パワレポ連動企画

フォームファクタの違いを理解する ~PCケース再入門 その2~

【自作PC再入門(24)】

DOS/V POWER REPORT 2016年5月号

 こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2016年5月号」の総力特集「10年前、5年前とはもはや別物! もう一度、PCをイチから作る。」を掲載する。

 第24回目ではフォームファクターの違いについて解説。マザーボードにも関係するが、PCケースのサイズに直結するだけに、用途を考えて最適なサイズを選択しよう。

 本特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2016年5月号は全国書店、ネット通販にて3月29日(火)に発売。総力特集のほか、コストパフォーマンスに優れたCPUクーラー定番のブランドを比較「超ハイコスパブランド品のデスマッチ! サイズ製CPUクーラー最強位決定戦」、ここの予算を抑えて別のパーツに回したいのが人情「このご時世、ここでコストを抑えたい アンダー1万円で探すお買い得電源」、サービス内容を確認して用途に合ったものを選ぼう「“どれでも一緒”は損します フォトストレージ、どれ使ってる?」など、特別企画も満載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。

 今号の特別付録は2大小冊子。そのままでも、アレンジしても大満足!最新パーツはこう組み合わせろ!!「即戦力・自作PC作例集」と便利な資料、豆知識、自作カレンダーなどをいつも手元に「自作手帳2016 Googleカレンダー対応版」だ。


-もう一度、PCをイチから作る。-
フォームファクターは作りたいPCに合わせる~PCケース再入門 その2~


初心者ならATXが無難だが……
フォームファクターは作りたいPCに合わせる

PCケース再入門 2. 大きさの異なる三つのフォームファクター

 新しくPCを組む初心者なら、PCケースのサイズの違いも気になるところだろう。現状では大きく分けて「ATX」、「microATX」、「Mini-ITX」という三つのフォームファクターが存在し、それぞれにメリットやデメリットが存在する。

 ATXは、サイズが大きいミドルタワータイプが主流だ。内部の作業スペースが広いので組み込みやすく、初心者に向いている。microATXも似た傾向にあるが、ATXよりも一回り小さい。

 もっともコンパクトなのはMini-ITXだ。キューブタイプケースが主流で、机の上に置いてもジャマにならない。ただし小さくて内部が狭いので、一般的には拡張性は低く、組み込み難易度も高い。

フォームファクターの違いを理解する

Mini-ITX対応PCケース(左)はかなり小さいので、机の上にも置ける。拡張スロットを1基だけだが装備するので、機能拡張も可能。右はATXケース

 下の表は、ATX、microATX、Mini-ITXの各フォームファクターに対応する代表的なPCケースのスペックを比較したものだ。拡張性を重視するならATX対応PCケースがオススメ。ハイエンドの大型ビデオカードや、多数の3.5インチHDDが組み込める。microATXやMini-ITX対応PCケースでは、そもそも物理的に対応できないことも多い。Mini-ITXは、両者と比較すると圧倒的にコンパクトで、置き場所を選ばない。

PCをどう使うか、作るかを最初に考えよう

 初めて組み込み作業を行なう初心者なら、さまざまなパーツに対応でき、将来的な拡張もしやすいATX対応PCケースを選ぶべきだ。しかし自作経験者が久しぶりに作るのであれば、現在のPCで得た経験をもとに、より自分に合った構成にするとよいだろう。

 PCゲームをプレイしないなら、コンパクトでスペースを取らないMini-ITXがよいし、高性能で静かなPCを作りたいなら冷却面で余裕のあるATX、といった具合だ。

ビデオカードや各種ストレージの収容能力が高いATX対応PCケースは、大型パーツをあれこれ投入して“徹底的にやりたい”人に向く。組み込み作業の難易度が低く、初心者向きでもある
Qbee 03では天板と一体化した前面パネルを開くと、マザーボードベース周辺には何もない状態になる。小型のMini-ITX対応PCケースでも、こうした組み込みやすい製品が増えてきた

[Text by 竹内亮介]


DOS/V POWER REPORT 2016年5月号は3月29日(火)発売】

★総力特集「10年前、5年前とはもはや別物! もう一度、PCをイチから作る。」
★特別企画「超ハイコスパブランド品のデスマッチ! サイズ製CPUクーラー最強位決定戦」「このご時世、ここでコストを抑えたい アンダー1万円で探すお買い得電源」「“どれでも一緒”は損します フォトストレージ、どれ使ってる?」
★連載「最新自作計画 ~ガラスとLEDで“内部を見せる”マシン~」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツ コンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツ スペック&プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」
★ 特別付録「そのままでも、アレンジしても大満足!最新パーツはこう組み合わせろ!! 即戦力・自作PC作例集」「自作手帳2016 Googleカレンダー対応版」(雑誌のみ別途付録、電子版では本誌巻末に収録)

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(AKIBA PC Hotline!編集部)