パワレポ連動企画
インストール時のトラブル対策編1
~インストールが始まらない or 途中で止まる場合~
【保存版 自作PC「トラブル」の原因と対策(6)】
(2015/6/8 12:05)
こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2015年7月号」の第一特集「“動かない・不安定・遅くなった”を解消せよ!保存版 自作PC トラブルの原因と対策」を掲載する。
第6回目となる今回から、二回に分けてWindows導入時のトラブルを解説していく。まずはWindowsのインストール中のトラブルから紹介。画面が映っているのにセットアップが開始されない、セットアップ中に停止してしまう場合のトラブルシューティングを掲載していく。
この特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2015年7月号は全国書店、ネット通販にて5月29日(金)に発売。自作トラブル解決に必見の第一特集のほか、OSはSSDだけど、データ入れるならやっぱりこちら!異なる用途に最適な選択をアドバイスする第二特集「目的でキメる最新HDD」、0.1しか違わないのに2倍以上速い最新インターフェースを搭載!「USB 3.1対応マザーボード全員集合」、HDMIに挿すだけでテレビがパソコンに早変わり!「テレビ1台あればいい! 今知りたいスティックPC」、自分の健康にも投資するべき!の第二弾は財布にも優しいアイテム大集合!「PC疲れが楽になるお手軽健康グッズ29」など、特別企画も満載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。
今号の特別付録は、パーツ選びから動作中のトラブルまで、PC自作にまつわる「?」を一冊にまとめた「PC自作Q&A事典 2015」。CPUスペックの見方から、どこでパーツを買えばいいのか分からない、といった疑問にも困ったにも対応します!
- インストール時のトラブル編1 ~インストールが始まらない or 途中で止まる場合~ -
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Windowsインストール編
電源は問題なく入り、画面も表示されるのに、いざWindowsをインストールしようとすると、インストール画面が表示されなかったり、インストール中に止まってしまったりすることがある。原因としては、UEFIの設定とハードウェアのトラブルの両面が考えられる。また、インストールは無事に完了しても、ドライバの導入やWindows Updateがうまくいかないことも。ここでは、それらWindowsの導入に関するトラブルの対処方法を解説していく。
症状別トラブル原因判別と対処方法
ほかのWindowsのバージョンでは?
ここではWindows 8.1を例にして、対処方法を紹介しているが、トラブル時にUEFIの設定やハードウェアの確認が有効なのは、どのバージョンのWindowsでも同じ。Windows 7などを使っている場合でも参考にしてほしい。
症状1 Windows 8.1のインストールが始まらない
光学ドライブやメディアに問題がある可能性
ハードウェアの故障とUEFIの設定を疑おう
光学ドライブにWindows 8.1のインストールディスクを入れて起動したのに、インストールが始まらない。最近のUEFIはほとんどの場合、自動で最適な設定にしてくれるので、こういったトラブルは減っているが、ハードウェアの故障、ディスク自体の破損、UEFIの設定などが原因となって起こることがある。
インストールメディアがないときの動作はメーカーによって異なる
起動可能なデバイスが見付からない場合、「Operating System Not?」といったメッセージが表示されるが、メーカーによっては自動でUEFIセットアップが起動する。代表的なのがASUSTeKだ。DOS/V POWER REPORT編集部でZ97やH87搭載のマザーボードをいくつか試してみたが、起動できない場合は自動的にUEFIが起動した。
Windows 8.1のインストール用ブータブルUSBメモリを作る
店頭で販売されているWindows 8.1のインストールメディアはDVD。それを破損、紛失した場合や、光学ドライブを搭載しないPCにおいては、そもそもインストールが行なえない。そのため、Microsoftでは、Windows 8.1をUSBメモリからインストール可能にするツールを公開している。このツールでは、インストール用のブータブルUSBメモリのほか、インストール用のDVDも作成が可能だ。作成には、もととなるメディアも不要と、手軽に使えるのもうれしい。いざというときの予備としてインストール用のブータブルUSBメモリを作っておくとよいだろう。
なお、インストール用のUSBメモリを作るには4GB以上の容量を持つUSBメモリを用意する必要がある。ちなみに、このツールで作成したインストールメディアは、Windows 8 DSP版、Windows 8.1 DSP版、Windows 8.1 Update DSP版などさまざなバージョンのプロダクトキーが使えるのも便利だ。
症状2 Windows 8.1のインストールが途中で止まる
組み立てミス、UEFIの設定ミスの可能性
OSインストール中によくある現象、その主な対処法
OSのインストール中にブルースクリーンが表示される、突然再起動する、画面が乱れるといったトラブルが起きた場合、原因の多くはハードウェアのトラブルだ。まずは、パーツの接続を再確認してみよう。
ここでは、インストールが止まってしまう場合と、インストールが終わらない場合の対処方法を紹介する。
OSインストール時にドライバを組み込む
Windows 8.1のインストールメディアにはAHCIやRAIDドライバがあらかじめ組み込まれており、インストールに困ることは少ないが、RAIDコントローラの種類によってはインストール時にドライバの組み込みが必要。マザーボード付属のDVDだけではなく、USBメモリに対象のドライバを保存しておけば、そこから読み出しが可能だ。
以前使用していたHDD/SSDが見えないときの復旧方法
Windows 8.1のインストール先として、以前から使っていたHDDやSSDの利用を考えている人もいるだろう。ここで注意したいのが、そのHDDやSSDの使用状況だ。RAIDを構築するなどしていた場合、そのままではインストール先として表示されない可能性がある。もし、ハードウェアに問題がない場合は、コマンドプロンプトから実行できる「diskpart」を試してほしい。diskpartのcleanコマンドは、ブートやパーティションといった管理情報を消去する。以前使っていた痕跡を消すコマンドなので、実行して問題なく完了できれば、インストール先として表示されないトラブルが解決するかもしれない。試してみる価値は十分にある。
[Text by 芹澤正芳]
【DOS/V POWER REPORT 2015年7月号は2015年5月29日(金)発売】
★第1特集「保存版 自作PCトラブルの原因と対策」
★第2特集「目的でキメる最新HDD」
★特別企画「USB 3.1対応マザーボード全員集合」「今知りたいスティックPC」「PC疲れが楽になるお手軽健康グッズ29」
★連載「最新自作計画」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツ コンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツ スペック&プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」
★ 紙版を買うと電子版(PDF)を無料ダウンロード可能
★ 特別付録小冊子「疑問にも困ったにも対応します! PC自作Q&A事典 2015」(紙版のみ別途付録、電子版では本誌末尾に収録)
★ 毎月700円(税込)で最新号が読める 直販電子版 月額プランも受付中
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