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「11ac」正式版の店頭アピール開始、ドラフト≒正式版
(2014/1/23 22:14)
5GHz帯を利用する最新無線LAN規格「IEEE 802.11ac」が先ごろ正式版になったが、ショップ店頭でも「正式版」のアピールが始まった。
これまで各社が発売していたドラフト版IEEE 802.11ac対応製品は、ほぼ全製品が「ファームウェアのアップデートなしで、そのまま正式版として利用できる」(各社)ため、「正式対応の告知」そのものは製品選びの目安にならないが、規格が正式に決まったことで、いよいよ「IEEE 802.11ac時代」になってきたといえそうだ。
5GHz帯の最新無線LAN規格
IEEE 802.11acは、IEEE 802.11nまでのように2.4GHz/5GHz両対応でなく、5GHz向けに作られた最新無線LAN規格。アンテナ3本のMIMOで最大1,300Mbpsに対応することや、2.4GHz帯のように混雑していないこと、そもそも5GHz帯の設計自体が混雑しにくいことなど、これまでの無線LANで不満が出ていた混雑や速度などを改善できるとされている(詳細は過去のインタビューも参照のこと)。
今週、このIEEE 802.11acへの正式対応告知を確認したのはNECアクセステクニカが今週発売した新モデル「PA-WF1200HP」。同製品は、パッケージこそ「ドラフト対応」だが、追加のラベルで正式対応をアピール。また、エレコム製品も展示箱の一部に「正式対応」ラベルが貼られていた。
前述したように、主要メーカーが販売中のIEEE 802.11ac(Draft)製品は、正式なIEEE 802.11acにそのまま対応するため、「製品仕様の比較」という点では意味がないが、メーカーの力の入れ具合の指標の一つ、と考えてみるのもいいかもしれない。
[撮影協力:ソフマップ 秋葉原 本館]