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RyzenのOCのコツや開発中Mini-ITXマザーをASRockが紹介、AM4マザー解説イベントを実施

 15日(土)にASRockのRyzen用マザーボード解説イベント「ASRock Ryzenマザーここだけの話」が開催された。

 当日は同社製マザーボードの特徴解説のほか、開発中のX370搭載Mini-ITXマザーボードの発売予告なども行われ、オーバークロッカー清水 貴裕氏とASRockのNick Shih氏によるRyzenのオーバークロック実演やポイントの解説なども実施された。

Ryzen用Mini-ITXマザーを開発中、発売は6月下旬?

X370搭載Mini-ITXマザーの発売を予告

 製品ポイントなどは同社のChris Lee氏が解説。中でも注目できるのがX370チップセットを搭載したMini-ITXマザーボードで、シルエットのみの公開となったものの、製品スペックなどが紹介された。

 なお、発売時期は6月~6月下旬を予定しているとのことで、Ryzen 7 1800Xなど上位CPUも搭載可能な製品になるとのことだ。

 このほか、マザーボードの基板に2oz銅箔を採用することで電源効率を改善し、発熱を抑制していることや、M.2スロットの搭載位置のこだわり、X370 Taichiの電源部分は発熱を抑えつつ高度なオーバークロックにも耐えられる品質である点などが紹介された。

製品のポイントを解説したASRockのChris氏
同社製のRyzen用マザーボードの多くのモデルは2oz銅箔のレイヤーが採用されており、電源のロスや発熱の抑制、信号品質の向上などが図られているという。
M.2スロットの位置にもこだわりがあり、SSDの温度が低く抑えられるPCIeスロットとCPUの間にもうけられている。この位置は「イケてる」そう。
X370 Taichiの電源フェーズは16フェーズで、ハードなオーバークロックにも耐えられる設計。
X370 Taichiの電源回路は発熱も低く、安定性も高いとのこと。
X370 Taichiにはイルミネーション用のヘッダピンも搭載。

プロがRyzenのOCのポイントを解説、極冷でRyzen 7 1800Xを4.9GHz動作

ASRockのNick Shih氏とオーバークロッカー清水 貴裕氏

 RyzenのOCのポイントを解説したのはASRockのNick Shih氏とオーバークロッカー清水 貴裕氏。

 清水氏によると、X370 Taichiに搭載されているベースクロック変更機能Hyper BCLK Engine IIは記録を狙うオーバークロッカーには重要な機能とのことで、「あと1MHz、あと1ポイントスコアを伸ばしたいといった状況で微調整ができることは重要」と紹介された。

 また、現在設定項目が少ないUEFIのメモリ設定だが、2ヶ月後を目処に設定項目が大幅に増える可能性があることや、電源回路部分の発熱の低さはOCの安定性や性能に大きな影響がある点が紹介され、X370 TaichiのVRM部分の設計の良さがアピールされていた。

 OCの実演では、設定すべき項目や電圧をどの程度かければ良いのかなどが解説され、この日はRyzen 7 1800Xを極冷で4.9GHz動作させるデモが行われていた。Nick Shih氏によると、高クロックでRyzenを安定動作させたいならCore Performance Boostの項目をDisableにし、オートで動作するブースト機能はオフにした方が良いことなども解説された。

ベースクロック変更機能の使い道も解説
メモリの設定項目は今後増加予定
X370 Taichiの電源部分の発熱の低さをアピール
手動OC時はCore Performance Boostの項目をDisableに
極冷でRyzen 7 1800Xを4.9GHzにOC
CINEBENCH R15のスコアは1,973cbを記録

未発売のA320チップセット搭載マザーボードも展示

 会場ではマザーボードの展示なども行われ、未発売のA320搭載マザーボードも並べられていた。A320Mは近日発売、A320M-HDVは現在発売を検討中のモデルとのことだ。

A320M、こちらは近日発売予定
A320M-HDV、こちらは発売日未定

[撮影協力:ASRock

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