パワレポ連動企画
Z170マザーボードの選び方
【ド本命登場!Skylake K(6)】
(2015/9/7 11:30)
こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2015年10月号」の第一特集「システム一新でヌルサク環境をこの手に! ド本命登場!Skylake K」を掲載する。
第6回目となる今回は、現状Skylake専用となるZ170マザーボードについて解説する。Z170で対応した新規格や、強化されたポイントを押さえて自分に合ったマザーボードを選択しよう。
この特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2015年10月号は全国書店、ネット通販にて8月29日(土)に発売。大本命の新CPUを解説した第一特集のほか、HDDを飲み込む勢いの最新デバイスを紹介する第二特集「NVMe対応モデルが超速い!500GBオーバーの大容量モデルが超安い! とにかく今、SSDが欲しい!!」、新世代メモリを採用した高性能ビデオカード「Radeon R9 Fury X&Furyの実力に迫る!」、興味はあるけど、どうすればいいのか分からないというあなたに実際の乗り換え手順をご紹介!「安くて!速くて!自由に選べる!初めての格安SIM」、光る!回る!!ただのファンでも製品ごとに結構違う「個性いろいろ、選ぶ楽しみ 特選ケースファンギャラリー22」など、特別企画も満載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。
今号の特別付録は「最新ビデオカードカタログ 2015」 AMD Radeon&NVIDIA GeForce搭載の現行製品が勢揃い!
-Z170マザーボードの選び方-
Z170マザーボードの選び方
登場したばかりのZ170マザーボードを選ぶには、この世代の特徴的な機能を知るのが手っ取り早い。そして、用途別に分けられた製品ラインナップを把握しておくことも必要だ。
ここでは具体的な選択のポイントについて解説するとともに、現状発表されている製品を一挙に紹介しよう。
Z170マザーボードのチェックポイント!
メモリはDDR4対応かDDR3対応か?
DDR4メモリ対応モデルとDDR3メモリ対応モデルの選択に迷う人もいると思うが、基本的にはDDR4対応モデルを選択したい。現時点で販売されているSkylakeは性能の高いKシリーズのみであり、これを活かし切るためだ。そして、今後DDR4が主流になるであろうという将来性の面からでもある。
各社ともDDR4メモリ対応モデルを中心に製品展開しており選択肢も多い。DDR3対応モデルは各社とも旧マシンのリプレースを想定した低機能モデルしかなく用途が限定されている。
ストレージインターフェース
Z170チップセットがPCI Express 3.0に対応、さらにレーン数もZ97の8レーンから20レーンに増えたことにより、多くのZ97マザーではPCI Express 2.0 x2接続であったM.2スロットがPCI Express 3.0 x4接続対応になったなど、PCI Express接続の高速ストレージが使いやすくなったこともZ170マザーボードの特徴と言える。M.2スロットを2基以上搭載したものも多く、RAID 0/1にも対応。M.2は後述するU.2への変換も容易であることから将来性もある。そのため、M.2スロットの搭載数に注目したい。
なお、SerialATA 3.0対応SSDは、コストパフォーマンスの高さからZ170世代でも当面は主流になると思われる。データストレージ用のHDDの搭載数なども考慮して、必要なSerial ATA3.0ポート数を把握しておきたい。
USB Type-Cコネクタ
USB 3.0の2.4倍の1.2GB/sの転送能力を持つUSB 3.1をサポートするモデルが増えているのもZ170マザーの特徴だが、現状注目したいのは、USB 3.1とともに登場したType-Cコネクタ。小さな形状の上リバーシブルで抜き挿しが容易、給電能力も高いことから、スマホやタブレットPCなどさまざまなデバイスで採用されることが見込まれている。
今購入するマザーとしては、搭載されていることが望ましいと言えるだろう。
主要メーカーの製品ラインナップをチェック
マザーボードを選択するには、ゲーム向け、OC向け、一般向けなどといった用途と、競合製品、そして兄弟製品の価格レンジを把握しておくことも重要だ。ここからは、主要メーカー4社のシリーズ展開および製品ラインナップを紹介していく。
各社がどのようなシリーズを展開してどのような価格帯の製品を用意しているかをチェックして製品選びの参考にしてほしい。
ASRock
幅広く製品を展開
ASRockは、オーバークロッカー向けモデルの「OC Formula」、ゲーマー向けモデルの「Fatal1ty Gaming」、汎用モデルの「Extreme」、低価格モデルの「Pro」の4シリーズを展開する。
M.2スロットを3基搭載するなど機能を満載したフラグシップモデル「Z170 Extreme7+」のように4万円を超えるモデルもあるが、2万円台前半から3万円台前半に、品質、機能、価格のバランスが取れたモデルが揃えられている。
※価格は前世代モデルを参考にした編集部推定
ASUSTeK Computer
新シリーズ「PRO GAMING」を投入
ASUSTeKは、Z97世代のマザーボードで展開していたオーバークロッカー/ゲーマー向けの「R.O.G.」、耐久性強化型の「TUF」、万能型の「スタンダード」の3シリーズに加え、Z170世代のマザーボードでは、新たにゲーマー向けモデルとして「PRO GAMING」シリーズを投入する。
PRO GAMINGは、R.O.G.で培った技術を活かしたゲーマー向けモデルながら、ゲーミング用途では過剰とも言えるOC関連の機能を削ることで、購入しやすい価格にしたモデルだ。
※価格は前世代モデルを参考にした編集部推定
GIGA-BYTE TECHNOLOGY
ゲーマー向けと汎用モデルの2本柱
GIGA-BYTEは、ゲーマー向けの「G1 Gaming」と汎用モデルの「Ultra Durable」の2シリーズを展開する。G1 Gamingシリーズでは、8万円前後と高価ながら最高クラスの機能を満載したフラグシップモデルの「GA-Z170X-Gaming G1」から2万円台前半のモデルまで多くのモデルを揃える。
Ultra Durableシリーズは、1万円台のモデルが充実しているのが特徴。DDR3対応モデルなど、ほかのメーカーにない細かなバリエーションモデルが揃っている。
※価格は前世代モデルを参考にした編集部推定
Micro-Star International
ゲーマー向けモデルにほぼ特化
MSIは、「Enthusiast GAMING」、「Performance GAMING」、「Pro」の3シリーズを展開する。Enthusiast GAMINGシリーズはOCも考慮した高性能モデルで、サウンドやLAN機能などに最高クラスのものを採用している。
Performance GAMINGはLEDライトを搭載し光でボードを彩るZ170A GAMING PROなど遊び心をくすぐるモデルが揃う。
Proは汎用モデルのシリーズ。現時点では、Z170A PC MATEの1機種のみがリリースされている。
【問い合わせ先】
ASRock:03-3768-1321(マスタードシード)/http://www.asrock.com/
[Text by 滝 伸次]
【DOS/V POWER REPORT 2015年10月号は2015年8月29日(土)発売】
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★第2特集「NVMe対応モデルが超速い!500GBオーバーの大容量モデルが超安い! とにかく今、SSDが欲しい!!」
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