パワレポ連動企画

【マザーボード100選 2016(15)】ミドルレンジ部門 その1

~この部門の注目点とレコメンド発表~

DOS/V POWER REPORT 2016年1月号

 こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2016年1月号」の総力特集「価格帯別・最強マザーをここに決定 マザーボード100選 2016」を掲載する。

 第15回目では、ミドルレンジ部門のリコメンド受賞製品を紹介する。Z170搭載マザーボードでは低価格モデルのレンジだが、H170やB150を搭載したマザーボードにとっては多くのモデルがラインナップされた主戦場ともいえる部門である。

 本特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2016年1月号は全国書店、ネット通販にて11月28日(土)に発売。人気と実用性を兼ね備えたお薦めマザーボードを決定する総力特集をはじめ、ASUSのプロ向け資料を限定公開!読み方も解説したダウンロード特典「ASUSTeKレビュアーズガイド マザーボード&ビデオカード編 英語版」、ネット配信の嵐が日本上陸!サービス内容や使いやすさも比較した「ネット配信端末が地上波を駆逐する? Fire TV vs. 第4世代Apple TV」、いつの間にやら豊富なラインナップ「こんなにあるって知ってました!? Amazonベーシック特選品」、スマホ使いなら持っていると便利、マジお勧め「容量・サイズ・機能で選べる 最新モバイルバッテリ28選」など、特別企画も満載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。

 今号の特別付録は「ドカンと大レビュー!マザーボード&ベアボーン超図鑑 2016」。……えっ、この厚みで付録なんですか!?


-マザーボード100選 2016-
価格帯別・最強マザーをここに決定


ミドルレンジ部門

 ミドルレンジ帯のマザーは“予算は少ないがよいものが欲しい”人のための製品が揃っている。

 しかしこのゾーンは玉石混交であるため自分にとってベストの製品の見きわめが難しい。まずは目の付けどころを整理しよう。

ゲーミングから変態マザーまで特色がバラバラ

 実売1万3,000円~ 2万円のミドルレンジ帯に入ると、Z170の代わりにH170やB150といった廉価版チップセットの採用製品が一気に増加する。ただ徹底的なコストダウンを意識した製品は少なく、上位クラスのマザーをチップセットに合わせてアレンジしたものが多い。今回ゴールドレコメンドに輝いた「Fatal1ty H170 Performance」および「H170 PRO GAMING」もこれに該当する。

 これら低価格ゲーミングマザーはCPUの電源が7 ~ 10フェーズ構成、高音質サウンドというのが共通点。それだけに機能や見た目が横並びになるため、拡張スロットの配置やパーツの取り付けやすさに注目したい。とくにSerial ATA 3.0コネクタが垂直になっている製品が増えるが、裏面配線でコンパクトにまとめたい場合は避けたほうがベターだ。

 もう一つこの価格帯で注目すべきはDDR3対応マザーの存在だ。為替の影響でパーツ(とくにCPU)価格の割高感が高まる中、旧世代PCのメモリ資産を使い回すことで予算を圧縮できる点は大きい。とくに今回はDDR3/DDR4両対応の「H170 Combo」が“変態マザー”に飢えた(?)執筆陣の票を集めた。

 各社の主力製品がゲーミングマザーにシフトしている現状を考えると、ミドルレンジは旧来の自作PCとして遊べるマザーが豊富と言えるだろう。

この部門はココに注目!

ポイント.1 多くのチップセットやグレードが混在

 ミドルレンジマザーは下のように大きく三つのグループに分類できる。

 まず低価格でOCしたい、マルチGPUで性能を出したいという場合は、Z170搭載モデルを選択することになる。ただし、電源まわりなどに上位モデルとの差があり、ハイレベルなOCは期待できない。またSLIに非対応のものがある点にも注意が必要だ。

 残るマザーはH170とB150が大部分を占める。ここから選択する場合、ゲーマー向けの機能を備えるゲーミングマザーか、設計をシンプルにし、価格の安いスタンダードモデルの2択となる。コスト面に制限があるため搭載機能の取捨選択が必要だ。

 なおゲーミングマザーはCPUの電源回路を強化した製品が多いため、ゲームに限らずハイパワーCPUを全力で回すような用途でもアドバンテージとなり得る。

低価格Z170

メリット
1. 倍率ロックフリーCPUのOCに挑戦できる
2. ビデオカード2枚挿し時に帯域を均等にできる

デメリット
1. OCしても回路やUEFIの制約で上限が低くなる
2. コストダウンの影響で装備や機能が見劣りする

ゲーミング H170/B150

メリット
1. 耐久性や音質に配慮されている
2. 発光機能やデザインなどがハデ

デメリット
1. 軽作業重視ならスタンダード品でも十分
2. 上位価格帯の製品に比べ部品の質が劣る

スタンダード H170/B150

メリット
1. 単純に安いため予算を圧縮できる
2. DDR3対応マザーが(相対的に)揃っている

デメリット
1. USBのポート数、とくにUSB 3.1が削られやすい
2. 回路設計が単純なので高負荷時の安定性は劣る傾向

ポイント.2 DDR3メモリ対応が登場

 このクラスよりDDR3メモリが使えるSkylake対応マザーが出現する。とくにDDR3/DDR4コンボマザーを使えば、CPUとマザーだけ先に新しくして当面DDR3を旧PCから使い回し、後日メモリだけDDR4に置き換えといった強化ができる。

コンボマザーに注目
DDR3/DDR4の混在はできないが、マザーを交換せずにDDR3→4への移行ができるコンボマザーはうまく活かせばコストを大きく圧縮できる。ただこの手のマザーは現在ASRockしか出していない

ポイント.3 機能やインターフェースの取捨選択

 このクラスのマザーはコスト的に機能の取捨選択を迫られる。とくにUSB 3.0ポートの数や追加のコントローラが必要なUSB 3.1&Type-Cコネクタの数に注意しよう。USB 3.1を搭載しない製品でもType-Cコネクタをチップセットから引き出すマザーを使えば、速度は劣るが次世代インターフェースへの対応ができる。

 CPUの電源回路のフェーズ数やサウンド回路の構成、拡張スロット構成などの要素と合わせてベストのスペックを探し出そう。

将来の拡張のために極力確保
Serial ATA 3.0として考える
PCI Express 3.0 x4接続のSSDが利用可能になるM.2スロットはぜひとも欲しい装備。ただM.2がビデオカードの真下に来るものはなるべく避けたい。さらに数は少ないがストレージ向けではなく無線LAN専用のM.2スロットもあるので注意
フロントUSB 3.1ユニット以外まともな対応機器のないSATA Expressポートの重要度は低いが、Serial ATA 3.0ポートとしても利用できるので、SATA Expressのないマザーを探す必要はない。なお、基板に対し垂直に接続するタイプもある

【オレはこんな基準で評価した!】

・清水貴裕
 価格と実装のバランスがよい実用的な製品に高得点を付けた。よけいな機能を省いてゲームに特化させた「廉価版ゲーミングマザー」は、このクラスの中でもっともお買い得感が高い製品で、OCをしないゲーマーにジャストフィットだ。

・加藤勝明
 今年はアッパーミドルにZ170マザーが集中したため、ミドルレンジはH170やB150が多く集まりやや混戦気味。「限られた予算の中で少しでも上のグレードのものが欲しい」というユーザーを、機能や設計で満足させられるかに着眼点を置いて評価している。

・滝 伸次
 この部門は性質の違うチップセットを搭載した製品が混在する。そのため、まず各チップセット搭載製品ごとに、製品コンセプトなども考慮しながら、品質、機能、コストパフォーマンスをチェック。その後、すべての製品を横並びにして完成度を評価した。

H170ゲーミングモデルに票が集中

 投票前はZ170版の低価格マザーとの激戦が予想されたが、いざH170/B150の高付加価値モデルと対峙すると費用対効果的に中途半端感があるのか、本誌執筆陣における低価格Z170マザーは軒並み評価を落としている。Web投票では「Z170 Pro4」が2位に食い込んでいるが、執筆陣の投票はゼロ。一方で、Web投票1位および3、4位のH170ゲーミングモデルは執筆陣も高評価だった。

ミドルレンジ部門 レコメンド受賞製品

ASRock
Fatal1ty H170 Performance

-ASRockイズムを手頃な予算で満喫できる

LGA1151 / Intel H170 / ATX
I/Oパネル
評価

 ASRockのゲーマー向けブランド“Fatal1ty”の流れをくむ製品。チップセットはOC非対応のH170だが、ニチコン製の高品質コンデンサを加えた10フェーズ電源を備えることで、ゲーマーの酷使に耐えるマザーであることをアピールしている。

 機能や装備は一般的なH170マザーだが、パーツレイアウトにASRock独特のテイストが感じられる。たとえばチップセットのヒートシンクが大きめになっており、その影響でSATA 3.0のコネクタの配置は2カ所に分割、さらにPCI Express x1スロットがすべてエッジフリー仕様である…… といった点だ。とくにSATA 3.0ポートは水平配置でないので裏面配線時のケーブルの取り回しに一手間かかるが、垂直に挿すため内部が狭いPCケースでの組み込みは非常に楽だ。

 全体的な仕様は同じくゴールドレコメンドを受賞した「H170 PRO GAMER」にきわめて近い。サウンドコーデックはおなじみRealtek製「ALC1150」を使っているが、ヘッドホンアンプとしてTexas Instruments製「NE5532」を組み合わせインピーダンス600Ωのヘッドホンにも対応するなど、ライバルとは別ベクトルでサウンドのクオリティを追求し、低価格でASRockイズムを満喫できる製品に仕上がっている。

Specification
●対応CPU:Core i7/i5/i3、Pentium●メモリスロット:PC4-17000 DDR4 SDRAM×4(最大64GB)●ディスプレイ:HDMI×1、DVI-D×1●拡張スロット:PCI-E 3.0 x16×1、PCI-E 3.0 x4(x16形状)×1、PCI-E 3.0 x1×3●主なインターフェース:M.2(PCI-E 3.0 x4接続またはSATA 3.0接続)×1、SATA Express×1、SATA 3.0×4、USB 3.0(Type-C)×1、USB 3.0×7、USB 2.0×6● LAN:1000BASE-T×1●実売価格:15,000円前後
PCI-E= PCI Express、SATA= Serial ATA、USBのポート数はピンヘッダ含む、USBポートのコネクタ形状を明記していないものはType-A、SATA Express 1ポートはSATA 3.0 2ポートとしても使用可能

フルパワー稼働への備え
ニチコン製12Kプラチナコンデンサを交えたCPU周辺の電源回路。OC非対応だが10フェーズと余裕を持たせているのは、CPU負荷の高いゲームやアプリの動作時の安定性確保を狙ったもの。フルパワー稼働時の保険といったところだ
拡張カード構成に幅が出る
PCI Express x1スロットはすべてエッジフリー仕様。超多画面環境を作りたいときはここにビデオカードを挿すことで、描画性能は出ないがとりあえずの出力を得られる

【ライターコメント】

・清水貴裕
【クラス最高のコストパフォーマンス】
 10フェーズ構成のVRMやニチコン製のコンデンサの採用など、同価格帯の製品と比べると品質はワンランク上の印象で、見た目も安っぽくない。ゲーミングマウス用USBポートやゲーマー向けサウンド機能を搭載しているほか、LANコントローラがIntel製なのも評価したいポイントだ。

・滝 伸次
【充実したハードウェア仕様が魅力】
 冷却性能の高いアルミ合金製ヒートシンクを装備したデジタル制御の10フェーズ構成のVRMを搭載するなど、安定性、耐久性を十二分に考慮したハードウェア仕様は、H170マザーとしてはトップクラス。PCI Express 3.0 x4接続対応のM.2スロットを装備するなど機能も充実しており完成度が高い。


ASUSTeK Computer
H170 PRO GAMING

-すべてにおいてワンランク上の仕上がり

LGA1151 / Intel H170 / ATX
I/Oパネル
評価

 アッパーミドル部門でWeb投票1位を獲得した同社の「Z170 PRO GAMING」のH170版といった製品。

 H170の機能の制約上、Z170版ではPCI Express x16が3本あったところが、このH170版では2本に減少。その分PCI Express x1スロットが1本増えている。一見些細な変更のようだが本製品の2本目のx16スロットはチップセット直結であるため、このスロットにNVMe SSDを接続した場合、チップセットを経由する関係で若干レイテンシが増す。ただこの制約はビデオカード1枚と、Serial ATAやM.2のSSDを使うのであれば気にする必要はない。CPUをOCせずシンプルなハード構成で使うのであれば、Z170版より6,000円ほど安い本製品のほうがお買い得感がある。

 装備や機能面では他社製のH170マザーと大差ないように思えるかもしれないが、静電気による破壊を防止する「LANGuard」、同社のR.O.G.シリーズの遺伝子を継承するサウンド機能「SupremeFX」とそれに付随するゲーマー支援機能(Sonic Rader Ⅱ)など、ASUSTeK独自色の強い付加価値がプラスされている点を評価すべきだ。

 同社の「Z170-A」より発光機能がよりハデに作り込まれているなど、今までのASUSTeKマザーとちょっと違うテイストを低予算で満喫できる点は◎。

Specification
●対応CPU:Core i7/i5/i3、Pentium●メモリスロット:PC4-17000 DDR4 SDRAM×4(最大64GB)●ディスプレイ:DisplayPort×1、HDMI×1、DVI-D×1、Dsub 15ピン×1●拡張スロット:PCI-E 3.0 x16×1、PCI-E 3.0 x4(x16形状)×1、PCI-E 3.0 x1×4●主なインターフェース:M.2(PCI-E 3.0 x4接続またはSATA 3.0接続)×1、SATA Express×1、SATA 3.0×4、USB 3.1(Type-A)×1、USB 3.1(Type-C)×1、USB 3.0×6、USB 2.0×8● LAN:1000BASE-T×1●実売価格:18,000円前後
PCI-E= PCI Express、SATA= Serial ATA、USBのポート数はピンヘッダ含む、USBポートのコネクタ形状を明記していないものはType-A、SATA Express 1ポートはSATA 3.0 2ポートとしても使用可能

LANの突然死を防ぐ
LANポートが静電気で破壊されないよう、通常1ステージの保護回路を3ステージ搭載。本来LANパーティ好きの海外ゲーマーのケーブルの抜き挿しだけでLANポートが故障することを防止する機能だが、付いているだけで安心できるものだ
オンボードサウンドもゲーム特化
ノイズカバーの下にはR.O.G.シリーズ譲りのサウンドチップ「SupremeFX」を搭載。金色のニチコン製オーディオ用コンデンサのほかに、インピーダンス300Ωのヘッドホンにも対応するオペアンプも組み込まれている

【ライターコメント】

・清水貴裕
【高品質でムダのないゲーミングマザー】
 Kシリーズ以外のCPUを使うのならば、Z170 PRO GAMINGよりもこちらのほうが適している。ベースクロックのより小刻みな変更に対応したPRO Clockチップはないが、ゲーマー向けのサウンド機能やLAN機能は同等のものが搭載されている。VRMの品質は数あるH170マザーの中でもトップクラス。

・滝 伸次
【H170マザーとしては最上クラスの品質と機能】
 PCI Express 3.0 x4接続対応のM.2スロット、2基のUSB 3.1ポート(Type-A×1、Type-C×1)など、Skylake世代のマザーボードのトレンド機能をほぼ網羅し、ASUSTeKならではの堅実な作りで品質面も万全。ゲーマー以外でも、ほどほどの予算で高品質、高機能なマザーボードが欲しい人にオススメだ。


ASRock
H170 Combo

-DDR3→DDR4移行を強力サポート

LGA1151 / Intel H170 / ATX
I/Oパネル

 予算はかけられないが、チップセットは一つでも上位版に、メモリは当面DDR3を使いたいが将来的にはDDR4へ……というニーズに応える設計。

 CPU周辺のパーツやサウンドは上位の「Fatal1ty H170 Performance」に比べると見劣りするが、H170でDDR3/DDR4両対応というアドバンテージがすべてのデメリットを帳消しにする。

Specification
●対応CPU:Core i7/i5/i3、Pentium●メモリスロット:PC4-17000 DDR4 SDRAM×2(最大32GB)、PC3-14900 DDR3 SDRAM×4(最大64GB)※ DDR4メモリとDDR3メモリの同時使用はできない●ディスプレイ:HDMI×1、DVI-D×1●拡張スロット:PCI-E 3.0 x16×1、PCI-E 3.0 x4(x16形状)×1、PCI-E 3.0 x1×2、PCI×2●主なインターフェース:M.2(PCI-E 3.0 x4接続またはSATA 3.0接続)×1、SATA Express×2、SATA 3.0×2、USB 3.0×8、USB 2.0×4● LAN:1000BASE-T×1●実売価格:15,000円前後
PCI-E= PCI Express、SATA= Serial ATA、USBのポート数はピンヘッダ含む、USBポートのコネクタ形状を明記していないものはType-A、SATA Express 1ポートはSATA 3.0 2ポートとしても使用可能

【ライターコメント】

・清水貴裕
 6本のメモリスロットを見てX58マザーを連想したのは僕だけじゃないはず(笑)。DDR4とDDR3両対応に目が行くが、Intel LAN、高速M.2スロットと基本性能は高い。

・滝 伸次
 DDR3とDDR4の両対応が特徴。PCIスロットも装備しており、旧マシンのリプレース用に適している。下位のB150 ComboにはないM.2スロット装備もポイント。


ASUSTeK Computer
H170-PRO

-ASUSTeKらしい手慣れた設計

LGA1151 / Intel H170 / ATX
I/Oパネル

 ゴールドレコメンドの「H170 PRO GAMING」の1ランク下にあたる。

 CPUの電源回路が7フェーズに削られているが、OC非対応なのでむしろ現実的な選択。サウンド回路の簡略化やUSB 3.1などの省略、PCIスロットの装備なども相違点。このためType-CコネクタはチップセットのUSB 3.0につながっている点に注意したい。

Specification
●対応CPU:Core i7/i5/i3、Pentium ●メモリスロット:PC4-17000 DDR4 SDRAM×4(最大64GB)●ディスプレイ:HDMI×1、DVI-D×1、Dsub 15ピン×1●拡張スロット:PCI-E 3.0 x16×1、PCI-E 3.0 x4(x16形状)×1、PCI-E 3.0 x1×2、PCI×2●主なインターフェース:M.2(PCI-E 3.0 x4接続またはSATA 3.0接続)×1、SATA Express×1、SATA 3.0×4、USB 3.0(Type-C)×1、USB 3.0×6、USB 2.0×6● LAN:1000BASE-T×1●実売価格:15,000円前後
PCI-E= PCI Express、SATA= Serial ATA、USBのポート数はピンヘッダ含む、USBポートのコネクタ形状を明記していないものはType-A、SATA Express 1ポートはSATA 3.0 2ポートとしても使用可能

【ライターコメント】

・清水貴裕
 実装部品の品質はそれなりだが、Fan Xpert 3によるファンコントロールが可能なのが強み。ただ、チップセットヒートシンクのデザインが旧世代と同じなのはいただけない。

・滝 伸次
 基本的にH170がサポートする機能でまとめられているが、Type-Cコネクタ(USB 3.0)を装備するなど、随所に使い勝手や将来性を考慮した工夫がなされている。


GIGA-BYTE TECHNOLOGY
G1.Sniper B7(rev.1.0)

-シンプルだがサウンドまわりの遊びは残す

LGA1151 / Intel B150 / ATX
I/Oパネル

 ゴールドレコメンドの「H170 PRO GAMING」の1ランク下にあたる。同社のGamingシリーズよりもコスパを重視した製品。

 上位の「GA-H170-Gaming 3」よりもCPUの電源まわりや拡張スロット(PCI ExpressおよびM.2)構成などに簡略化の跡が見える。サウンドもシンプルだがオペアンプを交換可能な設計はそのままで“ユーザーが手を入れて楽しむ”余地が残されている。

Specification
●対応CPU:Core i7/i5/i3、Pentium ●メモリスロット:PC4-17000 DDR4 SDRAM×4(最大64GB)●ディスプレイ:HDMI×1、DVI-D×1●拡張スロット:PCI-E 3.0 x16×1、PCI-E 3.0 x4(x16形状)×1、PCI-E 3.0 x1×2、PCI×2、M.2(Socket 1)×1 ●主なインターフェース:M.2(PCI-E 3.0 x4接続またはSATA 3.0接続)×1、SATA Express×1、SATA 3.0×4、USB 3.0×6、USB 2.0×5● LAN:1000BASE-T×1●実売価格:15,000円前後
PCI-E= PCI Express、SATA= Serial ATA、USBのポート数はピンヘッダ含む、USBポートのコネクタ形状を明記していないものはType-A、SATA Express 1ポートはSATA 3.0 2ポートとしても使用可能

【ライターコメント】

・清水貴裕
 ゲーマー向けのサウンド機能とIntel LANという実装はこのクラスとしては申し分ないが、同価格帯でH170チップセットを搭載する製品もあるのでお買い得感が乏しい。

・滝 伸次
 廉価版チップセット搭載のゲーミングモデルには名ばかりでチープなものも多いが本機はなかなかの本格派。B150の採用でコストを削減した分、各機能を充実させている。


【問い合わせ先】

ASRock:03-3768-1321(マスタードシード)/http://www.asrock.com/
ASUSTeK Computer:info@tekwind.co.jp(テックウインド)/http://www.asus.com/jp/
GIGA-BYTE TECHNOLOGY:03-3350-5418(旭エレクトロニクス)/http://www.gigabyte.jp/


[Text by 加藤勝明]


DOS/V POWER REPORT 2016年1月号は2015年11月28日(土)発売】

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(AKIBA PC Hotline!編集部)