買ってみたらこうだった!

安かろう悪かろうは昔の話!最安クラスのSSDを使ってみた

TLC NAND搭載SSDの性能をチェック

Netac N550S
店頭では最安圏の価格帯で販売されている。

 今年に入りSSDの値下がりが目立つ状況が続いており、500GBクラスのモデルでもだいぶ手ごろな価格で入手できるようになりました。

 ただ、廉価モデルはなんとなく不安という人もいるのではないでしょうか。そこで、最近の最安クラスのモデルは性能的にどうなのか、簡単にチェックしてみたいと思います。

 今回取り上げるのはNetacの2.5インチSSD「N550S」の480GBモデル「N550S-480GB」。TLC-NANDを採用し、購入時の価格は税込13,370円と非常に安価なモデル。今回の結果はあくまでも一例でしかありませんが、安価なSSDを購入する際の参考にしてもらえれば幸いです。

安価でもしっかり3年保証、TLC NAND採用のNetac N550S

 N550S-480GBは、15nmの東芝製TLC NANDフラッシュやPhison製コントローラーを搭載した2.5インチ/7mm厚のSATA-SSD。

 転送速度はリードが最大540MB/s、ライトが最大515MB/s。N550Sシリーズは240GBモデル(N550S-240GB)もラインナップされており、こちらはリードが最大540MB/s、ライトが最大490MB/s。

 安価なSSDですが、代理店の保証が3年間ついており、安価なモデルながら長期間の保証が受けられる点もポイントです。

裏面
側面、厚さは7mm
パッケージ
分解したところ
基板表
基板裏
SSDコントローラはPhisonのPS3110-S10C-12
キャッシュのDRAMはKingstonのD2516EC4BXGGB
NANDは東芝のTT69G51ARA

 一切の保証は受けられなくなりますが、本体を分解してみたところ、SSDコントローラは「Phison PS3110-S10C-12」、キャッシュのDRAMは「Kingston D2516EC4BXGGB」、NANDは「東芝 TT69G51ARA」が採用されていることが確認できました。

最安クラスのSSDなのに速度は最高クラス?リードは560MB/sオーバー

 最近のTLC NANDを採用するSSDなのですが、トレンドとしてはNANDの一部をSLC NANDとして動作させるキャッシュ機能を搭載しているモデルが主流になりつつあります。

 このキャッシュ機能はかなり強力で、TLC NANDを採用するSSDを購入する際は気にしたいところ。N550S-480GBも一部をSLC NANDとして動作させる「SLC Caching Algorithm」を採用しています。

 では、N550S-480GBの速度を計測してみましょう。まずは定番のCrystalDiskMark 5.0.3から。計測サイズは1GiB。

CrystalDiskMark 5.0.3(1GiB)の値

 結果はリードが最大563.5MB/s(Seq Q32T1)、ライトが最大520.1MB/s(Seq Q32T1)。最安クラスの製品とは思えないような値が出ました!近頃のSSDは安価なモデルでもかなり高速なようです。

 続いて、ATTO Disk Benchmark V3.05でも速度を計測してみました。

ATTO Disk Benchmark V3.05の値

 こちらはリードが最大で約556.9MB/s、ライトが最大で約534MB/s。CrystalDiskMark 5.0.3同様にかなり高速な結果がでました。安いSSDは速度が出ないといった話は昔の話なのかもしれません。

 最後に、キャッシュ機能の影響が小さくなるように、CrystalDiskMark 5.0.3の計測サイズを32GiBにして速度を測ってみました。

CrystalDiskMark 5.0.3(32GiB)の値

 結果はリードが最大563.4MB/s(Seq Q32T1)、ライトが最大193.6MB/s(Seq)。リードは変わりませんでしたが、ライトは落ち込みました。

 この結果から、読み込みメインの用途であれば、最安クラスのSSDでも快適に使えると言えそうです。OSの起動ディスクや、ゲームの起動ディスクなどに使うのが向いているのではないでしょうか。

 4K動画の素材を書き出すとか、大容量のファイルを常に書き込むような用途の場合は、書き込み速度が高速なMLC NAND採用モデルが向いているので、用途に合わせてSSDを選ぶのがお勧めです。

・SSD以外のテスト環境機材
 CPU IntelCore i7-6700K
 マザーボード GIGABYTEGA-Z170X-UD5
 メモリ DDR4-2133 4GB×2
 OS機動ディスク IntelSSD 510 120GB
 OS 日本マイクロソフトWindows 10 Pro (64bit)

OS起動ディスクやゲーム起動用のディスクとしては高コスパ、3年保証もポイント

 最安クラスのSSDながら、速度面ではかなり優秀な性能を発揮したNetac N550Sシリーズの「N550S-480GB」。

 TLC NAND採用SSDを選ぶ際は、SLCキャッシュ機能の有無、保証期間の長さ、価格の安さの3点がポイントになります。

 全ての面で万能というわけではありませんが、N550S-480GBは、OSの起動ディスクやゲームの起動ディスク、データ保管など、読み込みメインの用途であればコストパフォーマンスは高いと言えるのではないでしょうか。

 保証期間が3年と、サポート面の安心感もあるので、安価なSSDの購入を検討している方は候補の1台として検討の価値ありです。

(久保 勇)