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1,200W以上の電源が必要な「Radeon R9 295X2」が発売
水冷仕様で税込20万円
(2014/4/21 21:25)
(4/23 21:34更新)玄人志向製品が発売。
(4/26 20:13更新)MSIとGIGABYTE製品が発売。
Radeon R9/R7世代では初となるデュアルGPUカードが登場、Radeon R9 295X2を搭載したビデオカードがついに発売された。各モデルとも水冷クーラーが採用されているのも特徴。
21日(月)21:01の販売解禁時には多くのショップがすでに営業を終了していたが、平日は22:00まで営業しているツクモeX.パソコン館ではHISとSAPPHIREブランドモデルの販売を開始。このほか、週末までにGIGABYTE、MSI、PowerColor、XFX、玄人志向ブランドモデルの販売も始まった。各モデルの店頭価格は税込183,000~204,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
発売に合わせて、BUY MORE秋葉原本店では動作デモを開始している。
スペックはRadeon R9 290Xの2倍、容量1,200W以上の電源が必要
Radeon R9 295X2は、Radeon R9シリーズの最上位であるR9 290Xを、1枚のカードに2基構成できるというGPU。
SP数やメモリ容量などのスペックはR9 290Xの2倍で、さらにGPUクロックをR9 290Xを上回る1,018MHzに設定することで、R9 290Xの2倍以上のパフォーマンスを実現したというのが特徴だ。
カード消費電力も2倍の500Wとなっているが、Asetek製の水冷クーラーを標準搭載することでクーリングを確保。クーラーは冷却ヘッドとポンプが一体化した簡易タイプで、冷却液もあらかじめ封入されている。ラジエータは120mmファンを搭載した小型のもので、ケースファンと同様にPCケースに取り付けられる。
リファレンスカードのデザインは、水冷クーラーを搭載するとあってカードメーカー独自製品を思わせる外観。XFXと同じリファレンスカードを発売するSAPPHIREによれば、筐体などにはアルミニウムとマグネシウムを用い、自動車などの外装にも使われるパウダーコートを施しているという。側面のRadeonロゴやファンが赤く発光するギミックも備えている。
主なスペックは、SP数が5,632、テクスチャユニット数が352、ROP数が128、搭載メモリがGDDR5 8GB(512bit×2)、GPUクロックが最大1,018MHz、メモリデータレートが5Gbps、カード消費電力が500W、外部電源端子が8ピン×2。
公称のパフォーマンス値は、単精度演算能力が11.5TFLOPS、テクスチャフィルレートが358.3GT/s、ピクセルフィルレートが130.3GP/s。高解像度でも高いゲームパフォーマンスが実現できるといい、同社は「4K解像度で、かつ最高のグラフィックス設定で最新ゲームが楽しめる」とアピールしている。
ただし、電源ユニットに要求されるスペックも高く、同社によれば、容量が1,000W以上で、28A出力が可能な12Vラインを持つものが必要という。今回登場した製品のパッケージでも1,000W(PowerColor)または1,200W(XFXなど)以上の電源が必要と記載されている。
[撮影協力:ドスパラパーツ館とツクモeX.パソコン館とオリオスペックとBUY MORE秋葉原本店]