特集、その他

「最高に安定したビデオカード」にこだわるELSA、高耐久・高品質な製品開発のポイントを聞く

業務用と同じ品質のビデオカードを一般ユーザーに、最長3年間保証でサポートも徹底 text by 石川ひさよし

 ELSAと言えば、20世紀からの自作PCユーザーにはビデオカードの老舗メーカーとして、ワークステーションユーザーにはNVIDIA Quadroビデオカードの国内販売元の一つとして知られるところだ。「ビデオカードの高級ブランド」というイメージを持つユーザーもいるだろう。

 ELSAの歴史を振り返ると、実は「ELSA」表記のドイツメーカーとしては2002年に一度倒産しており、現在のELSAは「エルザジャパン」として日本のメーカーとして活動している。このこと自体、日本国内に根付いたメーカーであることの証のようなものだ。

 さて、現在のビデオカード市場は、各社ゲーマーにフォーカスを当て、オーバークロックやLEDイルミネーションなど、ハデな機能をうたっているが、ELSAのビデオカードはそうしたところとは別のベクトルに向いている。

 デザインは業務用で使用することを前提に耐久性とメンテナンスを重視、実用性に繋がらない装飾などは取り入れられていない。基板デザインも最高クロックや最高性能は目指さず、安定して長期間性能が発揮される方向にフォーカスしたものになっている。ファンも長時間稼働だけで無く、耐衝撃なども考慮したうえで選定されているという。

 今回はエルザジャパン営業部の四方田耕輔氏と、営業技術部の技術 A勇人氏に、ELSAが何を目指しビデオカードを製造しているのか、製品のポイントやコンセプトなどをうかがった。

業務用と同じパーツを採用、品質と耐久性を最重視

営業部の四方田 耕輔氏
ELSA公式Twitterなどでも活躍する「技術 A」氏

――現在のエルザについて教えてください。

[四方田氏]現在のエルザは、組み込み市場に比重を置きつつ、リテール市場にも製品を販売しております。リテール市場向けのGeForce 10シリーズ搭載ビデオカードでは、GTX 1080から1050まで、全ラインナップを取り揃えております。

――組み込み向けの製品と言いますとQuadroやTesla、GRIDといった辺りでしょうか。

[四方田氏]今回はGeForceシリーズについてのお話しましょう。GeForceにも組み込み向けとリテール向けがありまして、この二つ、実は同じ製品を投入しております。

――組み込み向けでエルザというとQuadroのイメージが強いのですが、組み込み向けのGeForceというとどのような用途に採用されているのでしょうか。

[四方田氏]いくつか例をご紹介しますと、まずアミューズメント施設向けですね。現在、アミューズメント施設に置かれるゲーム筐体の多くはエンベデッド版Windowsを採用しているものが多く、内部は一般的なPCと同じような部品で構成されています。そのビデオカードとして弊社のGeForceビデオカードが多く採用されています。そうしたゲームの開発機も同様ですね。実際の筐体に構成を合わせることが多いです。また、少し変わったところですと、プロジェクトマッピング用のハードウェアにも採用されています。

ELSA GeForce GTX 1080 8GB GLADIAC
ELSA GeForce GTX 1080 8GB S.A.C
リファレンスに準拠しつつも、その候補のなかから高耐久で長期供給される部品を選択していると言う

――リテール向けのGeForceではGLADIAC、S.A.C.、STと三つのシリーズラインナップがありますが、これらそれぞれが組み込み向けにも販売されているということでしょうか。

[四方田氏]そのとおりです。ですので、弊社のリテール向けモデルの特徴は、組み込み向けと同じ信頼性を実現しているという点にあります。

――まったく同じ、と。

[技術 A氏]基本的にそのとおりです。違うとすれば、組み込み向けでは一括導入において同じ部品ロットであったり、同じBIOSであるといったことが求められるくらいで、ほかは変わりません。

――組み込み向けのハードウェアとなると、たとえばゲームセンターなどでは長期使用やタバコやホコリといった過酷な状況で使用されるイメージです。部品のグレードも特別に高かったりするのでしょうか。

[技術 A氏]組み込み向けではもちろん耐久性は求められますし、同じロットを、という要求も多いため、長期提供される部品を採用する必要があります。ただし、特別というわけではありません。NVIDIAの設計仕様には、部品の候補がいくつか挙げられています。その中から、耐久性と長期供給という二つの要求を満たす部品を選んで用いています。

組み込み向けでは、奇をてらう必要はありません。むしろスタンダードに徹することが安定性の上では重要なのです。ただ、ご想像のとおり、安定性を追求していくと、ワークステーションクラスの製品とほとんど変わらない部品が採用されることになります。

――なるほど。エルザのGeForceビデオカードがシンプルであるのはそうした理由からなのですね。

冷却ファンは「意図してスリーブベアリング」にポイントは耐久性、ボールベアリングとの使い分けも

S.A.Cに搭載されるファン
軸部分にはスリーブベアリングを採用
スリーブベアリングファンの中でも耐久性の高いものを採用していると言う

――では改めて現在のGeForceビデオカードのシリーズラインナップについてご紹介いただけますか。

[技術 A氏]現在、最上位モデルにあるのがGLADIACシリーズです。GLADIACは5年ぶりの復活になりまして、先ほど少し触れたとおり専用設計基板を用いたハイエンドの位置付けです。

続きましてゲーマーの皆さまにとって、コストパフォーマンスのバランスの取れたモデルがS.A.Cです。静音性に優れたオリジナルクーラーを組み合わせています。

最後がSTです。リファレンスクーラーと同様の後方排気を採用しているのが特徴です。なお、リファレンスモデルとしてはFounders Editionをラインナップしています。

――それぞれのモデルで、ここが組み込み向けの設計だ、というところをご紹介いただけますか。

[技術 A氏]まずベースとなるS.A.Cモデルからご説明します。昨今ではスリーブベアリングのファンも軸と軸受けの精度向上や金属化で耐久性が向上しています。また、スリーブファンはボールベアリングファンに比べ静音性も高いという特徴もあります。

 S.A.Cモデルの場合、静音性という観点からスリーブベアリングファンを採用しています。

――スリーブベアリングのファンにもさまざまなグレードがありますよね。

[技術 A氏]当然、スリーブベアリングの中でもより耐久性のある高品質のものを、長年実績のあるメーカーから取り寄せております。

――ではすべての製品がスリーブベアリング仕様なのでしょうか。

[技術 A氏]GLADIACシリーズでは、二つのファンのうち、一つをスリーブベアリングに、もう一つをボールベアリングとしたハイブリッド構成にしています。双方のメリットを引き出しつつ、異なるファンを搭載することで耐障害性を高めてファンが同時に2つ故障してしまうことを防いでいます。

――STシリーズはどのようなニーズから生まれた製品なのでしょうか。

[技術 A氏]実装密度の高いラックマウントでは後方排気のニーズが多いという点があります。また、リファレンスデザインカードをベースに設計されているシステムも多数存在します。そのような機器で、たとえばライフサイクルの途中でビデオカードが故障してしまった際、そのタイミングでリファレンスデザインカードが販売されているのかという点が問題になります。そうした用途におきまして、リファレンスデザインクーラーに準じたSTシリーズが求められております。

メンテナンス時にトラブルが無い実用性重視のデザインエッジ部分にあたっても怪我をしない安全設計

肉厚の金属製カバーで多少のことではたわまない。コーナーや取り付け部は角が丸められており、素手で触っても引っかかりは感じられない
GLADIACシリーズのGeForce GTX 1080/1070カードでは、クーラーの後部、下側をカット処理している。小さなきょう体に組み込む際、干渉を抑える目的だ
ファンカバー部分は、昨今では珍しいくらいに肉厚の金属製。多少のことではたわまない。同時に、すべての角が丸められており、素手で触っても引っかかるところがない

――なるほど。ファンに対するこだわりをご紹介いただきましたが、クーラーのそのほかの部分ではいかがでしょうか。

[技術 A氏]たとえばクーラーのカバーですが、簡単に折れ曲がるようなことのない肉厚の金属板を用いまして、さらに角や突起のないデザインに設計しています。これは保守の際のメンテナンス性を考慮しています。保守の際には静電防止手袋などを付けて行なうことが多いですよね。角や突起があると、手袋が破れてケガをしまうことも考えられます。

また、GLADIACシリーズのハイエンドモデルになると、カード長も長くなるわけですが、クーラーの後部を切り取っております。これは狭いPCケースの中で、少しでも組み込みやすさを考えたデザインです。実は、設計段階でShuttle製ベアボーンに組み込めるかどうかテストをしています。これは、Shuttle製ベアボーンに搭載できるのならば、おおかたのケースには搭載できるだろうという考えからです。

――ヒートシンクやヒートパイプでは特徴はございますでしょうか。最近はここをイチバンに推すメーカーが多いようですが……

[技術 A氏]基本的に、エルザのビデオカードは、オーバークロック目的ではありません。定格でより長く安定動作することを目指しています。その点、過度な冷却性能は必要としていませんので、GLADIACもS.A.Cも6~8mmの一般的なヒートパイプを用いています。ただし、ヒートシンクについては、GLADIACシリーズは基板と水平方向のものが欲しいというニーズからそうした設計を、S.A.Cでは垂直方向のレイアウトをとっています。なお、ヒートシンクやヒートパイプ、ファンの位置などはGPUごと、型番ごとに再設計しています。

GLADIACシリーズはヒートシンクが水平方向
S.A.Cシリーズはヒートシンクが垂直方向

――準ファンレスなど、昨今ではクーラーに対するニーズにも変化が見られますが

[技術 A氏]弊社の製品では、GPUが標準で対応する場合を除き、ファンは常時稼働するよう設計しています。リテールのお客様からは多数、フィードバックをいただくところですが、組み込み向けでは環境温度に依存しないところも重要でして、回転数制御で対応しております。

なお、クーラーはリファレンスファンのGPU温度に比べ-10℃以下になること目標に設計しています。ファンの回転数では一般的な負荷のゲームではファンのスペックの50%前後、最大負荷の場合でも80%前後の回転数で動作します。組み込み向けだから爆音が許されるというわけではなく、昨今では静音性が求められますので、それらも考慮した設計です。

――組み込み向けでは奇をてらわないことが重要とのことですが、GLADIACだけは専用設計基板ですよね。

[技術 A氏]GLADIACでは、主に電源回路を再設計し、耐久性をより高めています。要は他社で言うところのOC向けモデルの電源回路に近い設計ですが、弊社の場合は定格で設計しています

――ほかの製品は2年間保証ですが、GLADIACのみ3年間保証というのは、電源回路が主な理由なのでしょうか。

[技術 A氏]はい。とくに長期使用で問題となるのはメモリまわりの電源ですので、ここの負荷を減らし余力を持たせることで、安定性と耐久性を高めています。

GLADIACシリーズでは電源回路を強化。補助電源端子も8+6ピンレイアウトに変更されているがクロックは定格
GLADIACシリーズはビデオカードとしては長い3年間保証である点も特徴
左がGLADIAC、右がS.A.Cの基板(GeForce GTX 1080モデル)。GLADIACの方が基板が大きく、レイアウトや実装の違いなどがわかる。

徹底した品質管理で「不良率0%を目指す」1mm以下の傷でも検査NG

注意深く見ると、角の部分に1mm以下の塗装ハゲがある。これ一つでもNGと判断されるほど厳重な品質チェックがエルザでは行なわれている

――製品の製造や保証について教えてください。

[四方田氏]弊社では複数段階の製品チェックを行なっております。製品は中国の工場で製造されておりますが、工場出荷段階でまずチェックを行ない、さらに国内でも販売店出荷前に全品チェックを行なっております。これは組み込み向けもリテール向けも同様です。

日本では、設計仕様どおりに製造するのは当たり前ですが、世界ですとそうはいかないのが現実です。弊社でも当初は製造され工場でのチェックを経たカードの半分近くを工場に返品するような状況でしたが、長年の取引によりずいぶん改善してきました。それでも国内でのチェックは欠かせません。

[技術 A氏]ところで、こちら(写真)をご覧いただきたいのですが、今回はチェックでNGだった製品をお持ちしております。何が理由かお分かりになりますか。実はカバーに小さなキズがあります。

――ここまで小さなキズ、よく気付きますね……

[四方田氏]組み込み向けではキズなど気にならないようにご想像されるかもしれませんが、こうした小さなキズでも、製造品質や輸送の際の扱いを疑われてしまいます。だからより厳しい目線でチェックをしております。ほかにもPCI Express端子の欠けや動作チェックなども。これはカバー上の点キズですが、常にユーザー目線での品質管理を心掛けております。

――ここまで品質管理が確かなら、不良率も少ないのではないでしょうか。

[四方田氏]現在のところGeForce 10シリーズの不良率は組み込み向け、リテール向けともにゼロです。たとえば、組み込み向けのQuadroのような製品ですと、不良率が若干でも上がってしまった時点で顧客から取引停止を言い渡されるような世界です。これと同様の品質管理をリテール向け製品でご提供できるのが弊社の強みです。

――しかしもし万が一故障してしまったような場合、リテールチャンネルでのサポート手順はどのようになっているのでしょうか。

[四方田氏]リテール販売では、ご購入いただいたショップまたは代理店を経由していただくか、弊社のサポートセンターに直接ご相談いただくことになります。およそ4世代ほど、各製品保守部品としてストックしておりますし、すべて国内で行なっておりますので、迅速な対応が可能です。また、サポートセンターは、故障の対応のほか購入前のご相談にもご利用いただけます。

ユーティリティは完全内製、組み込みでのニーズから生まれた機能も

ELSA GPU Monitor。最大8つのGPUのクロックや温度、使用率をモニタリングできる

[四方田氏]ソフトウェアについてもご紹介させてください。

通常、ビデオカード付属のソフトウェアは、GPU-ZやRivaTunerなどをベースに作られますが、実は弊社のソフトウェアはフルスクラッチで組んでおります。組み込みではフリーソフトの導入を許されない環境もありまして、そうしたお客様からのニーズをもとに作りました。

――機能面では特徴はございますか。

[四方田氏]フルスクラッチということで、とくに自社で必要な機能を盛り込んでおります。たとえば最大8GPUまでモニタリングできる機能は、レンダーサーバーなどマルチGPUを必要とするニーズから生まれたものです。ほか、OCについても、誤った操作で壊さないようほかの製品よりも安全マージンを低く設定していたり、あるいは低消費電力ニーズも高いため、OCとは繁体にクロックを落とす方向のカスタム項目を充実させています。

ELSA GPU Optimizer。
3つのプリセットからパフォーマンスを変更できる。
ELSA System Graph。GPUの様々なステータスを表示、CSV出力機能などを備えている

長くゲームを遊ぶならELSAのカード、3年間安心してプレイできるカードをユーザーに

――最後に、ゲーマーに向けたアピールなどいただけますか。

[四方田氏]製品パッケージなどでゲーミング色を強く打ち出しているわけではありませんが、引き続き店頭イベントなどで製品をアピールする活動を続けていきたいと考えております。

耐久性や品質を重視していますが、決してゲームへの取り組みがおろそかになっているわけでは無く、社内では実際にゲームをプレイし、動作の安定性やパフォーマンス面に問題が無いか、多数のタイトルで検証を行っています。

実は弊社内にはヘビーゲーマーが多数在籍しておりまして、日本のメーカーという点から日本人の趣味趣向に合わせたタイトルが検証できる環境がございます。例えば、ファイナルファンタジーXIVなどは1,000日レベルでプレイしている者もおりますので、ただ動くというだけではなくじっくりプレイする中で問題となる部分が無いか、細かな検証も行っていたりします。

また、弊社は品質、サポート、耐久性に重きをおいた製品を開発しており、「お客様に安心を」をコンセプトに掲げ、決して安価ではございませんが、後悔のない製品をお届けしていきたいと考えております。

とくにGLADIACシリーズの3年間保証は、これはワークステーション(本体)の保証期間を全うする期間として定めたものですが、リテールにおける多くの方のビデオカードのライフサイクルとも同じ期間かと思います。3年間安心してプレイできるビデオカードをお探しの方は、GLADIACシリーズをお試しください。

ELSA GeForce 10シリーズラインナップ紹介

 最後に、GeForce 10シリーズを搭載するELSAのビデカードのラインナップを紹介する。

 同社からは数多くの製品が販売されており、今回はわかりやすくするためシリーズ毎にわけてまとめた。同社から投入されているのは、耐久性を追求した「GLADIAC」、ELSAのスタンダードモデルとなる「S.A.C」、外排気クーラーの組み込む向け「ST」、リファレンスデザインの「Founders Edition」の4シリーズ。好みに合わせ、ビデオカード購入の際に参考にしてもらえれば幸いだ。

GLADIACシリーズ
[ELSA GeForce GTX 1080 8GB GLADIAC]
GeForce 10シリーズ最上位のGeForce GTX 1080に強化電源基板を組み合わせたフラグシップモデル。
[ELSA GeForce GTX 1070 8GB GLADIAC]
ハイエンドのGeForce GTX 1070を採用。GPUのほかは1080版GLADIAC相当の基板設計としている。
S.A.Cシリーズ
[ELSA GeForce GTX 1080 8GB S.A.C]
搭載するのはGeForce GTX 1080。静音性に優れたS.A.Cをデュアルファンレイアウトとしたクーラーを採用。
[ELSA GeForce GTX 1070 8GB S.A.C]
S.A.CのGeForce GTX 1070バージョン。
[ELSA GeForce GTX 1060 S.A.C GDDR5 6GB]
GeForce GTX 1060のS.A.Cバージョン。合わせてカードもコンパクトに。
[ELSA GeForce GTX 1060 S.A.C GDDR5 3GB]
GeForce GTX 1060のS.A.Cバージョン。こちらはメモリ3GB版。
[ELSA GeForce GTX 1050 Ti 4GB S.A.C]
GeForce GTX 1050 Tiを搭載するS.A.C版モデル。より低消費電力のGPUに合わせてシングルファン仕様化し、奥行きもコンパクト。
[ELSA GeForce GTX 1050 2GB S.A.C]
GeForce GTX 1050版のS.A.C。
STシリーズ
[ELSA GeForce GTX 1080 8GB ST]
搭載するのはGeForce GTX 1080。後部にファンを1基置き、ブラケットから排気を行うデザインはリファレンスデザインクーラーに近い設計だ。
[ELSA GeForce GTX 1070 8GB ST]
後方排気「STシリーズ」のGeForce GTX 1070バージョン。
Founders Edition
[ELSA GeForce GTX 1080 8GB Founders Edition]
搭載するのはGeForce GTX 1080。NVIDIAのリファレンスデザインカード。
[ELSA GeForce GTX 1070 8GB Founders Edition]
GeForce GTX 1070を搭載するNVIDIAのリファレンスデザインカード。

[制作協力:ELSA]