版 -
10年使えるATXケース徹底紹介


即効 配線にこだわりマシンの完成度を高めよう
ケーブルマネジメント術

 ここまで見てきたように、最新ケースはケーブルの配線をしやすくする仕組を持つものが多い。これを活かしてケース内部の見栄えをよくするケーブルマネジメント術を紹介しよう。

PC自作の仕上げとして配線にこだわる

 下の写真は、裏面配線に対応したFractal DesignのDefine R5を使用して、見栄えよくケーブルマネジメントを行なったものだ。ここではこの作例をベースにケーブルマネジメントのポイントを紹介していく。

 なお、それぞれのケーブルの配線にどの穴を使うかといった基本的な配線方法についての解説は紙幅の都合上割愛するが、下の写真を見ればおおむね理解できるので参照していただきたい。

ケーブル配線の流れ

・まず、裏面配線用の穴の位置などから、どのケーブルをどのルートで配線するのがよいか考える

・おおまかな配線がイメージできたら、ATX24ピン電源ケーブルなど太くて曲げにくいケーブルから配線を行なう

・一通り配線が終わったら、ケーブルをまとめたり長さを調節したりして見栄えよく整理する

ケーブルマネジメントのポイント(ケース表面)

ケーブルマネジメントのポイント(ケース表面)

1 CPUクーラーのファンの電源ケーブルの余剰部分は背面に回す

CPUクーラーのファンの電源ケーブルの余った部分は写真のように背面に回してきっちりまとめておくとよい

 CPUクーラーのファンの電源ケーブルはぶらぶらさせておくとファンに絡むなどのトラブルを引き起こすことがある。余剰部分を背面に回しておくと見栄えがよくなるだけでなく、そのようなトラブルの回避にもつながる。

2 ファンケーブルの配線には「ケーブルクランプ」を使用する

白いパーツが「ケーブルクランプ」。これを利用してさらに余剰部分を背面に回せばよりスッキリと見せることができる

 ケースファンの電源ケーブルは、ケースのシャーシに貼り付けることができる「ケーブルクランプ」を利用するときれいに取り回すことができる。「ケーブルクランプ」は10個入りで500円前後から入手できる。

3 フロントUSB 3.0ケーブルの固定に「ケーブル結束バンド」を活用する

ケーブル結束バンドで固定すると、端子にケーブルのつっぱりによる不要なテンションがかかることも避けられる

 フロントUSB 3.0ケーブルは硬くて曲がりにくく取り回しが難しいが、写真のように「ケーブル結束バンド」を使用すると収まりがよくなる。「ケーブル結束バンド」は50本入りで200円前後から入手できる。

4 使わないPCI Express補助電源端子は、「面テープ」でケーブルの根元に固定

面テープを使うとビデオカードを交換した際など、必要なときにすぐに外すことができる

 PCI Express補助電源端子が一つ余っている場合は、「面テープ」でケーブルの根元に固定すると見栄えがよくなる。「面テープ」は5本入りで500円前後から入手できる。

5 電源・リセットスイッチ、アクセスランプなどのケーブルは「ケーブルタイ」でまとめる

ASUSTeKマザー付属のQ-Connectorを使用したので、ギリギリまでケーブルタイでまとめることができた

 電源・リセットスイッチ、アクセスランプなどのケーブルは針金の入ったケーブルタイ(ビニールタイ)でまとめるとよい。ケーブルタイ(ビニールタイ)は100円ショップなどで購入することができる。

6 フロントサウンドケーブルの配線を工夫する

今回使用したケースではマザーボードベースの下に適当な穴があったので、それを利用して背面から配線した

フロントサウンドケーブルは場所的に見栄えよく配線するのが難しいが、マザーボードベースと電源の隙間を利用したり、マザーボードベースの穴などを活用して背面から引き出したりすることでスッキリと配線することができる。

7 ビデオカードの下の空間を配線に利用する

ビデオカードを使用していても拡張スロットと拡張ベイの間には空間があるので、そこを配線に利用できる

 ビデオカードとマザーボードの間にはそこそこ広い空間があるので、ケースファンの電源ケーブルなどを通すことができる。ケースファンコネクタが遠くにあるときはそこを利用してケーブルを取り回すとよい。

ケーブルマネジメントのポイント(ケース裏面)

ケーブルマネジメントのポイント(ケース裏面)

8 ケーブル固定用機構を利用する

マザーボードベースに装備されたケーブル固定用の機構を利用して「ケーブル」を固定できるものもある

 裏面配線対応ケースの多くはケーブルを「ケーブルタイ」などでマザーボードベースに固定するための機構を装備している。これを活用すればケーブルの取り回しが楽になる上、輸送などでのケーブルの脱落の防止にもなる。

9 ケーブルは厚みが出ないよう心掛けて配線する

配線は写真のようにケーブルとケーブルを添わせるようにして行なう。重ねた状態でムリに側板を閉めるとケーブルに過剰な力が加わることにもなるので注意したい

 電源ケーブルなどの太いケーブルを重ねて配線すると、厚みが出てしまいケースの側板が閉まらなくなってしまうことがある。ケーブルは重ねずに添わせるようにして配線することを心掛けたい。

10 電源ケーブルのまとめには「面テープ」を活用

電源ケーブルの根本に近い部分は浮きやすいので、写真のように「面テープ」で固定するとよい

 ATX24ピンとEPS12Vの電源ケーブルは根本に近い部分が浮きやすく、側板を閉める際の障害になることがある。そういう場合は、「面テープ」を使って2本を根本に近い部分でまとめると浮きを抑えることができる。

11 電源・リセットスイッチケーブル、アクセスランプケーブル、フロントUSBケーブルなどは「スパイラルチューブ」でまとめる

電源・リセットスイッチ、アクセスランプ、フロントUSBケーブルなどはばらつきやすいので「スパイラルチューブ」でまとめると写真のようにすっきりする
「スパイラルチューブ」では任意の場所から必要なケーブルだけを取り出すことができる

 電源・リセットスイッチ、アクセスランプル、フロントUSBなどのケース機能のケーブルは、「スパイラルチューブ」でまとめるとよい。「スパイラルチューブ」は、内径15mm長さ1mのもので200円前後から入手できる。

12 余ったケーブルは「スパイラルチューブ」でまとめてドライブベイ下に

使用しないケーブルも「スパイラルチューブ」でまとめておくと、いざ使うというときに取り出しやすくなる

 ペリフェラル用電源ケーブルなど、余ったケーブルは、「スパイラルチューブ」でまとめ、ドライブベイの下のスペースなどに置いておくと、乱雑になることなく、すっきりとした状態で隠しておくことができる。

13 使用しないケーブルは隅にまとめる

ケース付属のファンコネクタは「ケーブルクランプ」を利用して、ジャマにならないところに固定した

 ケース付属のファンコンを使用しない場合など、不要なケーブルがある場合は、任意の場所に貼り付けることができる「ケーブルクランプ」を活用してジャマにならない場所に固定しておくとよい

裏面配線 困ったときの対処法

電源ケーブルが太過ぎて側板が閉まらない

写真の「ATX用電源延長ケーブル」は、アイネックス WAX-2430。実売価格は900円前後

 裏面配線のスペースが狭いケースの場合、ATX24ピン電源ケーブルの厚みで側板が閉まらないということがある。そういう場合は、写真のようなフラットな「ATX用電源延長ケーブル」を利用するとよい。

EPS12V電源ケーブルの長さが足りない

写真の「EPS12V電源延長ケーブル」は、アイネックス PX-004A。実売価格は700円前後

 大きめのケースでは、EPS12V電源ケーブルの長さが足りず、裏面からEPS12Vコネクタを前面に回せないという事態が起こることがある。その場合は、「EPS12V電源延長ケーブル」を使用するとよい。

[Text by 滝 伸次]


DOS/V POWER REPORT 2015年3月号は2015年1月29日(木)発売】

★第一特集「10年使えるATXケースを買う」
★第二特集「2万円からのフル機能激安PC選び」
★特別企画「低価格CPU大全」「スマホから使える多機能リモコン」「ブラウザゲーム群雄割拠」
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(AKIBA PC Hotline!編集部)