低価格SSDの流通量激減で大幅上昇、特定容量が品薄になるモデルも

• HDD
  値上がり顕著
• SSD
  低価格機種の激減で急騰
• メモリ
  16GB×2枚組が暴騰
• CPU
  「Kaby Lake-S」発売

低価格機種の激減で数千円規模の大幅上昇、特定の容量のみ極端な品薄化も

　SSDもまた、大半が値上がり傾向。その上、在庫ショップ数のばらつきがやっかいで、シリーズによっては特定の容量だけ品薄の場合が多々ある。

　まず値動きだが、SanDisk Ultra IIとSSD Plusを見ると、平均の値上がり率は前者が4.2～9.2％、後者が7.8～9.8％で、低価格機種の上昇が気掛かりだ。

　実のところ、昨年店頭を賑わせた「安いSSD」は、年末頃から激減している。2.5インチ240～275GBは6,000円以下が消え、7,000円以下はCFD販売など5機種。同480～525GBも12,000円以下は無く、15,000円以下に広げても6機種に留まる。新しいCPUのついでにSSDでもと、新年の秋葉原へ出掛けた向きは驚かれたことだろう。

　続いて流通量だが、2.5インチのCrucial MX300は、2,050GB、525GB、275GBが比較的多いのに対し、1,050GBと750GBは極端な品薄。低価格M.2/NVMeのIntel 600p(128GB～1TB)も、手頃な256GBだけが抜け落ちている。値上がりの動きも相まって、SSDは狙い通りの買い物がしづらい状況だ。

安価なモデルは年末以降店頭から消えつつある

4TB SSDがSamsung 850 EVOシリーズから登場

東芝の新型SSD「A100」シリーズ

　新製品では、Samsung 850 EVOに4TBが追加された。2.5インチSSDでは最も容量が大きく、税込198,000円という価格も一般デスクトップPC向けSSDの頂点に位置する。

　当代最速のM.2/NVMe SSD、Samsung 960 PROは、2TBが12月下旬に、1TBが最近になって出回り始め、960 EVOともども容量が揃った。価格(最安値)はPROの2TBが税込159,796円、1TBが税込75,800円、512GBが税込39,800円、EVOの1TBが税込59,799円、500GBが税込29,797円、250GBが税込15,800円だ。しかし、比較的見掛けるのはEVOの1TBくらいで、在庫を持つショップはとても少ない。

　このほか、新たな低価格M.2/NVMe SSDとして、ADATA XPG SX8000が年末ぎりぎりに発売された。Silicon Motion製コントローラと、3D MLC NANDフラッシュメモリを採用し、最大データ転送速度は読み出し2,500MB/s、書き込み1,100MB/s。調査時点の価格は512GBが税込25,800円、256GBが税込13,800円、128GBが税込8,980円で、シリーズ最大の1TBはまだ出ていない。

　2.5インチにも、TLCタイプの東芝A100が出てきた。240GBと120GBが販売中で、最安値はそれぞれ税込9,158円、税込5,700円。昨年の相場を思うと高めかもしれないが、既存の東芝Q300も240GBが税込9,250円、120GBが税込5,700円に値上がりした昨今、妙に納得させられる価格ではある。