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QNAP製品をプロが解説!「QNAP テクニカルセミナー ストレージマネージャー徹底解説」が開催
発売前の10GbE対応4ベイNASも紹介
2017年2月6日 00:05
QNAPの技術者がボリュームの管理方法や仮想化機能などを解説するイベント「QNAP テクニカルセミナー ストレージマネージャー徹底解説」が2月4日(土)にオリオスペックで開催された。
イベントではQNAPの黑岩氏がファイルシステムやボリューム設定の解説のほか、ユーザーからの疑問点に回答。また、同社製NASの仮想化機能の紹介として、同社のハイエンドモデルTVS-1282を導入したユーザーの川添氏から、実際の使用感などが解説された。
このイベントはオリオスペックが企画した「ガチセミナー」の第1回として開催されたもので、明確な時期の話は無かったものの、第2回も計画しているという。
選べる3種のボリュームの違いを解説、10GbE対応4ベイモデルの発売も予告
QNAPの黑岩氏は、ストレージマネージャーで選択できる、単一ボリューム、シックプロビジョニングボリューム、シンプロビジョニングボリュームで何が違うのかを紹介。
単一ボリュームはRAIDアレイ上に直接ファイルシステムをマウントする方法で、スナップショットなどのバックアップ機能は使用できないものの、パフォーマンスは最も高いとのこと。
シックプロビジョニングボリュームとシンプロビジョニングボリュームは、RAIDアレイ上にLVM(Logical Volume Maneger)をマウントし、さらにその上にファイルシステムをマウントする方法。スナップショットが利用できるほか、将来HDDを増設して容量を増やす際などに柔軟に対応できるという。ただし、LVMをマウントする関係上、単一ボリュームよりもパフォーマンスは落ちる。また、シンプロビジョニングボリュームはシックプロビジョニングボリュームよりも非常に柔軟性の高い運用が可能だが、その分の演算などによりパフォーマンスは落ちるとのことだ。
個人向けの運用方法としては、8ベイモデルなどで、運用当初はHDD4台でRAIDを組み、将来的にHDD4台を追加するといった場合はシックプロビジョニングボリュームがお勧め。4ベイタイプなどで運用開始時に全てのベイを埋めて使用する際などは、RAID 6で単一ボリュームを作成するのが良いだろうと紹介された。
また、近日発売が予定されている10GbE対応の4ベイモデル「TS-431X」も紹介。SFP+接続対応モデルで、2月中旬頃に正式にアナウンスされるそうだ。
これらのほか、業務用のラックマウントモデルで174.43TBの領域を作成するデモや、QNAPのNASがNASAや宇宙ステーションで使用されていることなども紹介された。
ハイエンドNAS「TVS-1282」で仮想化環境を構築、使用感を紹介
仮想化機能の紹介はQNAP製NASのハイエンドモデル「TVS-1282」を使用している川添氏が使用感などを紹介。
Windows Server PCで構築している仮想化環境をTVS-1282にリプレースできるのか、TVS-1282の仮想化機能上で実際にOSを使用した際の使用感などが紹介された。
使用感は環境構築中の状態でのもので、設定などが詰められていないため問題点など解決できていない部分もあるが、パフォーマンスはかなり高いとのことだ。
[撮影協力:オリオスペック]