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Haswell向けのLGA1150マザーも登場、2年ぶりのプラットフォーム刷新

 Intelの新世代CPU「Haswell」に対応した新型チップセットがデビュー、「Intel 8シリーズ」を搭載したマザーボードが各社から発売された。

 店頭には5メーカー・約60機種という大量の製品が登場。スタンダードなATXマザーをはじめゲーム向けのmicroATXマザー、上位チップセットを搭載したMini-ITXマザーなどバラエティも豊富。これまで以上に、マザーボードの選択肢が広がったと言えそうだ(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 登場したチップセットは、上位モデルの「Intel Z87 Express」、その下位の「Intel H87 Express」、ビジネス向けの「Intel Q87 Express」と「Intel B85 Express」の4種類。ソケットは新型の「LGA1150」が採用されている。

約2年半ぶりにプラットフォームが全面刷新

 Intel 8シリーズは、Haswellこと第4世代CoreファミリCPUに対応したチップセット。Z77やH77などのIntel 7シリーズの後継となる。

 プラットフォームの大きな変更点として挙げられるのは、CPUソケットの形状。従来のLGA1155は、2世代前のSandy Bridge/Intel 6シリーズから使われてきたが、今回は新しい形状のLGA1150へと変更され、旧世代との物理的な互換性がなくなった。

 ちなみに、LGA1155マザーがデビューしたのは2011年1月。約2年半ぶりにプラットフォームが全面刷新されたことになる。

 ただ、CPUとマザーとのインターフェイスがLGA(Land Grid Array)である点は変わらず、リテールCPUクーラーの固定にも従来と同じプッシュピン式が用いられているため、今回登場したLGA1150マザーにも特に大きな変化は見られない。

 CPU側にGPUやPCI Express 3.0インターフェイス、メモリインターフェイスなどが搭載されるという構造も従来同様。このため、チップセットは主にディスプレイやストレージ、入力デバイスなどとのI/Oを担うことになる。

6Gbps SATAが2→6ポートに増強

 チップセットの機能面での大きな特徴は、6Gbps SATAが増強された点。Z77とZ87を比較すると端子数が2→6と増え、より多くのSSDなどの高速デバイスが接続可能になった。従来どおりRAID 0/1/5/10にも対応している。

 6Gbps SATAは下位モデルのH87やビジネス向けのQ87、B85にも搭載。ただし、端子はH87とQ87は6ポートだが、B85は4ポートとなっている。

 このほか、8レーンのPCI Express 2.0、最大6ポートのUSB 3.0といったインターフェイスも備えている。

 モデル個別の機能については、Z87では、対応CPUとの組み合わせで動作するオーバークロック機能や、CPUの内蔵GPUによりビデオカードのパフォーマンスを向上させるVirtu MVPがサポートされている。

 また、H87/Q87/B85では、小規模企業向けコンピューティングプラットフォームであるIntel SBA(Small Business Advantage)のサポートがうたわれている。

 Z87とH87との違いについては、構成できるビデオカード用PCI Express 3.0スロットのレーン数もある。Z87がx16×1、x8×2、x8×1+x4×2という3種類の構成が可能なのに対し、H87はx16×1、x8×2の2種類となっている。

[撮影協力:ZOA 秋葉原本店ツクモeX.パソコン館BUY MORE秋葉原本店]

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