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無改造でDVI出力、PCエンジン用の同人ハード「うーぱーぐらふぃっくす」が発売
税抜き35,800円、売れ行きは好調
2016年8月26日 23:05
4月からデモが行われていたPCエンジンでDVI出力できるようになる同人ハード「うーぱーぐらふぃっくす」の店頭販売が始まった。
店頭価格は税抜き35,800円。販売ショップは三月兎1号店。ゲーム機向けのデバイスとしては高価な製品だが、三月兎1号店によると、予約も多く、売れ行きは好調だという。
720p解像度で映像を出力、対応ソフトはHuCARDソフトのみ
これは、1987年発売の家庭用ゲーム機「PCエンジン」に、改造することなくDVI出力機能を付加できる装置。PCエンジンの背面端子に本体を接続するだけで利用できるという手軽さや、アナログのAVケーブルよりも高画質で、ゲームをプレイできるようになる点が特徴だ。
本体の側面にはDVI端子があり、720p解像度で映像が出力される。PCエンジンの背面端子から出力される、アナログ変換前のデジタル映像信号を用いて、DVI端子から出力しているという。
このほか、音声出力端子を備えており、AVケーブルを使わずに音声出力が可能。出力音声はADコンバータを使用しているとのこと。また、FeRAMを用いたセーブデータのバックアップ機能も備える。
対応ソフトは現時点ではHuCARDソフトのみで、CD-ROM2ソフトには非対応。作者によると「対応はしたいが、基本的な映像機能の実装が大変」「将来的な拡張を見越して、CD-ROM2に必要な部品を載せて設計しているが、現状は未使用かつ未確認」だという。
なお、本体には「SDC」と書かれた穴が空いているが、これは「将来の拡張で利用するもの」だそう。現時点では基板にソケットが付いていないので、SDカードなどを入れると取れなくなるそうなので注意が必要。
[撮影協力:三月兎1号店]