パワレポ連動企画
【マザーボード100選 2016(17)】ミドルレンジ部門 その3
~その他のエントリー製品 Part.B~
(2015/12/15 11:30)
こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2016年1月号」の総力特集「価格帯別・最強マザーをここに決定 マザーボード100選 2016」を掲載する。
第17回目では、前回に引き続きミドルレンジ部門にエントリーされていたマザーボードを紹介していく。似たような構成のモデルでも、よく見るとスロットの構成やLAN,サウンドチップが異なっている。バリエーションが豊富で自分の用途に合ったモデルを選択しやすいのもミドルレンジの特徴だ。
本特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2016年1月号は全国書店、ネット通販にて11月28日(土)に発売。人気と実用性を兼ね備えたお薦めマザーボードを決定する総力特集をはじめ、ASUSのプロ向け資料を限定公開!読み方も解説したダウンロード特典「ASUSTeKレビュアーズガイド マザーボード&ビデオカード編 英語版」、ネット配信の嵐が日本上陸!サービス内容や使いやすさも比較した「ネット配信端末が地上波を駆逐する? Fire TV vs. 第4世代Apple TV」、いつの間にやら豊富なラインナップ「こんなにあるって知ってました!? Amazonベーシック特選品」、スマホ使いなら持っていると便利、マジお勧め「容量・サイズ・機能で選べる 最新モバイルバッテリ28選」など、特別企画も満載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。
今号の特別付録は「ドカンと大レビュー!マザーボード&ベアボーン超図鑑 2016」。……えっ、この厚みで付録なんですか!?
-マザーボード100選 2016-
価格帯別・最強マザーをここに決定
ミドルレンジ部門 その他のエントリー製品 その2
ミドルレンジ帯のマザーは“予算は少ないがよいものが欲しい”人のための製品が揃っている。
しかしこのゾーンは玉石混交であるため自分にとってベストの製品の見きわめが難しい。まずは目の付けどころを整理しよう。
■GIGA-BYTE TECHNOLOGY
GA-H170-D3HP(rev.1.0)
-Intel 製USB 3.1が低価格で使える
Specification
●対応CPU:Core i7/i5/i3、Pentium ●メモリスロット:PC4-17000 DDR4 SDRAM×4(最大64GB)●ディスプレイ:HDMI×1、DVI-D×1、Dsub 15ピン×1●拡張スロット:PCI-E 3.0 x16×1、PCI-E 3.0 x4(x16形状)×1、PCI-E 3.0 x1×2、PCI×3●主なインターフェース:M.2(PCI-E 3.0 x4接続またはSATA 3.0接続)×1、SATA Express×2、SATA 3.0×2、USB 3.1(Type-A)×1、USB 3.1(Type-C)×1、USB 3.0×7、USB 2.0×6● LAN:1000BASE-T×1●実売価格:16,000円前後
PCI-E= PCI Express、SATA= Serial ATA、USBのポート数はピンヘッダ含む、USBポートのコネクタ形状を明記していないものはType-A、SATA Express 1ポートはSATA 3.0 2ポートとしても使用可能
【ライターコメント】
・加藤勝明
この価格帯でIntel製USB 3.1コントローラを採用。H170搭載にしてはCPU周辺のヒートシンクが大きいのでCPUを酷使する人向け。PCIスロット3本は多過ぎか。
・編集部 遠山健太郎
Type-AとType-CのUSB 3.1ポート、PCI-E 3.0 x4対応のM.2スロットと機能面は十分。同社のGA-Z170-HD3Pと似たスペックだが、Intel LANのこちらがオススメ。
■GIGA-BYTE TECHNOLOGY
GA-H170-D3H(rev.1.0)
-USB 3.1はまだ不要という人のための製品
Specification
●対応CPU:Core i7/i5/i3、Pentium ●メモリスロット:PC4-17000 DDR4 SDRAM×4(最大64GB)●ディスプレイ:HDMI×1、DVI-D×1、Dsub 15ピン×1●拡張スロット:PCI-E 3.0 x16×1、PCI-E 3.0 x4(x16形状)×1、PCI-E 3.0 x1×2、PCI×3●主なインターフェース:M.2(PCI-E 3.0 x4接続またはSATA 3.0接続)×1、SATA Express×2、SATA 3.0×2、USB 3.0×8、USB 2.0×6● LAN:1000BASE-T×1●実売価格:13,000円前後
PCI-E= PCI Express、SATA= Serial ATA、USBのポート数はピンヘッダ含む、USBポートのコネクタ形状を明記していないものはType-A、SATA Express 1ポートはSATA 3.0 2ポートとしても使用可能
【ライターコメント】
・加藤勝明
USB 3.1チップを搭載しない分安いが、削られたIntel製USB 3.1チップは現在拡張カードで補えないため、上位の「GA-H170-D3HP」を選ぶほうがお買い得。
・編集部 遠山健太郎
廉価版のポジションだが、高品質なオーディオコンデンサに加えて、オーディオノイズガードのLEDを内蔵というこだわりも。USB 3.1は不要だがM.2は欲しい人向け。
■Micro-Star International
H170A GAMING PRO
-適度に安くて高機能 しかもハデ!
Specification
●対応CPU:Core i7/i5/i3、Pentium ●メモリスロット:PC4-17000 DDR4 SDRAM×4(最大64GB)●ディスプレイ:HDMI×1、DVI-D×1●拡張スロット:PCI-E 3.0 x16×1、PCI-E 3.0 x4(x16形状)×1、PCI-E 3.0 x1×2、PCI×3●主なインターフェース:SATA Express×1、SATA 3.0 ×4、USB 3.1(Type-A)×2、USB 3.0×6、USB 2.0×4● LAN:1000BASE-T×1●実売価格:18,000円前後
PCI-E= PCI Express、SATA= Serial ATA、USBのポート数はピンヘッダ含む、USBポートのコネクタ形状を明記していないものはType-A、SATA Express 1ポートはSATA 3.0 2ポートとしても使用可能
【ライターコメント】
・加藤勝明
同社の「Z170A GAMING PRO」の姉妹品ゆえに電源まわりの設計に重厚感がある。ゲーミングモデルらしく、色や発光パターンをカスタマイズできるLEDを内蔵。
・編集部 遠山健太郎
Intelと共同開発をうたうLAN、ノイズ対策やヘッドホンアンプを搭載したサウンドなどゲーミングモデルらしい作り。Z170モデルにはあったM.2を備えていないのが残念。
■Micro-Star International
H170 GAMING M3
-迫力のサウンドやLAN機能が魅力
Specification
●対応CPU:Core i7/i5/i3、Pentium ●メモリスロット:PC4-17000 DDR4 SDRAM×4(最大64GB)●ディスプレイ:HDMI×1、DVI-D×1●拡張スロット:PCI-E 3.0 x16×1、PCI-E 3.0 x4(x16形状)×1、PCI-E 3.0 x1×2、PCI×3●主なインターフェース:M.2(PCI-E 3.0 x4接続またはSATA 3.0接続)×1、SATA Express×1、SATA 3.0×4、USB 3.0×6、USB 2.0×6● LAN:1000BASE-T×1●実売価格:17,000円前後
PCI-E= PCI Express、SATA= Serial ATA、USBのポート数はピンヘッダ含む、USBポートのコネクタ形状を明記していないものはType-A、SATA Express 1ポートはSATA 3.0 2ポートとしても使用可能
【ライターコメント】
・加藤勝明
上位モデルのように発光機能はないが、サウンドにエフェクトをかけるNahimicやKiller E2400を使用した低レイテンシLANなど、ゲーマーの実用に力点を置いた製品。
・編集部 遠山健太郎
H170A GAMING PROに比べハデさはないが、M.2スロットを搭載している点は強みと言える。ただ、USB 3.1は備えていないため一長一短。目的に合わせて選びたい。
■Micro-Star International
H170A PC MATE
-装飾を排した潔さにほれる
Specification
●対応CPU:Core i7/i5/i3、Pentium ●メモリスロット:PC4-17000 DDR4 SDRAM×4(最大64GB)●ディスプレイ:HDMI×1、DVI-D×1、Dsub 15ピン×1●拡張スロット:PCI-E 3.0 x16×1、PCI-E 3.0 x4(x16形状)×1、PCI-E 3.0 x1×3、PCI×2●主なインターフェース:M.2(PCI-E 3.0 x4接続またはSATA 3.0接続)×1、SATA Express×1、SATA 3.0×4、USB 3.1(Type-A)×2、USB 3.0×6、USB 2.0×4● LAN:1000BASE-T×1●実売価格:15,000円前後
PCI-E= PCI Express、SATA= Serial ATA、USBのポート数はピンヘッダ含む、USBポートのコネクタ形状を明記していないものはType-A、SATA Express 1ポートはSATA 3.0 2ポートとしても使用可能
【ライターコメント】
・加藤勝明
コンデンサなどの部材のコストダウンが目に付くが、拡張性が高いわりに安価という点は評価できる。ハデなカラーリングが当たり前の中でほぼ黒一色のデザインは新鮮。
・編集部 遠山健太郎
シンプルな見た目だが、M.2やUSB 3.1など最新機能を備え、PCIスロットも搭載と古いパーツも活かせる。低価格だが幅広い用途で使えるこれぞスタンダードという1枚。
■ASRock
B150 Combo
-DDR3/DDR4両対応が強みだが機能面は若干弱い
Specification
●対応CPU:Core i7/i5/i3、Pentium●メモリスロット:PC4-17000 DDR4 SDRAM×2(最大32GB)、PC3-14900 DDR3 SDRAM×4(最大64GB)※ DDR4メモリとDDR3メモリの同時使用はできない●ディスプレイ:HDMI×1、DVI-D×1●拡張スロット:PCI-E 3.0 x16×1、PCI-E 3.0 x4(x16形状)×1、PCI-E 3.0 x1×2、PCI×2●主なインターフェース:SATA 3.0×6、USB 3.0×6、USB 2.0×6● LAN:1000BASE-T×1●実売価格:15,000円前後
PCI-E= PCI Express、SATA= Serial ATA、USBのポート数はピンヘッダ含む、USBポートのコネクタ形状を明記していないものはType-A、SATA Express 1ポートはSATA 3.0 2ポートとしても使用可能
【ライターコメント】
・加藤勝明
ASRockならではのDDR3/DDR4両対応はよいが、M.2スロットがなく、上位の「H170 Combo」と実売価格がほぼ同じ。価格が下がらなければ、選択肢には入りにくい。
・編集部 遠山健太郎
H170 Comboと同じ10フェーズの電源まわりは頼もしいが、価格がほぼ同じでM.2スロットがないのは痛いところ。せめてUSB 3.1があればと思わずにはいられない。
【問い合わせ先】
GIGA-BYTE TECHNOLOGY:03-3350-5418(旭エレクトロニクス)/http://www.gigabyte.jp/
Micro-Star International:web-jp@msi.com(エムエスアイコンピュータージャパン)/http://jp.msi.com/
ASRock:03-3768-1321(マスタードシード)/http://www.asrock.com/
[Text by 加藤勝明]
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