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「HDD復旧のプロが語る“HDD構造とその進化、データ復旧技術の今後”」くまなんピーシーネット
~「NAS EXPO 2016 秋」見所紹介(2)~

壊れたHDDを持ち込んで「確認体験」も! text by 石井英男

 NASの活用方法を提案するウエスタンデジタルジャパン主催の「NAS EXPO 2016 秋」が、10月8日(土)の11:00~18:00に、ベルサール秋葉原で開催される。

 NAS EXPOは今回が2回目の開催だが、今回は前回よりも出展企業が増え、さらに大規模なイベントとなる。参加予定企業は、Western Digital、アイ・オー・データ機器、Synology、フィールドレイク、ASUSTOR、ASUS、AOS、QNAP、WinDiskRescue(くまなんピーシーネット)、CFD販売、TP-Link、ユニットコム、ロジテックである。

 データ復旧サービスやデータ復旧ソリューションの開発・販売を行なっているくまなんピーシーネットは、昨年のNAS EXPOで、ブースの出展とステージでのセッションを行なったが、特にHDDの故障のメカニズムやデータ復旧技術について詳しく解説したセッションは好評だった。今年も出展するということで、くまなんピーシーネット代表の浦口康也氏(以下、浦口氏)にお話をお伺いした。

昨年のNAS EXPOでは予想以上の手応えと反響を感じた

くまなんピーシーネット代表の浦口康也氏

 まずは、昨年のNAS EXPO出展の手応えと、今年も出展することを決めた理由についてお訊きした。

[浦口氏] 「いろんな展示会に出展してきましたが、NASだけをテーマにしたEXPOというのは、例がなかったと思います。弊社は2014年にWDデータリカバリーパートナーとなり、私達を認めてくださったWDに対し何かの形でご恩返しをしたいとずっと思っていました。そんな矢先にEXPO最後のセッションという大役を任されました。

 近年のHDDは最新テクノロジーの結晶のようなものですが、一般にはあまり知られていません。このようなメーカーの開発努力をもっと多くの方に知っていただければとの想いで、お話をさせていただきました。

 おかげさまで好評だったようで、多くの方々に弊社のサービスを知っていただくことができました。本来データトラブルはあってはならないものですが、万が一トラブルが起きてしまった場合でも、NAS EXPOに来ていただいた方が私達のデータ復旧サービスを知って、ご相談をいただければと思い、今回も出展することにいたしました」

ブースの見どころ:「HDD復旧」の技術を紹介、ワンクリックで復旧できる「世界初」の新製品も

プロ用のデータ復旧ツール「PC-3000」で作業中の様子

 今回のNAS EXPO 2016 秋の同社ブースの見所について、浦口氏は次のように語った。

[浦口氏]「今年も、もちろん『WesternDigital公認データリカバリーサービス』がメインの展示となります。

 データを保存するすべてのメディアは消耗品であり、壊れないものなど存在しません。どんなに大事に扱っていても時が経てば消耗して不調になり、いつかはトラブルを起こしてしまいます。また人為的なミス、最近では災害やウイルスなどによってデータが消失することも増えています。こうした背景もあり、消えてしまったデータの復旧サービス『WinDiskRescue』の紹介と、データを復旧するプロフェッショナル向けツール『PC-3000 JAPAN』の展示を予定しています。

 さらに、ワンクリックで診断からデータ復旧まで行える新しいPC-3000の特別展示を世界で初めて行います。」

 また今回は、そのPC-3000に興味のある方向けに、「壊れたHDDを持ち込むことで、そのHDDの状況をエンジニアと一緒に確認できる体験コーナー」も開設予定。データ復旧をその場で行うわけではないが、HDD復旧技術に興味がある方は、是非同社ブースを訪れてみてはいかがだろうか。

[浦口氏]「今年は、体験コーナーを設けますので、私達と一緒に『障害を訴えているHDDとの対話』をしてみませんか」

PC-3000 ProBOX
特別展示予定のPC-3000 シンプルモード版

セッションの見どころ:HDDの構造や進化、そして「データ復旧技術の今後」を紹介

 昨年、大好評だった浦口氏によるセッションだが、もちろん今年も行なわれる。今年のセッションのタイトルは、『“データ復旧のプロが語る”「HDDの構造と進化、データ復旧技術の今後について」』というもので、昨年のセッションを踏まえ、さらにパワーアップしたものとなるとのことだ。

[浦口氏]「今年のセッションは、昨年のセッションを聞いた方も、聞かれていない方も楽しめるように続編的な内容を加え、進化していくHDDの最新構造について説明します。SSDなどのメモリストレージについても、少し掘り下げてお話できると思います。

 これに加え『データ復旧サービスとはどういうものか』について、ユニークな方法で紹介する予定ですので、お楽しみにしてください」

データ消失は他人事ではない

WinDiskRescueのイメージ画像

 最後に、NAS EXPO 2016 秋に興味がある読者へのメッセージをいただいた。

[浦口氏]「私達のデータ復旧技術『WinDiskRescue』には、『データトラブルに打ち勝つ』という意味が込められています。

 データを失う状況は様々です。また近年のスマートフォンの普及で毎日増え続ける大量のデータを意識せず持ち歩くようにもなりました。そして不幸にも誰かがデータを消失するトラブルに遭い、不安や焦り、大きな喪失感に見舞われてしまいます。つまりデータ消失は他人事ではなく、いつどのような状況で大事なデータが消えてしまってもおかしくないということです。そんな時にどのような行動が適切なのかを考えていただければと思っています。

 自分で解決できる問題もあれば、自分ではどうしようもないこともあると思います。そんな時のために、私達が提供するサービスを知っておいていただければ幸いです。是非、NAS EXPO 2016 秋にいらっしゃってください」


 イベント当日のタイムテーブルは以下の通り。同社のセッションは13時20分からとなっている。

【当日の予定(時間や順序は変更される可能性があります)】
【12:30~13:00】Synology NASで始める、パーソナル Cloud 生活
登壇者:Synology社 Sales Manager Willie He
【13:20~13:50】“データ復旧のプロが語る”「HDDの構造と進化、データ復旧技術の今後について」
登壇者:くまなんピーシーネット株式会社 代表取締役 浦口 康也
【14:10~14:40】なぜTP-LinkがNASに最適なのか
登壇者:ティーピーリンクジャパン株式会社 リテール マネージャー 田中 寿朋
【15:00~15:30】ゲストセッション
登壇者:井上喜久子さん
【15:50~16:20】すべてのドライブには意味がある~NASにはNAS専用のHDDを~
登壇者:ウエスタンデジタルジャパン株式会社
チャネルマーケティング マネージャー 宮本 貴通
【16:40~17:10】いよいよ登場!ズバリ、爆速、NASでしょう!!
~認めてください、アイオーNASの性能とやらを~

登壇者:株式会社アイ・オー・データ機器 事業戦略本部 企画開発部 企画2課 リーダー 藤木 慎太郎
【17:30~18:00】改造バカがNASを作った!世界初の“バカNAS”に秋葉原騒然!
登壇者:テクニカルライター 高橋 敏也

[制作協力:くまなんピーシーネット]