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脅威のリード2GB/s超え、Intelの超高速SSD「DC P3700/P3600」が発売

SATA-SSDの5倍の速度、実売87万円の2TBモデルは受注販売中

 最大リード2,800MB/sというIntelのNVMe採用SSD「DC P3700/P3600」シリーズが登場、BUY MORE秋葉原本店オリオスペックが一部モデルを在庫し、販売中だ。

 販売されているのは、DC P3700シリーズの800GBモデル「SSDPEDMD800G401」とDC P3600シリーズの400GBモデル「SSDPEDME400G401」、800GBモデル「SSDPEDME800G401」の3モデルで、店頭価格は順に税込341,000円前後、税込94,800円、税込188,000円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。各モデルともAIC/HHHLタイプ(PCIeカードタイプ)。

 このほか、オリオスペックでは2.5インチ/15mm厚タイプや、シリーズ最大容量の2TBモデルなど、他のモデルの受注販売を行なっている。DC P3700 2TBモデルの価格は両タイプ税込872,640円。

内部インターフェイスにNVMeを採用したデータセンター向けSSD

 DC P3700/P3600シリーズは、内部インターフェイスにNVMe(Non-Volatile Memory Express)を採用したデータセンター向けSSD。

 NVMeは、その名の通りNANDフラッシュなどの不揮発メモリ(Non-Volatile Memory)に最適化したという高速インターフェイス規格で、従来のSerial ATAネイティブのインターフェースであるAHCI(Advanced Host Controller Interface)にかわるもの。

 従来のPCIe SSDの場合、内部ではPCIeコントローラとNANDフラッシュとの間がAHCIで接続されているが、これをNVMeに置き換えることでボトルネックが解消、スループットを向上させることができる。

 なお、NVMeは、Intelを含む複数のメーカーが参加する団体「NVM Express」により標準化が行なわれており、団体では「PCIe SSDのポテンシャルをアンロックする」などと目標を掲げている。

 DC P3700/P3600シリーズでは、「AIC/HHHL(Half Height Half Length)」と呼ばれるPCIeカードタイプと、2.5インチタイプの2種類のフォームファクタが用意。

 PCとの接続インターフェイスはどちらもPCIe 3.0 x4で、AIC/HHHLはPCIeスロットにそのまま接続できる。一方、2.5インチタイプはSFF-8639タイプのコネクタが用いられており、使用するには対応したラックなどが必要。なお、SFF-8639対応製品の店頭販売は、これまでに確認していない。

 特長は、やはりNVMeの採用による高いパフォーマンスで、Intelは「6Gbps SAS/SATA SSDより最大で6倍速いデータ転送を実現する」「SAS/SATA SSDの性能面での制約を解消した」などとアピール。

 具体的な性能値については、DC P3700のプロダクトブリーフでは、シーケンシャルアクセスがリード2,800MB/s、ライト2,000MB/s、ランダム4Kアクセスがリード460,000IOPS、ライト175,000IOPSとされている(いずれもシリーズ最大値)。

 NANDフラッシュは20nmプロセスのIntel製が採用(MLCタイプ)。MTBFは200万時間、耐久性についてはDC P3700シリーズが10 Drive Writes Per Day(1日あたりにドライブの全容量を書き換えられる回数)、DC P3600シリーズが3 Drive Writes Per Dayとされている。

[撮影協力:BUY MORE秋葉原本店オリオスペック]

Intel DC P3700/P3600