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ケースに大画面モニターを搭載可能に!PCのビジュアルが一気に変わるCORSAIR XENEON EDGEマウントオプション

ATXケースFRAME 4000向けのカスタムパーツが登場 text by 坂本はじめ

 CORSAIRのミドルタワー型PCケース「FRAME 4000」シリーズに、人気の14.5インチ横長モニター「XENEON EDGE」をマウントできるオプションパーツ「FRAME 4000 シリーズ LCD マウンティングキット」が登場した。

 PCのビジュアルを大きく変えることができるアイテムで、静止画や動画を表示するだけでなく、設定すればPC操作パネルの機能をケースに付与することもできる。実際に使用してPCを構築してみたので、その機能とビジュアルを紹介しよう。

 また、FRAME 4000もXENEON EDGEも所持していないユーザーに向けて、XENEON EDGE搭載済みのケース「FRAME 4000D LCD RS ARGB Premium」も用意されているので、記事を見て気に入ったユーザーはこちらもチェックしてもらいたい。

横長モニターをケースのサイドパネルにマウントするためのオプションパーツ

 FRAME 4000 シリーズ LCD マウンティングキットは、その名の通りCORSAIRのミドルタワー型PCケース「FRAME 4000」系のモデルで使用できるオプションパーツで、ケース純正の左サイドパネルと置き換えて利用する金属パネルと強化ガラスパネルをセットにしたものだ。ブラックとホワイトの2色が用意されており、日本国内では2月26日(木)からの販売が予定されている。

FRAME 4000 シリーズ LCD マウンティングキット。金属製パネルと強化ガラスパネルのセットで、純正の左サイドパネルと交換して利用する
パネル固定用のネジ(黒黄)と、モニター固定用の1/4インチネジ(黒)が同梱されている

 交換用サイドパネル以外の付属品は固定用のネジのみというシンプルな製品構成で、利用にはXENEON EDGEとFRAME 4000系のPCケースが必要だ。

 マウンティングキットを用いたPCを構築する前に、XENEON EDGEとFRAME 4000について確認しておこう。

人気の14.5インチ横長モニター「XENEON EDGE」

 XENEON EDGEは、14.5型で2,560×720ドットの液晶パネルを採用した横長モニター。縦横自由に設置できる柔軟性を備え、5点マルチタッチ対応のタッチパネルにより補助入力デバイスとしても使えることから、横長モニターの中でも特に高い人気を獲得している製品だ。

CORSAIR XENEON EDGE

 純正のマグネット式スタンドを使用した横長モニターとしてのスタイルのほか、本体裏面に内蔵するマグネットで金属パネルにくっつけたり、写真用三脚などで採用されている1/4インチネジで自由に設置したりもできる。

 また、360mmラジエーターが搭載可能なファンステイに取り付け可能というユニークな固定方法も用意されており、PCケースに内蔵して利用することも可能だ。

マグネット式のスタンドが標準で付属している
スタンドを用いることで横長モニターとして利用できる
本体背面。14個のマグネットが埋め込まれており金属パネルにくっつくほか、中央部には1/4インチネジ穴、四隅には固定用ネジが配置されている
背面四隅のネジを用いれば、PCケースの360mmラジエーター対応ファンステイに取り付けることもできる

 モニター本体のインターフェイスは、給電(5V/2A)と映像入力(DP Alt Mode)に対応したUSB Type-Cと、映像入力専用のHDMIの2つで、USB Type-CケーブルとHDMI to DisplayPortケーブル、USB Type-C to USBピンヘッダケーブルが同梱されている。

モニターの電源供給とDP Alt Modeによる映像入力に対応したUSB Type-Cと、映像入力専用のHDMIを各1基搭載
HDMI to DisplayPortケーブルとUSB Type-Cケーブル、USB Type-C to USBピンヘッダケーブルが付属する

FRAME 4000の標準モデル「FRAME 4000D」

 CORSAIRのミドルタワー型PCケースであるFRAME 4000において、標準モデルと言えるのが今回用意した「FRAME 4000D」だ。

CORSAIR FRAME 4000D

 FRAME 4000DはCORSAIRの「完全モジュール設計」を採用する高いカスタマイズ性が特徴のPCケース。搭載ファンやオプションの有無などにより複数のモデルがラインアップされている。標準モデルのFRAME 4000Dは、ケースファンなどのパーツを別売りにしたシンプルな装備で低コストを実現している。

 細部まで自分好みのパーツでPCを構築したいこだわり派に好適なPCケースで、モジュール化されたケース内ユニットを脱着して好みのレイアウトにしたり、オプションパーツを用いて機能を追加したりもできる。今回紹介するFRAME 4000 シリーズ LCD マウンティングキットも、完全モジュール設計を活かしたオプションパーツのひとつだ。

左サイドパネルはセパレート構造を採用。上部の強化ガラスパネルと下部の金属パネルの2枚で構成されている
右側面には通気口を備えた金属パネルを搭載
CORSAIRの完全モジュール設計を採用しており、各パーツをマウントするユニットや電源シュラウドなど、ほとんどの部品が着脱できる

XENEON EDGEをPCケースにマウントする手順をチェック

 ここからは、FRAME 4000 シリーズ LCD マウンティングキットを使用してFRAME 4000DにXENEON EDGEをマウントする手順を確認しよう。

 まず、ケース側の事前準備として、電源シュラウドを取り外し、ケーブルを通すための背面ポートを開放する。なお、電源シュラウドに関しては、FRAME 4000 シリーズ LCD マウンティングキットの交換用サイドパネルと干渉するため、取り外しが必須。他のPCパーツを組み込む前に取り外しておこう。

ケースから電源シュラウドを取り外す。交換用のサイドパネルと干渉するため取り外しは必須で、PCパーツを組み込んでからの取り外しは、再配線などの余計な手間が発生する
電源シュラウドはマザーボードや電源などのパーツを組み込む前に取り外しておこう
電源ユニット固定部付近にある配線用のポートを開放する。XENEON EDGEの接続に用いるUSBケーブルやHDMIケーブルをPCケース外に引き出す際に利用することになる

 ケース側の準備を終えたら、交換用のサイドパネルにモニターを取り付ける。

 背面を上にして置いたXENEON EDGEに、マウンターを兼ねる金属パネルを被せる形で取り付け、中央部を2本の1/4インチネジで固定する。

背面を上にして置いたXENEON EDGEに、金属製サイドパネルを被せる形で取り付ける
中央部を2本の1/4インチネジで固定すれば、モニターのサイドパネルへの取り付けは完了だ

 交換用サイドパネルに固定したXENEON EDGEに、電力供給と映像入力に必要なケーブルを接続。ケーブルの反対側はケース(FRAME 4000D)の背面ポートからケース外に引き出し、マザーボードやビデオカードに接続する。

 なお、今回は撮影の都合上、PCの組み立て前にケーブルを配線しているが、実際にはすべてのPCパーツを組み込み、PCの組み立てが完了してからXENEON EDGE側の配線作業を行うのが望ましい。

XENEON EDGEに必要なケーブルを接続する。今回はUSB Type-Cケーブル1本のみで電力と映像の両方を入力する
ケーブルの反対側をケース内部を経て背面ポートから引き出すように配線する。撮影の都合でPC組み立て前の状態で紹介しているが、実際にはPCの組み立てが完了してから行うのが理想だ
ケースの背面ポートから引き出したケーブルをマザーボードやビデオカードに配線する

 最後に、サイドパネルをケースに固定すればXENEON EDGEのマウント作業は完了だ。

 取り付け作業自体はシンプルかつ簡単だが、注意点を挙げるとすればケーブルの配線処理になるだろう。あまりタイトに配線してしまうと、メンテナンスなどでサイドパネルを取り外す際に支障をきたす可能性がある。サイドパネルの着脱が可能なように余裕をもたせておくと後々困ることがない。

サイドパネルをケースに固定すればXENEON EDGEのマウント作業は完了だ。ケース内を経由するケーブルの配線は、サイドパネルの着脱を考慮して余裕を持たせておこう

XENEON EDGE搭載PCを構築、ビジュアルと機能をチェック見た目全振りからステータス表示、Stream Deck操作パネルなど用途は様々

 FRAME 4000 シリーズ LCD マウンティングキットを使用して構築したPCがどのようなビジュアルに仕上がるのか、実際に組み立てたPCを紹介しよう。

 今回はFRAME 4000Dをベースに、CORSAIR iCUE LINK対応パーツを中心に採用したCore Ultra 9 285K搭載PCを構築した。側面にマウントされたXENEON EDGEは大きな存在感を発揮しつつも、ケースや内装パーツとの親和性も高く、後付けの違和感がないスマートなビジュアルに仕上がった。

 サイドパネルにマウントしたXENEON EDGEの画面表示は、CORSAIRのユーティリティソフトであるiCUEでカスタマイズ可能で、CPUやGPUの温度や稼働状況を表示するステータスモニターとして機能するほか、時刻やカレンダー、画像や動画などのコンテンツを表示することもできる。

 iCUEでは画面構成を複数作成できるので、自分好みの画面表示を複数作り込み、気分や状況に応じて表示を切り替えることも可能だ。

XENEON EDGEの画面表示はiCUEで設定可能。様々なステータス情報や画像、動画などを表示できるほか、複数の画面構成を作成できる
iCUEで選択したウィジェットが表示される、表示内容のカスタムもしやすい
ステータスモニターやカレンダーなどの情報を表示させておくほか、バーチャルキーボードとして使用することも可能だ

 また、XENEON EDGEはiCUEによる画面表示をオフにすることも可能で、その場合は通常のデスクトップ画面を表示することができる。

 2,560×720ドットという非常に横長の変則解像度ではあるが、iCUEが提供する機能に縛られることなく好きなものを表示することが可能で、タッチパネルによる操作もできる。XENEON EDGEをメインディスプレイにしてWindowsを利用したり、ゲームをプレイしたりすることも可能で、どのように使いこなすのかはユーザー次第だ。

一般的なディスプレイと同じように使用することも可能、どう使うかはユーザー次第で自由度は高い
写真や動画を全画面表示させておくといった使い方ももちろんできる、やろうと思えばゲームも可能だ

Virtual Stream Deckが利用可能なXENEON EDGE

 XENEON EDGEは、Elgatoが提供しているアプリケーション「Virtual Stream Deck」の正式対応製品でもある。Stream DeckアプリをインストールするとStream Deckのフル機能をPC画面上で再現するVirtual Stream Deck機能が無償で利用できる。

XENEON EDGEを接続したPCにStream Deckアプリを導入すると、Virtual Stream Deckが利用できる

 タッチパネルを備えるXENEON EDGEとVirtual Stream Deckの相性は良く、1パネルあたり最大64キー(8行×8列)をタッチパネルで操作できる。

 Virtual Stream Deckの仮想キーは、iCUEで構築したXENEON EDGEの画面にオーバーレイ表示が可能で、独自のレイアウトやプロファイルを構築することもできる。

タッチパネルで仮想キーを操作し、アプリの起動や操作を行える
最大64キー(8×8)までの範囲内でキーの数やレイアウトをカスタマイズ可能

 XENEON EDGEにVirtual Stream Deckを導入して補助入力デバイスとして使うなら、サイドパネルにマウントするより付属のスタンドを使った方が良いのは明らかだが、PCのサイドパネルをタッチしてアプリの起動や操作ができるのは面白い体験ではある。

ケースを大画面モニターで彩るユニークなオプションパーツ

 近年、オールインワン水冷クーラーなどのPCパーツに小型液晶パネルを搭載するというスタイルが定着しつつあるなかで、通常のディスプレイとしても利用できる大型モニターをケースのサイドパネルにマウントするというCORSAIRの提案は、「魅せるPC」に新たなトレンドをもたらす可能性を感じさせるものだ。

 ケース内部に設置してガラスパネル越しに見るよりも視認性に優れ、タッチパネルでの操作も可能なXENEON EDGEの汎用性は高い。FRAME 4000 シリーズ LCD マウンティングキットは、PCにユニークなビジュアルと新たな体験を求めるユーザーのためのユニークなオプションパーツなのである。