【 2012年4月8日 】
Intelの最新チップセット「Z77」搭載マザーが発売、Ivy Bridge対応
モデルは計48種類、H77/B75マザーも

※(4/8 0:55更新)深夜販売の状況を追記。

 Ivy Bridgeこと第3世代Core i7/i5に対応するIntelの最新チップセット「Intel Z77 Express」「Intel H77 Express」「Intel B75 Express」を搭載したマザーボードが8日(日)に販売解禁となった。

 今回発売されるのは、オーバークロック対応の上位モデルや、実売価格が1万円以下の下位モデル、Mini-ITXモデルなど合計48製品。内訳はZ77搭載モデルが計34製品、H77搭載モデルが計11製品、B75搭載モデルが計4製品。メーカー別に見ると、ASRock 11製品、ASUS 12製品、ECS 5製品、GIGABYTE 9製品、Intel 4製品、MSI 7製品となっている(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 なお、Ivy Bridgeの発売時期については、各ショップとも「未定」としている。


●USB 3.0がネイティブサポートに

 Intel Z77 ExpressはIntelの次期CPUであるIvy Bridgeへの対応がうたわれたチップセット。Intel 7シリーズチップセットとしては、LGA2011プラットフォームのX79の下位にあたり、LGA1155プラットフォームとしてはZ68の後継となる。CPUソケットは互換性があり、Z77マザーに現行のSandy Bridgeを搭載して使うことも可能だ。

 Z77の機能面での大きな特徴は、USB 3.0をサポートした点。Z68マザーでも多くの製品で追加チップによりUSB 3.0がサポートされていたが、チップセットがネイティブサポートしたことでマザーの「標準機能」となるのは有意義と言える。

 このほか、mSATA SSDにハイバネーションファイルを記録し、休止状態からの高速復帰を実現する「Intel Rapid Start Technology」、CPUの内蔵グラフィックス機能とビデオカードとの共存を図る「Lucid Virtu MVP」といった機能もサポートされている。


●Lucid Virtuのバージョンアップ版「Virtu MVP」をサポート

 Virtu MVPは、Z68でサポートされていたLucid Virtuのいわばバージョンアップ版。Virtuは、用途に応じてCPU内蔵GPUとビデオカードのどちらを使うかを切り替える機能だったが、Virtu MVPでは、Ivy Bridgeの内蔵GPUを用いてビデオカードのパフォーマンスを向上させることも可能という。

 具体的にどの程度パフォーマンスが向上するかについては、GIGABYTEは「2万円クラスのGPUと組み合わせた場合、5万円クラスのGPUに匹敵する性能が得られる」としている。

 ビデオカード用のPCI Expressスロットについては、Z68などと同様にチップセット側ではなくCPU側にインターフェイスが内蔵。Ivy Bridgeを搭載した場合はx16×1、x8×2、x8×1+x4×2といったスロット構成が可能だ。なお、Ivy BridgeではPCI Express 3.0がサポートされている。

 ただし、従来のSandy Bridgeを搭載した場合は、CPUの仕様に沿ってPCI Express 2.0サポートに留まるほか、可能なスロット構成はx16×1とx8×2の2種類になる。このため、Sandy Bridge搭載時は、マザー上のx16スロットが一部使用できなくなるという製品も一部あり、マルチGPU環境の構築を考えている人は要注意だ。

 6Gbps SATA(2ポート)やRAID 0/1/5/10、SSDをHDDのキャッシュとして使う「Intel Smart Response Technology」、対応CPUとの組み合わせで使えるオーバークロック機能などが搭載されている点はZ68と同様。

 また、Z77のほか、H67の後継でZ77の下位にあたる「Intel H77 Express」や、ビジネス向けの「Intel B75 Express」を搭載したマザーも発売されている。

 Z77との主な差異としては、H77はCPUのオーバークロック機能を持たない点、B75はレガシーPCIをサポートしている点と6Gbps SATAが1ポートになっている点などが挙げられる。ビデオカード用のPCI Expressスロットについては、いずれもx16×1の構成のみが可能とされている。


●マザーの外観はZ68とほぼ同じ

 発売されたマザーを見ると、CPUソケットがLGA1155のままということもあり、Z68マザーなどとの外観面での特段の違いは感じられない。Sandy Bridgeも搭載できるとあって、CPUソケット周辺には、従来と同じプッシュピン式のCPUクーラーに対応したホールが設けられている。

 DIMMスロットについても、大半の製品で従来同様に4基が搭載されており、デュアルチャネルDDR3への対応がうたわれている。相性には注意が必要だが、メモリも既存の製品がそのまま使えそうだ。


●TWO-TOP秋葉原本店が深夜販売を実施、一部モデルは売り切れに

 8日(日)のマザーボード販売解禁に合わせて、TWO-TOP秋葉原本店では、深夜販売を実施。7日(土)23時から営業を開始し、マザーボードや特価品の販売を行った。

 Ivy Bridgeの具体的な発売時期が未定のまま、マザーボードだけ先行販売されるという状況だけに、一部のショップからは「人が集まるのか?」といった声も出ていたが、店頭には新機能をいち早く使いたいというコアな層や、特価品を求める人が集まり、他店の予想を超える盛り上がりを見せた。なお、同店によると、「50人近くの方が新型マザーを購入していった」という。

 ちなみに、店内では、PC DIY SHOP FreeTのスタッフ 猪狩氏が、来店した人たちにPCIネイティブサポートのB75チップセットについて熱く語るという珍事?もあった。

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Intel Z77搭載マザーボード

[撮影協力:クレバリー秋葉原店TWO-TOP秋葉原本店PC DIY SHOP FreeTTSUKUMO eX. ツクモパソコン本店]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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