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上級者向けの薄型ファンレスATXケースがSTREACOMから登場

NUC対応のファンレスモデルも単品販売開始

FC10 Alpha Fanless Chassis ブラック(ST-FC10B-ALPHA)

 薄型でファンレス仕様のATX対応PCケースがSTREACOMから登場、「FC10 Alpha Fanless Chassis」が発売された。店頭価格は税込50,544円。

 同じくIntel NUC用のファンレスPCケース「NC2 WY」も販売が開始されている。こちらの価格は税込19,224円。

 どちらも販売ショップはオリオスペック

ATXに対応したファンレスPCケース「FC10 Alpha Fanless Chassis」

ブラックの光学ドライブ用スロット付きモデル (ST-FC10B-OPT-ALPHA)
シルバーモデル (ST-FC10S-ALPHA)
色と光学ドライブ用スロット以外の外観は共通

 FC10 Alpha Fanless Chassis(ST-FC10B-ALPHA)は、ATXやmicroATXのマザーボードに対応したアルミ製のファンレスPCケース。カラーはブラックとシルバーの2色(サンドブラスト仕上げ)で、ブラックは薄型光学ドライブベイの有無で2種類、シルバーは薄型光学ドライベイの無いモデルのみ販売されている。

 いずれもファンレス動作を可能としており、CPUの熱をヒートパイプでケース外装フィンに伝える排熱方式を採用。通常はTDP 65WまでのCPUがファンレスで運用でき、風の流れがある涼しい場所であれば最大TDP 95WまでのCPUが動作可能とされている。

 ただし、マザーボードのCPUソケット位置によってはヒートパイプが正しく設置できなかったり、拡張スロットを使うには別売りのPCI Express用ライザーケーブルが必要と、一般的なPCケースのようにすんなりと組み込むことはできないため注意が必要。メーカーWebサイトでは組み込み可能なパーツの寸法などが公開されているが、販売店のオリオスペックでは組み立てや対応パーツについてのサポートは行っておらず、トラブルに対処できる上級者向けとしている。

 対応マザーボードはATX、microATX、Mini-ITXで、搭載できるストレージはマザーボードサイズや使用パーツによって異なり、2.5インチ×3+3.5インチ×2や3.5インチ×5+2.5インチ×4など。光学ドライブベイ搭載モデルのみ、スロットインタイプの薄型ドライブを内蔵できる。拡張スロットは2基で、最大300mmのカードが取り付け可能(ライザーケーブルは別売り)。

 本体サイズ(W×H×D)は435×109×319mm、重量は約5.4kg。電源は別売りだが、同社製の対応電源が日本国内では販売できないため、オリオスペックでは「PicoPSU」のACアダプタ化キットなどの使用を推奨している。

Intel NUC用ファンレスPCケース「NC2 WY」

 NC2 WYは、Intel NUC「D34010WYB」/「D54250WYB」に搭載されたマザーボードに対応するアルミ製のファンレスPCケース。カラーはサンドブラック仕上げのシルバーとブラックの2色。

 オリオスペックでは、以前からこのケースを採用したオリジナルPCを販売していたが、今回PCケース単品でも販売が開始された。こちらも前述のFC10 Alphaと同様に、組み立てついてのサポートが行われない上級者向けの製品となっている。

 搭載できるストレージは2.5インチ×1。本体サイズ(W×H×D)は150×59×112mm、重量は約0.85kg。電源はIntel NUCに付属のアダプタを使用する。

[撮影協力:オリオスペック]