パワレポ連動企画

【小型PC徹底紹介(7)】Fractal Design Define MiniとXIGMATEK Aquila編

~静音/冷却両対応ケースと高い拡張性がウリのケース~

DOS/V POWER REPORT 6月号

 自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の最新6月号の特集記事、「小型PCの正解はどっち? Mini-ITX vs microATX」をまるごと掲載する当企画の7回目は、静音重視か冷却重視かを選べるFractal DesignのmicroATXケース「Define Mini」と、見た目は奇抜でも拡張性が高いXIGMATEKのmicro ATXケース「Aquila」の紹介編。

 Fractal Designの人気PCケース「Define」のmicroATXモデルと、パーツが斜めに配置される独特な内部レイアウトが特徴のモデルを徹底検証。

 なお、この特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 6月号は現在発売中。40ページにもわたる今特集に加え、「Windows XPからの正しい引っ越し手順」の特集などが組まれているほか、Windows 8.1対応ストアアプリ対応辞典が特別付録小冊子として用意されている。


- DOS/V POWER REPORT 2014年6月号 Special Edition -


Fractal Design Define Mini

【Specification】

規格:microATX●カラー:ブラック●付属電源:なし●ベイ:5インチ×2、3.5/2.5インチシャドー×6●標準搭載ファン:12cm角×1(前面)、12cm角×1(背面)●追加搭載可能ファン:12cm角×1(前面)、14/12cm角×1(天板)、14/12cm角×1(側面)、12cm角×1(底面)●本体サイズ:(W×D×H):210×490×395mm●重量:9.5kg

静音性に優れ冷却も強化できるDefineの小型版
組立難易度:初級

Fractal Design Define Mini
実売価格 :10,000円前後

 「Define Mini」は、microATXに対応したミドルタワー型のPCケースだ。ATXの大ヒットモデル「Define R4」の静音性や冷却性能を引き継ぎながら、小型化が図られている。

 シンプルなデザインで、前面のドアや側板などには高密度吸音材を採用。側面や天板の冷却ファン用メッシュを吸音材付きのフタでふさぐ「ModuVentデザイン」を採用し、静音性をより高めている。

側面画像
奥行き49cm(ケース内26~40cm)、高さ39.5cm
背面画像
幅21cm

 三つのドライブベイを一つにまとめたケージを二つ搭載。そのうち一つを外すことで最大40cmのビデオカードを搭載できるなど、拡張性は高い。前面および背面に12cm角ファンを一つずつ標準搭載。最大で4基のファンを追加できる。高さ16cmまでのCPUクーラーに対応。

[Text by 清宮信志]

【製品のポイント】
静音性と冷却が重視された前面
5インチベイには前面のドアを開けてアクセスする。さらにここから前面ファンの追加や交換を行なうことが可能だ
充実したドライブベイ
トレイでドライブを3台装着できるケージを二つ装備しており、3.5インチHDDであればツールフリーで装着できる
長めのビデオカードにも対応
上側のドライブケージを一つ取り外すことで、40cmまでのビデオカードを搭載でき、前面のケースファンの風を直接当てられる
裏面の配線スペースも確保
裏面配線にも対応。ケーブル類をまとめられるので、ケース内のスペースを有効に活用でき、エアフローも良好に保てる

動作検証

 下記の環境で動作チェックをしたところ、各部の温度・動作音は右の結果のようになった。

【検証環境】

CPU:Intel Core i5-4670K(3.4GHz)、マザーボード:ASUSTeK H87M-PRO(Intel H87)、メモリ:センチュリーマイクロ CAK8GX2-D3U1600(PC3-12800 DDR3 SDRAM 8GB×2)、ビデオカード:エルザ ジャパン GeForce GTX 750 Ti 2GB S.A.C(NVIDIA GeForce GTX 750Ti)、SSD:Intel Solid-State Drive 330 SSDSC2CT120A3(Serial ATA 3.0、MLC、120GB)、電源:サイズ 剛力短2プラグイン(500W、80PLUS Bronze)、CPUクーラー:Intel Core i5-4670K付属クーラー、OS:Windows 8.1 Pro 64bit版、室温:22℃、暗騒音:30dB以下、アイドル時:起動10分後の値、高負荷時:トゥームレイダーのベンチマークモードを実行して15分後の値、各部の温度:使用したソフトはHWMonitor 1.24で、CPUはCPU TemperaturesのPackage、GPUはGPUのTemperaturesの値、動作音測定距離:PCケースの正面から10cm

XIGMATEK Aquila

【Specification】

規格:microATX●カラー:ホワイト、ブラック●付属電源:なし●ベイ:5インチ×1、3.5/2.5インチシャドー×2、2.5インチシャドー×2●標準搭載ファン:20cm径×1(前面)、12cm角×1(背面)●追加搭載可能ファン:14/12cm角×2(天板)●本体サイズ:(W×D×H):265×390×403mm●重量:7kg(実測値)

見た目は奇抜でも拡張性の高さは侮れない
組立難易度:初級

XIGMATEK Aquila
実売価格:14,000円前後

 「Aquila」は、microATXに対応したPCケースで、横から見ると内部のパーツが斜めに配置されるレイアウトが特徴だ。斜めにすることで電源底部からの吸気を改善していると言う。

 本体上部はハンドルとして使うこともでき、位置の微調整も楽だ。3.5インチHDDは付属のトレイを使って組み込むだけ、SSDはゴム製のスペーサを装着すれば簡単に着脱できる。ドライブは、3.5/2.5インチシャドーベイに2台、2.5インチシャドーベイに2台を搭載可能だ。

側面画像
奥行き39cm(ケース内33cm)、高さ40.3cm
背面画像
幅26.5cm

 ケースファンとして、前面に20cm径の大型ファン×1、背面に静音タイプの12cm角ファン×1を標準で搭載している。最大33cmのビデオカードに対応する。

[Text by 清宮信志]

【製品のポイント】
装着が簡単なドライブベイ
ドライブは、3.5/2.5インチシャドーベイに2台、2.5インチシャドーベイに2台搭載できる。3.5インチHDDはツールフリーで取り付けが可能だ
大型のビデオカードを搭載可能
33cmまでのビデオカードを搭載できる。背面の拡張スロットも四つ備えているので、SLIやCrossFireXにも対応できる
大型CPUクーラーも使用できる
電源などは底部にあるため、マザーボード上のスペースには十分余裕がある。5インチベイを使用する場合は干渉の可能性があるので注意しよう
20cm径の前面ファンを標準搭載
標準で前面に20cm径ファン×1、背面に12cm角ファン×1を搭載する。オプションで天板に二つの14/12cm角ファンを取り付け可能だ

動作検証

 下記の環境で動作チェックをしたところ、各部の温度・動作音は右の結果のようになった。

【検証環境】

CPU:Intel Core i5-4670K(3.4GHz)、マザーボード:ASUSTeK H87M-PRO(Intel H87)、メモリ:センチュリーマイクロ CAK8GX2-D3U1600(PC3-12800 DDR3 SDRAM 8GB×2)、ビデオカード:エルザ ジャパン GeForce GTX 750 Ti 2GB S.A.C(NVIDIA GeForce GTX 750Ti)、SSD:Intel Solid-State Drive 330 SSDSC2CT120A3(Serial ATA 3.0、MLC、120GB)、電源:サイズ 剛力短2プラグイン(500W、80PLUS Bronze)、CPUクーラー:Intel Core i5-4670K付属クーラー、OS:Windows 8.1 Pro 64bit版、室温:22℃、暗騒音:30dB以下、アイドル時:起動10分後の値、高負荷時:トゥームレイダーのベンチマークモードを実行して15分後の値、各部の温度:使用したソフトはHWMonitor 1.24で、CPUはCPU TemperaturesのPackage、GPUはGPUのTemperaturesの値、動作音測定距離:PCケースの正面から10cm



DOS/V POWER REPORT 6月号発売中】

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★ 紙版を買うと電子版(PDF)を無料ダウンロード可能
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(AKIBA PC Hotline!編集部)