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AMDの省電力APU「Kabini」搭載のMini-ITXマザーが発売、PS4と同系統の「Jaguar」コア採用

デュアルコアのファンレス品とクアッドコアの2タイプ

 「Kabini」ことAMDの新しいローエンドAPUのAMD Aシリーズ/Eシリーズを搭載したMini-ITXマザー2モデルがECSから発売された。

 ファンレスのデュアルコアモデル「KBN-I/2100」と、クアッドコアモデル「KBN-I/5200」の2製品で、実売価格はそれぞれ11,800円と19,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)

次世代ゲーム機と同じ「Jaguar」コアコア数は4または2

KBN-I/5200
Kabini搭載
KBN-I/2100
製品仕様
KBN-I/5200
KBN-I/5200
KBN-I/2100
KBN-I/2100

 Kabiniは、2011年2月にデビューした「Brazos」の後継APU。

 PlayStation 4やXbox Oneと同系列のCPUコア「Jaguar」を4コアで搭載(PlayStation 4やXbox Oneは8コア)し、内蔵GPUもGCNアーキテクチャの改良版GPUであるRadeon HD 8000ファミリ(SP数128)を採用。製造プロセスは40nm→28nmに進化したほか、Brazosでは別チップだったFCHも統合、ネイティブSoCとなっている。メモリインターフェイスはシングルチャンネルのDDR3L。

 電力効率もBrazos比で25%向上、さらにグラフィックス性能もアップしたとされ、最下位モデルのE1-2100(TDP 9W)の場合、ワットあたりのパフォーマンスは合計215%向上したという(3DMark 11での測定値)。

 現時点のラインナップは、上位からクアッドコアのA6-5200(クロック2GHz/TDP 25W)、A4-5000(1.5GHz/15W)、デュアルコアのE2-3000(1.65GHz/15W)、E1-2500(1.4GHz/15W)、E1-2100(1GHz/9W)の5モデル。なお、デュアルコアモデルは、4基のCPUコアのうち2基が無効化されたもの。

 内蔵GPUは、最上位のA6-5200がRadeon HD 8400(クロック600MHz)、最下位のE1-2100がRadeon HD 8210(300MHz)。また、A6-5200/A4-5000/E2-3000はDDR3L-1600メモリを、E1-2500/E1-2100はDDR3L-1333メモリをサポートする。

ラインナップは2モデル、KBN-I/2100はファンレス仕様

パッケージ

 今回登場したKBN-I/5200とKBN-I/2100は、そのKabiniを搭載したMini-ITXフォームファクタのマザーボード。

 TDP 9WのE1-2100を搭載するKBN-I/2100では、ファンレスの冷却システムが採用。一方、TDP 25WのA6-5200を搭載するKBN-I/5200は、ファンレスではないもののヒートシンクはKBN-I/2100より小型だ。メモリ速度はKBN-I/5200が最大1,600MHz、KBN-I/2100が最大1,333MHz。

 搭載APUやメモリ速度以外のスペックは両者共通。すべて固体タイプのコンデンサを採用するほか、オーバークロック機能のM.I.B III(Motherboard Intelligent BIOS III)などを搭載する。

 スロット数はPCIe x16×1(x4動作)、Mini PCIe x1×2(mSATA非対応)、DDR3 DIMM×2(最大32GB/Single-channel)。主な搭載機能はHDMI、VGA、Gigabit Ethernet、6Gbps SATA(2ポート)、USB 3.0(I/Oパネル部2ポート)、6チャンネルサウンド。

[撮影協力:テクノハウス東映パソコンハウス東映ドスパラパーツ館]

ECS KBN-I/5200