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「ちょっとイケてるゲーム動画」、プロはPCでこう作る!HDMIキャプチャカード、使いこなしてみませんか?

~「ゲーム機そのまま」とはひと味違う動画配信を~ text by 高橋敏也

ゲーム配信は難しい? 実は簡単!

動画配信サイトの例。画質と視聴者数のYouTube(YouTube Live)、ゲーム特化のTwitch、画質と話題性のAbemaTV Fresh、独自のコミュニケーションが魅力なニコニコといった感じだろうか。場合によってはFacebookのライブ配信などを加えてもいい。
筆者が配信している生配信「本ナマ!改造バカ」。PCパーツや自作PCのポイントを紹介している。

 今や配信動画は一つの立派なメディアだ。

 YouTube Live!などの動画配信サイトでは、様々な動画が配信されているが、中でも種類が多く、高い人気を誇るのが「ゲーム配信」だ。単純なプレイ動画から攻略手順、ミラクルプレイ、リアルタイムプレイの配信などなど、なかなか見ごたえもある。いわゆる「YouTuber」を目指し、自分でやってみたいと思う人も多いだろう。

 実はこういったゲーム配信は、ゲーム機の配信機能や、Windows 10のゲームバー機能、NVIDIAのGeForce Experience、Steamなどの録画機能を使用すれば、簡単に始められる。しかし、人気のある配信者は「さらに上」のテクニックを持っているものだ。

 そこで今回、その奥深さの一端を「ツール活用」という視点で紹介する。人気動画にあるような、2画面配信やタイトル表示、字幕、そして配信ソフトのセットアップまで解説しよう。

 今回、機材の軸として選んだのは、AVerMediaのHDMIキャプチャーカード「LIVE GAMER HD 2 C988(以下、C988)」だ。


「スゴいゲーム配信」をやるならPCで!

AVerMediaと言えばゲーム配信用のキャプチャでは定番のメーカー。特に外付けキャプチャーボックス、単体でゲーム機の映像を録画できるモデルなどが人気。ちなみに右2台は筆者の私物(かなりお世話になった)。
AVerMediaのLIVE GAMER HD 2、型番のC988で呼ばれることが多い。HDMIケーブル、AUXケーブル、マニュアルが付属している。Windows10など対応OSで使用する場合、ドライバソフトウェアは不要、録画配信用のツールRECentral 3はメーカーサイトからダウンロードする。

 最近のゲーム機はそのほとんどが、画面の出力をHDMIで行う。そのHDMI出力をキャプチャーカードでPCに取り込んでしまえば、動画として保存すれば編集できるし、配信ツールを使えば生配信できる。だからこそゲーム配信を紹介する機材の軸をC988にしたのである。

 ではC988に関してもう少し詳しく見ていこう。簡単に言ってしまうと1,920×1,080ピクセルのフルHD、60fps(frame per second)に対応したHDMIキャプチャーカードである。PCI Express x 1 Gen2に対応しており、Windows 10ならドライバーソフト無しで認識、使用することができる。

 いわゆるソフトウェアエンコードタイプの製品で、遅延が発生しにくいのが特長(メーカーでは発生する遅延を約0.06秒としている)。HDMIパススルーポートもあるので、配信用ディスプレイ以外にもう一台、HDMI対応のディスプレイを用意すれば、ゲーム画面を遅延無しで表示することも出来る。

 ちなみに動画のエンコードには大きく分けて「ハードウェアエンコード」と「ソフトウェアエンコード」の二つがある。ハードウェアエンコードはキャプチャ機器のハードウェアでエンコードを行うため、PC側の負担が少ないが遅延が発生しやすいとされている。一方のソフトウェアエンコードはPC側の負担は大きくなるが、遅延が少ないためライブ配信などに適しているとされる。つまり、C988の場合、ゲームのライブ配信にはピッタリということだ。

カバーが取り付けられ、スタイリッシュな外観のC988。
ブルーLEDが組み込まれ、ロゴを含めてカード自体がスタイリッシュに光る仕様。
PCの拡張スロット、PCI Express x1に接続する。ちなみにPCI Expressスロット x1以上のスロットならどこでもいい。なのでPCI Express x16スロットに接続するのも可。
左からHDMI OUT(パススルー)、HDMI IN、AUX OUT(パススルー)、AUX INとなる。HDMIとは異なるアナログオーディオ出力を使っていても、C988ならキャプチャすることが可能だ。


ゲーム配信用PCのポイント

 ではC988以外の機材も見ていこう。まずは配信用PC(録画用PC)だが、今回はC988を使用するので、PCI Express x1スロットが最低でも1本空いているデスクトップPCが必要だ。

 また、C988も配信ツールも動画をPCのパワーでエンコードするため、出来れば高性能なことが望ましい。

 C988の使用環境ということならOSはWindows 10(Windows 8.1でも可)、CPUはCore i7-3770以上、ビデオカードにNVIDIA GeForce GTX 650以上、メモリ 4GB以上の搭載が推奨となる。個人的には以下のようなスペックを推奨したい。

・Windows 10
・Intel Core i5-7600以上
・NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti以上
・メモリ 8GB以上

 ポイントとなるのはCPUとビデオカードであり、もちろん早ければ早いほどいい。エンコードで負荷がかかった際に、CPUとビデオカードのパワーがものを言うからだ。しかし上を狙ってもキリが無いので、上記の構成で妥協した訳だ。本当のところを言うと最新のCore i7シリーズ、ビデオカードにはGeForce GTX1070が欲しいところだ。

 なお、カメラの増設を考えているなら、C988がもう1枚増設できるようになっていること、あるいはUSBポートの空きが確保されていることも大切。

 ちなみにC988は複数枚の使用もどうやらできるらしい。

 メーカーによる推奨環境は「2枚使うならCore i7-4790以上、4枚使うならCore i7-6700以上」。枚数を増やした分、ゲーム機などの高画質入力を増やせるので、後で説明する「2画面配信」を「3画面配信」にしたり「4画面配信」にしたりできる、どう活用するかはアイデア次第だ。

 なお、複数枚の使用は様々な相性でうまく動かない場合も考えられる。設定を試したり、パーツを入れ替えたりする手間やお金をかけられる人向けのテクニックといえるだろう。

(17:22更新)記事初出時、4枚利用時のCPUの表記に誤りがありました。
お詫びして訂正させていただきます。


配信ソフトを用意する ~超定番の「XSplit」やAVerMedia独自の「RECentral 3」~

 PCを用意したら、次に用意するのが配信ソフトだ。

 C988では、XSplitやOBS Studio、NLE、アマレコTV、Wirecastといった定番の他社製ソフトを使用することもできるし、AVerMediaが提供しているRECentral 3も利用できる。デバイスとしてC988を認識できるツールなら、ほぼ使用可能だと考えていい。

 そんな中でも個人的にお勧めなのがXSplitだ。SplitmediaLabsのXSplitはXSplit BroadcasterとXSplit Gamecasterの二つがあるのだが、応用の利くXSplit Broadcasterをお勧めする。XSplitは無料で使用することもできるが、機能をフルに使いたい場合は有料版を購入しよう。できれば有料版を使って欲しいが「しばらく使ってから決めたい」というなら、3ヶ月版を購入して試すのもアリだと思う。


使えるゲーム機とそのポイント

PS4で配信!
Nintendo Switchでも!
「設定-システム-HDCPを有効にする」のチェックを外す。ちなみに配信ツールで表示できているのはチェック外した後だから。外す前はこの画面を表示出来ないので注意して欲しい。

 今回のメインテーマはゲーム機のゲームを配信するということだが、C988は公式サイトで「PlayStation 4、Nintendo Switch、Xbox One、Xbox 360、Wii U、ニンテンドークラシックミニファミリーコンピュータ」に対応するとしている。

 これらのうち実際、筆者の所有するゲーム機「PS4 Pro、Xbox One、Nintendo Switch」を試してみたが、どれも問題無くキャプチャすることができた。ただし注意して欲しいのは、HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection、コンテンツ保護のための規格)がかかった映像は表示や録画が出来ないため、配信できないということだ。

 HDCPで特に注意して欲しいのがPS4シリーズ。というのもPS4シリーズの場合、初期設定でHDCPが有効になっているため、映像が表示できないのだ。HDCP外のコンテンツ、例えばゲームタイトルなどを表示できるようにするには「設定-システム-HDCPを有効にする」のチェックマークを外す。なお、HDCPを有効にしておかないとBlu-rayコンテンツなどが再生できないので、その点にも注意して欲しい。



実際に配信してみよう

 ゲーム機のゲーム映像を配信するにしても、あるいはPCに録画するにしても、必要となるのは対応ソフトである。配信に使用するソフトは先ほど紹介したが、ここでは具体的な使用例として2つのソフトを取り上げてみた。

XSplit Broadcasterの場合

 定番の配信ソフトであるXSplit Broadcaster(以下、XSplit)は、こちらのサイトからダウンロードしてインストールする。繰り返しになるがXSplitは無料で使用できるが、一部機能が制限されていたり、起動時にXSplitの宣伝が表示されたりする。まずは無料で使ってみて、機材との相性などに問題が無いようなら、有料版にステップアップしよう。

 XSplitの特長は何より配信に特化していること。もちろんPCへの録画ツールとしても使用できるのだが、配信に使ってこそのXSplit。しかもXSplitの場合、有料版なら複数サーバーへの同時配信も可能である。配信を本格的にやりたいなら、XSplitの有料版はいいチョイスだと思っている。

 なお、ここからの作業はC988を増設し、そこにゲーム機のHDMI出力を接続した状態で進めている。

XSplitをインストールしていると表示されるダイアログボックス。このままインストールする。
インストール後、起動したらまず言語を選ぶ。もちろん英語のまま使ってもいい。
このメッセージはNVIDIAのビデオカードを使っている場合に表示される。NVIDIAのシェア機能とコンフリクトする場合も考えられるので、NVIDIA側をオフにすることを勧めるものだ。使っていないならオフにしよう。
GeForce Experienceでシェア機能をオフにする。
起動したXSplitのウィンドウ。
さっそく追加メニューの「Webcam...」を開くと、そこに「AVerMedia LIVE GAMER HD 2」を発見。もちろんこれを追加する。
ゲーム機の画面が表示されたら、後は録画するなり配信するなりの作業に進む。なお、表示された画面が粗いようなら、ResolutionメニューでフルHDにしてみよう。
ウィンドウ上で右クリック、表示されたダイアログボックスでオーディオ入力を選んでいる。もちろんC988からの音声を選ぶ。
XSplitのウィンドウ最下部にCPUとGPUの使用率が表示されるのだが、もしCPUの使用率が高い場合は「ツール-設定」の高度タブを調整してみよう。わく分からない場合は初期状態のまま使用するのが鉄則。
YouTubeに配信を行いたい場合は、「出力」メニューから「YouTube Live」を選ぶ。Liveなので生配信の設定が追加される。
YouTubeのアカウント(チャンネル)を事前に登録しておくこと。アカウント情報は「Authorize」ボタンをクリックして入力する。
Google=YouTubeのアカウント情報を入力する画面が表示される。
パスワードを入力すると許可のリクエストが表示されるので「許可」をクリック。
アカウントが通ると登録してあるチャンネル情報表示される。
YouTube Liveの方は、いつでも帯域テストが可能だ。
ニコ生を設定したい場合は「出力方法を追加する...」を実行。
表示された配信のリストから「Niconico」を選択する。
こちらもアカウントを持っていて、配信可能になっていることが前提。なお、細かな設定は自分で行わなくてはならない。例えば「Max Bitrate」が1000になっているが、ここは「288」にする。というのもニコ生は通常、トータルのビットレートが384までとなっており、画面ではオーディオに「96」が割り振られている。オーディオを変更しないとなると「384-96=288」となる訳だ。
ここで「帯域テスト」をしてもこのダイアログが表示される。ニコ生の場合、帯域テストは放送枠を確保してから行う。
ほかにも設定すべきパラメーターが細かくある。XSplitのデホルト解像度を高く設定している場合、それをそのままニコ生で配信するのには無理があるので、ニコ生に適した「640×360」に落とすようにする。
配信ではなくPCに映像を録画したい場合は「出力-ローカルレコーディング」を設定する。
基本的には初期設定のままでいいが、ダイアログ下部に「YouTube用に最適化する」というオプションがあることに注目。録画した映像を編集し、後からYouTubeにアップロードする場合はここをチェック。


RECentral 3の場合

 RECentral 3はAVerMediaが自社製品用に配布している録画・配信ソフトである。同社製品のユーザーであれば、サイトからダウンロードして使用することができる。ゲーム機からの映像をPCに録画する、あるいは配信するための基本的な機能は網羅し、さらにプラスアルファの機能も持っている。

 RECentral 3のダウンロードは各製品のダウンロードページから行う。今回使用しているC988の最新ソフトウェアはこちらからダウンロードできる。

RECentral 3をインストールしていると表示されるウィンドウ。もちろん「アクセスを許可する」をクリック。
すでにC988を増設し、そのC988にゲーム機を接続してあったので起動後すぐに画面が表示された。何もする必要がない、超便利。
ウィンドウ左下部にあるメニューから「ライブ配信プラットフォーム」の右にある「+」ボタンをクリック。プラットフォーム(サーバー)の一覧が表示される。
YouTube Liveを選ぶと、やはりアカウント情報の入力画面が表される。
配信情報の設定画面。
配信映像の設定は帯域さえしっかり確保されているようなら「品質=最高」のままでいい。
ちなみにニコ生の場合、放送枠を確保(あるいは「放送する」を実行後)でないとエラーになる。
もちろんRECentral 3によるPCへの録画も可能。



「ワザあり」な配信をやってみよう!

まずは2画面配信!

LogicoolのベストセラーWebカム、C920r。最大フルHD 30fpsの動画に対応し、ステレオ内蔵マイクを装備している。これをメインカメラとして使っている配信者も多い。
C920rを配信用PCに接続、OSが認識した状態でXSplitを起動し「追加」を見ると……C920rがちゃんとある!

 人気のある配信でよくあるのが、「ゲーム画面と自分がPinPで同時に配信されている」という図だろう。

 これは、ゲーム配信と、そのほかのカメラによる入力を重ね合わせて実現する。

 一番手っ取り早いのはUSB接続のWebカムをPCに接続する方法だ。そのWebカムがマイクを内蔵していれば、そこから自分の音声を配信動画に追加することもできる。

【XSplitの場合】
C920rで撮影したおっさんが追加された。コツはC920rの方をC988より上(上位)に配置すること、さらにオーディオ入力をちゃんと調整することなど。これでいわゆるワイプが出来た訳だ。
おっさんを大きくしてみた。明らかに視聴数を落とす愚策である。
【RECentral 3の場合】
こちらはRECentral 3の場合。画面下部の「シーン」から「Basic Scene」を選び、「ウェブカメラを追加」を実行すると……
おっさん出現!


「音声だけ追加したい」場合はこう!

このようにミニ三脚と組み合わせると、より自由度の高いセッティングが可能となる。カメラアングルは配信の重要な要素となる。

 また、「顔出しNG、でも音声は追加したい」場合もあるだろう。

 この場合、音声合成ソフトを使うか、USB対応のマイク+地声でやることになる。後者のほうが手っ取り早いので、ここでは後者を紹介しよう。

 なお、一口に「USB対応マイク」といってもピンキリなので、ネットで調べて定番のもの(トラブルがあった時に情報を入手しやすい)を予算と相談して選ぼう。

多くの配信者が愛用しているSonyのマイク「ECM-PCV80U」。ピンジャック接続のマイクにUSB変換アダプターがセットになっている。スタンドも付属しているし、何よりリーズナブル。
筆者の私物、Sonyのハンディカムをミニ三脚に取り付けた状態。ビデオカメラのステレオマイクは意外と良くできているので、それを使ってもいい。C988を2枚差しにすれば、ゲーム機のキャプチャと同時に使用できる。
2枚差しでもサクッと認識され、快適に使えるC988。中には2枚差した途端、トラブルのオンパレードをするカードもあるというのに……C988は実に優秀。
ゲーム配信ではなく、例えばPCパーツの紹介を配信したい場合はC9882枚でパーツを取りつけたPCの画面とカメラ1台、さらにUSBカメラという組み合わせでもいいだろう。


タイトル画面を入れてみよう

 XSplit、RECentral 3に限らず、配信ツールには実にさまざまな機能が用意されている。

 ただし、それらを一気に使いこなそうと思っても、はっきり言って難しい。最初はベーシックな機能を使いこなし、次に設定のチューニングを進める。そして最後にさまざまな機能の使いこなしに入るのがベストだ。ここではいくつか配信ツールに用意されている小技を紹介しておこう。

 まず紹介するのは「タイトル画面」。「タイトル画面そのもの」はそれはそれで奥が深いので、別途研究してほしいが、「入れ方そのもの」は簡単だ。

XSplitの「追加」で「メディアファイル」を選ぶと、画像や動画、HTMLなどを配信素材として追加できる。ここでは画像として、タイトル画面を追加してみた。
サイズを画面に合わせる。後は配信の最初にこれを表示し、そこからゲーム画面に切り替えると「なんなくそれっぽい」配信ができる。


字幕を入れてみよう

 また、画面に入れる「字幕」も基本テクニックの一つ。

 なにかを強調する際や、音の出せない環境での視聴に配慮する際、あるいは子画面をたくさん入れすぎて整理したなくった場合など、様々に活用できる。

画面に入れる「字幕」も基本テクニックの一つ。
これが元画面。字幕がないと意味が分かりにくい
XSplitでのテキスト追加画面。いろいろと加工できるので、分かりやすい設定を探ってみよう。


「自分の後ろ」を消してみよう

 配信をしていると、「後ろの部屋を見せたくない!」場合もある。

 そういう場合に使いたいのはクロマキー。RECentral 3では、グリーンバックを使うごく一般的なクロマキー機能のほか、動きの認識や頭部+肩の画像認識で背景除去をおこなう別売ソフト「TriDef SmartCam」によるクロマキーが利用できる。 TriDef SmartCamは、約10ドルまたは約15ドルで販売されている(2017年4月現在)が、14日間トライアル利用ができるので、「まずは試しに……」ということができる。

TriDef SmartCamによるクロマキーの例。ブルーバックやグリーンバックといった追加の設備無しで、想像以上にしっかりした背景除去が出来る!
TriDef SmartCamによるクロマキーを使うには、RECentral 3のウェブカメラ設定から「背景除去」を選ぶ。飛んだ先のツールのダウンロードページから、TriDefのSmartCamというツールをダウンロード。これはAVerMediaの製品で、14日間トライアル利用ができる。
さっそくインストールして……
「Try」をクリック。
「背景除去」の方式に追加された「TriDef SmartCam」を選ぶと……
背景除去の度合いは細かく調整できるので、状況に応じて試行錯誤してみるのも面白い。気に入ったら有料版を購入すればいいのだ。


PCゲームも簡単配信

 せっかく配信用にPCを用意するわけで、「PCのゲームを配信したい」と思うこともあるだろう。

 PCが2台あれば、ゲーム機と同じ方法が使えるが、PCが1台でも(多少デスクトップが混雑するが)ゲームと配信を同時に行うこともできる。というか、XSplitにその機能が用意されている。具体的には以下のようになる。

 注意して欲しいのは負荷の重いゲーム+高解像度高フレームレート配信だと、PCにかなりの負荷がかかるということだ。このあたりは実際に経験を重ねて調整して行くしかない。

同じPC上でゲームと配信ツール、すなわちXSplitを起動する。ゲームはウィンドウ表示にしておいた方がいい。ここではWorld of Tanks(WoT)を起動してみた
XSplitの「追加」で「ゲームキャプチャー」を選択する。すると「自動選択」と「WoTクライアント(DX11)」があるので、「WoTクライアント(DX11)」を選ぶ。
XSplit上にWoTの画面がキャプチャされた。後は配信すればいいのだが、WoT画面の縦横比が気に入らない。
WoT側でウィンドウのサイズを変更して、好みの縦横比にする。
プレイしているおっさんの顔もワイプして配信準備完了! なお、配信するデスクトップのエリアは、ユーザーが任意に設定することもできる。


視聴数の稼げる配信を目指して!

我が家のゲーム機を総動員してテストした結果、この通りゴチャゴチャ……

 配信を始めた当初は機材のセットアップ、設定などに気を取られて視聴数(ビュー数)など気にしている余裕は無い。しかし、ある程度落ち着いてくると「どれぐらいの人たちが見てくれているのか?」、視聴数や評価(コメント)が気になってくる。

 そして、「動画をアップロードしてから一ヶ月で視聴数100、コメントわずかに一つ、しかも一言「イラネ」……」。こんなことでめげていてはいけない! というかそんなの当たり前なのである。誰もがそこからスタートし、定番の配信者となって行くのだ。少ない視聴数も厳しいコメントも、通過儀礼だと思って笑ってやりすごそう。

 では視聴数を伸ばすためにはどうしたらいいか? 基本的には内容を面白くすべきなのだが、それは個々の能力次第。基本的には以下のようなことを守っていれば、じわじわと視聴数は上がって行く。

・定期的に休まず配信する
 無理のない計画と配信時間の設定

・人気コンテンツを取り上げる
 今ならMinecraft
 最新ゲームのプレイ実況など

・共感できる姿勢
 背伸びをしないコンテンツ
 楽しんでもらうコンテンツ作り

 ざっとこんなところだが、いざやろうとなるとなかなか難しい。特に「定期的に休まず配信する」というのは、簡単そうで難しいことなのだ(経験者は語る)。だが、それが出来れば「ちょっと見てみようか」と、視聴巡回ルートに入れてくれる人が増えるのだ。

 筆者の場合、配信を始めたのは3年ほど前なのだが、初めての配信はゲーミングノートPCを配信PCとして使い、そこにLogicoolのWebカムを接続してNLEを配信ツールとして使った。やがてカメラはハンディカムへ進化し、そのHDMI出力をAVerMediaのAVT-C875(外付けのUSB接続キャプチャーボックス、SDカードに単体録画可能な名機!)でキャプチャするようになった。

 配信を始めるとやがてあれこれやりたくなってくる。映像や音声をもって良くしたい、テロップを入れたい、映像の切り替えをスムーズにしたいなどなど。そして時としてトラブルに見舞われる訳だが、出来るならそういったトラブルの解決を楽しむぐらいの気持ちで配信に挑んで欲しい。

 ゲーム配信に限らず、個人ユーザーによる配信はこれからもどんどん伸びていくはずだ。秋にはニコニコ動画もシステムが刷新され、レベルの高い動画配信が可能になるという。ちなみにあるアンケートによれば子供の将来なりたい職業の上位に「YouTuber」が入っているそうだ。ならば目指せ、稼げるYouTuber! 配信で億万長者になろうではないか!(無理だって)


緊急告知! 今回取り上げた機材で生配信やります!4月28日(金)18時~、C988×2枚+Webカム+マイクで実演!

今回使用した機材をリアルに使って配信します。

 という訳で(どういう訳?)機材を紹介したからには、それを使って実際に配信するところをご覧にいれなくては! という訳のわからない義務感が私の中に芽生えました。

 配信予定は4月28日(金)18時! 以下の機材を使って生配信、それも3サーバー同時配信を行います(ニコ生/YouTube/AbemaTV Fresh)。もっともニコ生、YouTube、AbemaTV Freshの3サーバー同時配信はいつも「本ナマ」でやっているんですがね。

・キャプチャーカード:AVerMedia LIVE GAMER HD 2 C988×2
・マイク:Sony ECM-PCV80U
・カメラ:Logicool C920r、Sony FDR-AXP35
・配信PC:自作PC
・配信ツール:XSplit Broadcaster(有料版)
・ゲーム機:いろいろ
・ゲーマー:著名ライター 加藤勝明氏

 今回紹介した機材で実際にどこまで出来るのか? 興味のある方はぜひお越し下さい

【YouTube Live】

【ニコニコ生放送】

【AbemaTV FRESH!】

[制作協力:AVerMedia]