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DDR3が遂に3GHz到達、DDR3-3000メモリが発売

4GB×4枚は14万円以上、すでに売り切れ

 デスクトップPC用メモリの最高速が3GHzに到達、G.SKILL製DIMM「TridentX」シリーズのDDR3-3000対応モデルが発売された。実売価格は4GB DIMM 2枚セット「F3-3000C12D-8GTXDG」が72,200円、4GB DIMM 4枚セット「F3-3000C12Q-16GTXDG」が144,400円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 ただし、入荷したOVERCLOCK WORKSではどちらも売り切れで、次回入荷は未定としている。同店によれば「Twitterで入荷の告知をしたらすぐに売り切れた」「メーカーが次回出荷をするかどうかもわからない」という。

利用時はCPU・マザーともOC耐性の高い個体が必要

 DDR3メモリの最高クロックは、先々週にDDR3-2933へと更新されたばかり。その翌週には、今回登場したG.SKILL製DDR3-3000メモリのサンプルを使ったOCイベントが実施されたが、イベント時点では製品の発売時期は不明となっていた。

 レイテンシや電圧などのスペックは両製品共通。SPDに記録されているスペックはクロック1,333MHz、電圧1.5Vだが、1.65Vでは3,000MHzで動作することをテスト済みとしている。3,000MHzでのレイテンシは12-14-14-35-2N。

 ただし、動作テスト済みマザーの機種が非常に少ない点には注意が必要。4枚セットモデルはASRockの「Z87 OC Formula」、 ASUSの「Maximus VI Extreme」など5機種、2枚セットモデルはそれらにASUSの「Maximus VI Gene」を加えた6機種とされている。

 また、OVERCLOCK WORKSによれば、高クロックのメモリを動作させるのは難しいとのこと。同店は、DDR3-2933メモリの発売時に「DDR3-2800以上での動作は非常にシビアで、CPU・マザーともOC耐性の高い個体が必要」「動作テスト済みリストにあるマザーでも個体により動作しない可能性がある」などとアナウンスしている。

[撮影協力:OVERCLOCK WORKS]

G.SKILL TridentX