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Intelの本命CPU「Devil's Canyon」がついに発売

Core i7-4790Kは4コア全てが4GHz動作、殻割り比較も

(6/26 20:45更新)OC5.1GHz超えの話を追記。
(6/26 20:07更新)殻割りCPUとCPUクーラーの写真を追加。

 「Devil's Canyon」ことクロック倍率がアンロックされたCoreシリーズの新モデルがついに登場、4コア/8スレッドのCore i7-4790Kと4コア/4スレッドのCore i5-4690Kが発売された。店頭価格はCore i7-4790Kが税込38,400~39,400円前後、Core i5-4690Kが税込26,800~27,300円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 上位のCore i7-4790Kは定格の動作クロックがついに4GHzの大台に到達、Intel製CPUとしては初めて4コア全てが4GHzで動作するモデルという点も大きな特徴だ。

 なお、BUY MORE秋葉原本店では早くもCore i7-4790Kの殻割りを実施、Core i7-4770Kとの殻割り比較を行っている。

Core i7-4790Kは4コア全てが4GHzで動作するIntel初のCPU

Devil's Canyon新発売
店頭価格(税抜き表示)
Core i7-4790K
Core i7-4790K
Core i5-4690K
Core i5-4690K
全4コアがベースクロック4GHzに到達
Devil's Canyonを攻略せよ
OVERCLOCK WORKSのテスト結果
OVERCLOCK WORKSのテスト結果
Core i7-4770Kとの比較
Core i7-4770Kとの比較
殻割りしたCore i7-4790K
殻割りしたCore i7-4790K
付属のCPUクーラー
付属のCPUクーラー
Intel Club Extremeのポスター
Devil's Canyonの購入者に配布中

 「Devil's Canyon」の開発コードで呼ばれるCore i7-4790KとCore i5-4690Kは、5月中旬に登場したHaswell Refreshなどと同じ第4世代のCoreシリーズCPU。ユーザーがクロック倍率を変更できる、型番末尾が「K」のモデルだ。

 注目されるのは、いわゆる“グリス問題”が改善されている点。Ivy Bridge以降のCPUでは、CPUコアとヒートスプレッダとを接着する素材「TIM(Thermal Interface Material)」に、熱伝導率の低いグリスが使われていたが、Devil's Canyonでは効率の良い次世代ポリマーTIMへ変更したという。さらに、キャパシタの増加による電源供給の安定化も図られており、これまでよりもオーバークロック耐性が向上しているという。

 実際、OVERCLOCK WORKSがオーバークロック耐性についてテストしたところ、Core i7-4790K、ASUS MAXIMUS VII RANGER(マザーボード)、サイズ 虎徹(CPUクーラー)、G.Skill F3-2800C12D-16GTXDG(メモリ)という構成で、5.15GHz(目視で5.2GHz)を達成したとのこと(アイドル時の温度は37度)。ただし、「この環境だとスーパーπなら5GHzで動作するが、8スレッドを負荷率100%で動作させるのは厳しい」(同店)という。

 Core i7-4790Kの主なスペックは、クロックが通常4GHz、ターボ時4.4GHz、キャッシュ容量8MB、TDP 88W。

 Core i5-4690Kの主なスペックは、クロックが通常3.5GHz、ターボ時3.9GHz、キャッシュ容量6MB、TDP 88W。

 なお、一部ショップではDevil's Canyonの発売にあわせて、5月にアナウンスされたIntelの公式ファンクラブ「Intel Club Extreme」の店頭告知が開始。Core i7-4790KまたはCore i5-4690Kの購入者には、同サイトで特典が入手できる「特典引き換えシリアルカード」をプレゼント中。

[撮影協力:BUY MORE秋葉原本店ツクモパソコン本店ツクモeX.パソコン館ソフマップ 秋葉原 リユース総合館ドスパラパーツ館]