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Intelの最新CPU「Kaby Lake-S」が遂に登場、最上位のCore i7-7700Kは実売46,800円

計19モデルが発売、サポートOSはWindows 10のみ

(1/6 19:58更新)PentiumとCeleronが一部追加。
初出日時 1/6 2:00

 Intel製CPU「Kaby Lake」のデスクトップ版が登場、LGA1151対応の新たなCore i7/i5/i3、Pentium、Celeronの各モデルが一斉に登場、最上位のなど計19モデルが発売された。

 今回入荷したのは、Core i7が7700K、7700、7700T、Core i5が7600K、7600、7600T、7500、7500T、7400、7400T、Core i3が7320、7300、7300T、7100、7100T、PentiumがG4620とG4560、CeleronがG3950とG3930。店頭価格は、Core i7が税込41,800~46,800円前後、Core i5が税込24,820~32,480円前後、Core i3が税込15,530~20,980円前後、Pentiumが税込8,500~12,480円前後、Celeronが税込5,490~7,000円前後。

 販売ショップはツクモeX.パソコン館ツクモパソコン本店ツクモDOS/Vパソコン館ドスパラパーツ館パソコン工房 秋葉原BUYMORE店ソフマップ 秋葉原 本館ソフマップ 秋葉原 リユース総合館パソコンショップ アークオリオスペック

 6日(金)夜の時点で入荷を確認したのは全てリテールパッケージで、オリオスペックによると、近日中に「T」付きモデルのバルクが入荷するという。

 なお、各ショップともCore i3の「K」付きモデル「Core i3-7350K」に関しては、「入荷時期未定」とコメントしている。

 CPUの発売にあわせて、複数のショップで動作デモが始まっている。

Skylakeから約1年5ヶ月振りのメジャーアップデート、改良により高クロック化が可能に

Kaby Lake登場
Core i7-7700K
Kaby Lakeの説明
サポートOSはWindows 10のみ
Core i7シリーズ
Core i5シリーズ
Core i3シリーズ
PentiumとCeleron
価格は税込表記
価格は税込表記

 Kaby Lakeは従来のSkylakeに代わるIntelの最新CPU。Kaby Lakeについては、モバイル向けの「Kaby Lake-U」を搭載したPC自作キットも発売済みだが、今回登場したのはデスクトップPC向け「Kaby Lake-S」のCoreファミリCPUだ。

 Coreファミリとしては第7世代。第6世代のSkylake-S(デスクトップPC向けSkylake)がデビューしたのは2015年8月で、それから約1年5ヶ月振りのメジャーアップデートとなる。

 PCを自作するユーザーにとって注目と言えるのは、Kaby LakeではSkylakeと同じくLGA1151プラットフォームが採用されている点。

 Kaby Lakeに向けて、新しいIntel 200シリーズチップセットを採用したマザーボードが発売されているが、CPUソケットの形状は変わらないため、従来のSkylake向けマザーにKaby Lakeを搭載することも可能だ。ちなみにASUSは、2016年10月から同社製マザー用のKaby Lake対応BIOSを多数公開している。

 製造プロセスは、14nmの改良版とされた「14nm+」。改良により高クロック化が可能になり、コアあたりのパフォーマンスが向上したという。実際に、Kaby LakeのCore i7-7700KとSkylakeのCore i7-6700Kとを比較すると、ベースクロックは4GHz→4.2GHzに、ターボ・ブースト時の最高クロックは4.2GHz→4.5GHzに、それぞれアップしている。

 CPUに、GPUやデュアルチャンネルDDR4/DDR3メモリインターフェイス、外部GPU(ビデオカードなど)用のPCIeインターフェイスなどが内蔵される点は従来同様。I/Oについては、新たにThunderbolt 3がサポートされている。

 内蔵GPUは最新世代の「HD Graphics 630」へと進化。ディスプレイ出力機能が強化されて5K対応(5,120×2,880ドット)になったほか、HEVC 10bit対応のハードウェアエンコード・デコード機能も装備されている。

 新たな不揮発性メモリ技術「Optane」がサポートされたのもトピック。IntelとMicronが共同開発した「3D XPoint」技術をベースとしたもので、Optane採用メモリではNVMe SSDより低いレイテンシでアクセスできるという。GIGABYTEはOptaneメモリを「速度とコストの面で、メインメモリ(DRAM)とSSD(NANDフラッシュ)との中間を補う存在」と位置付けている。

 なお、Kaby Lake搭載PCで正式サポートされるWindows OSは、Windows 10のみとなる点に要注意。従来のIntel 100シリーズ搭載マザーと、Kaby Lakeを組み合わせた場合もWindows 10のみとなり、Windows 8.1/7はサポートされない。

 今回発売されたCPUの最上位モデルは、4コア/8スレッドのCore i7-7700K。クロック倍率が変更可能なオーバークロック向けの「K」モデルで、CPUクーラーは別売り。クロックはベース4.2GHz、ターボ時4.5GHz。キャッシュ容量は8MB、TDPは91W。

オリオスペックのデモ機はCore i7-7700Kが5GHzで動作

[撮影協力:ツクモeX.パソコン館パソコン工房 秋葉原BUYMORE店パソコンショップ アークツクモパソコン本店ソフマップ 秋葉原 本館オリオスペック]