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赤外線サーモカメラ搭載のタフネススマホ「CAT S60」が入荷

米軍MIL規格に準拠、SOSボタンも搭載

 「CAT」ロゴ入りのCaterpillarスマートフォンの新モデルが久々に店頭に登場、サーモグラフィカメラを搭載した「Cat S60」の中古品がイオシス アキバ中央通店に入荷した。

 ただし、26日(水)夕方時点ですでに売り切れ。今後の取り扱いに関しては「反響を見て検討する」という。

FLIR Systemsの赤外線サーモグラフィ技術を用いたリアカメラを搭載、OSはAndroid 6.0

 Cat S60は、4.7インチのAHVAパネル(1,280×720ドット)や、8コアプロセッサのMSM8952-3(1.5GHz×4、1.2GHz×4)、Android 6.0を搭載したスマートフォン。メモリ容量は3GB、ストレージ容量は32GB。

 FLIR Systems(フリアーシステムズ)の赤外線サーモグラフィ技術を用いたリアカメラを搭載しているのが特徴。高温部分が赤や黄などの色で示されるサーモグラフィを、写真や動画で保存することができる。Caterpillarによれば、サーモグラフィカメラを搭載したスマートフォンは世界初という。

 米軍のMIL規格(810G)に準拠するという保護性能や耐久性も特徴。ディスプレイを保護する強化ガラスのGorilla Glass 4と、高さ1.8mからの落下に耐える強化ダイキャストフレーム筐体を採用するほか、深さ5mまでの水中で使用できるIP68クラスの防水機能を備える。

 防水機能は、表面上部のロックダウンスイッチを操作して、対応する水深を2mまたは5mに設定するというユニークな仕組み。5mに設定すると防水性は高まるものの、使用できる時間は60分までとなる。

 本体サイズは147.9×73.4×12.66mm。重量は223g。バッテリー容量は3,800mAhで、最長動作時間は通話時30時間、スタンバイ時43日間。側面にはSOSボタンが用意されている。

 SIMカードスロットはNanoサイズが2基装備。同店によれば、対応ネットワークはFDD-TLE(バンド1/3/7/8/20)、W-CDMA(850/900/2,100MHz)、GSM(850/900/1,800/1,900MHz)。国内利用の可否は不明。

 主な搭載機能・インターフェイスは無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)、Bluetooth 4.1、Micro USB、microSDカードスロット(最大128GB)、リアカメラ(13メガピクセル)、フロントカメラ(5メガピクセル)、NFC、GPS、3.5mm音声ジャック、各種センサー(加速度、近接、光、電子コンパス)。

 ちなみに、FLIRは、Android/iOSスマートフォンに直結できる個人向けのサーモグラフィカメラ「FLIR ONE」を発売しており、これを使えば手持ちのスマートフォンでサーモグラフィ撮影を行なえる。最近では、DOS/V POWER REPORTがPCパーツの温度計測に利用している。

[撮影協力:イオシス アキバ中央通店]