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海外通販は面白い!高橋敏也流・娯楽(輸入)ワザ、 国内で買えないものはPayPalで安全通販!
ミリタリーグッズにエレキギター、バイク、PC系のクラウドファンディングも?
2017年7月11日 06:05
海外の通販サイトは面白い! 日本国内では入手しづらいものもあれば、そもそも日本では売っていないものが見つかる。あるいは日本人の嗜好性とはかけ離れた、ぶっ飛んだ商品が見つかる場合もある。
だが「海外のサイトで通販する」ということに関して、なんとなくハードルが高いと思っている人も多いのではなかろうか。安全性や輸入に関するあれこれ、はたまたクレームが発生した際の対処など。また、多くの人が「英語」を代表とした言語のことも心配する。
が、しかし。筆者はかなり以前から趣味の物品を中心に海外サイトを愛用している。もちろんトラブルが発生したこともあるが、本当に大変だ! といった目に遭ったことは無い。ここではそんな海外通販のポイントを、筆者の体験を元に紹介して行きたい。
ミリタリーグッズにエレキギター、バイク、PC系のクラウドファンディングも?~海外通販ならではの「買えるモノ」~
私の場合、頻繁に海外通販や海外サイトで買い物をするようになったのは、海外のショッピング兼オークションサイト「eBay」が最初だったと記憶している(それ以前にも単発で買い物をしていたが)。
後述するがPayPalのアカウントを作ったのも、このeBayスムーズに使うためだった。
eBayでの買い物、例えばバイクのパーツ。私のバイクは逆車(逆輸入車)の上に30年以上前の旧車であるため、部品集めが大変。もし国内で見つからない場合は海外のオークションサイト、例えばeBayに頼ることも多い。さらにエレキギターのマイナーなエフェクターペダルも随分eBayで探したし、購入した。
eBayで始まったインターネット経由、海外での買い物だが、それから先はどんどん広がりを見せた。例えば以前愛用していたミリタリー系の通販サイトはここだ。
ちょっと本職寄りの買い物というか出資というか、そういったものだとINDIEGOGOのようなスタートアップも面白い。
少しばかり「賭け」のような雰囲気もあるが、うまく行けば誰よりも早く最先端のデバイスを入手できる。
そんな海外通販サイトを見ていて「これが欲しい!」という商品が見つかったとする。もちろん購入したい訳だが問題は決済、すなわち支払いをどうするかだ。
銀行振込が使えるサイトもあるが、「日本から海外の銀行へ送金する」となると、手続きはかなり煩雑である。やはり、ここは万国共通の決済システム、クレジットカードの出番となる。
が、しかし。
インターネット上でクレジットカードを使うのに抵抗を感じる人も多いはず。これは次に詳しく述べるが、そういった抵抗感を感じること無く、より安全に決済を行えるやり方もある。
………というわけで、「PayPal」を紹介したい、というわけだ(よし、本題にようやくたどり着いた!)。
海外通販でクレジットカードを使うのが怖い?だったらPayPalを使えば良いじゃない!
海外通販で気をつけるべきは、やはり「セキュリティ」だろう。
もっとも気になるのはクレジットカードに関する部分だが、そもそもセキュリティというなら「個人情報の取り扱い」という点が気になる。通販サービスを利用する上で先方には住所氏名電話番号、そしてメールアドレスといったデータを引き渡すことになる。それらがきちんと管理されるのか? どこかに売り渡されるようなことは無いのか……。
ただ、これを言っているとキリが無い。国内の通販サイトでも同様のトラブルは発生する訳で、海外だから特別という話ではない。そのあたりが気になる人は局留めサービスを使ったり、海外通販専用のメールアドレスを用意することで、自己防衛するようにしたい。
残る問題はカード決済だ。実際、カードの不正使用に海外通販サイトが利用されたという事例もある。また、利用者側のPCがクラッキングされていてカード情報を抜かれることもあれば、通販サイトがアタックされて情報を抜かれることもある。「クレジットカードはネットで絶対に使わない」というポリシーを持っていたとしても間違いでは無いと思う。
しかしクレジットカードに代わる、より安全でサービス性の高い決済方法があるとしたらどうだろう? それがPayPalである。すでにご存じの方も多いと思うが、PayPalはメールアカウントとネットを活用した「決済サービス」だ。サービスを知らない、よく分からないという人でもPayPalのロゴを見れば「あ、見たことある!」となるはず。
そう、PayPalによる決済サービスは海外通販サイトだけでなく、国内の通販サイトやゲームの課金サービスなど、さまざまなシーンに浸透しているからだ。実際、私もWorld of Tanksなどのゲーム課金の決済ではPayPalを使っている。また「艦隊これくしょん」などで使えるDMMポイントのチャージにもPayPalが使用できる。
ではどうしてPayPalが安全なのか? 簡単に言ってしまうとPayPalアカウントで決済することで、利用者は通販サイトに自身のカード情報を開示する必要が無くなる。なので通販サイトでトラブルがあった場合でも、カード情報が流出する心配が無くなる。PayPalへの決済に関してはクレジットカードを使用することになるが、そこはそれPayPalは決済サービスのプロ、ワールドクラスの強固なセキュリティが利用者の情報を守る。
サービス性という点ではどうか? まず何よりカード情報をいちいち入力する必要が無くなる。さらにPayPalへのログイン状態を保持するように設定すれば「ワンタッチ決済」が使用できるようになる。個人的にはこれが一番便利なサービスだと思っている。
そしてPayPalサービス最大の特長が「買い手保護制度」だ。これは一定の条件を満たしていれば、通販サイトへの支払いを返金してくれるというものだ。例えば「商品が説明と著しく異なる」、「商品が届かない」といったトラブルが発生した場合、PayPalの定める条件を満たしていれば通販サイトとは関係無く返金が行われる。この「買い手保護制度」は購入してから180日以内に手続きをすれば審査対象となるので「決済してから数ヵ月しても届かない」といったトラブルにも対応できる。
安い、安すぎる!「本当に届くの?」レベル~PayPalで買ってみよう!「Wish」編~
最近、PayPalによる決済件数が増えている通販サイト、それが「Wish」だ。このWish、とにかく面白い。これはあくまで個人的な感想だが、この通販サイトは面白がり、一種のスリルを味わうためにあるような気がする。
まずは商品のラインアップを見て欲しいのだが、このバラエティ感は日本で言うところの某大手ディスカウントストア。ライトの隣にパンツ(ズボン)があり、腕時計が並ぶ。一応カテゴリ分けはあるのだが、この雑多な感じは宝探しを思わせる。
そして安い! 商品も安ければ送料も安い、何もかも安い、安すぎる。ここまで来るとごく普通に感じるのが「本当に届くのか?」である。ちなみにPayPalが利用できるので、クレジットカードを先方に渡さずに済む。
さらに驚かされるのが商品の中に「Free 送料のみ」があるということだ。はて、これはいったい何を意味するのか? 文面通りなら「送料だけ支払えばいいですよ」という意味だろう……けど。
ちなみにこの安さとバラエティ感を実現しているのは、Wishが中国製品の通販サイトだからである。どうやら中国のメーカーや工場などが自身の製品を登録して販売する通販ポータルサイトのようだ。このため商品は中国から発送され、手元に届くことになる。
そうか、だから「送料のみ」が実現するのか。日本でもたまに見られるが本体は無料と言いつつ、送料でわずかな利益を得る。中国は送料が安いので、日本人から見れば激安送料であっても利益が出るのだろう。わずかな利益といっても、数が多ければ商売として成り立つ。こちらとしてはちゃんとした商品が届けば、基本的には問題無いのだが。
本当に写真通りの商品が届くのか? 到着するまででどれぐらいの時間がかかるのか? そして送料だけというのは……。スリル満点だし、ある意味ワクワクする買い物である。これでクレジットカードを使わなくてはならないというなら二の足を踏むが、PayPalなら「買い手保護制度」がある。ならば行くしかあるまい!
という訳で久々にドキドキしながら、Wishでいくつか買い物をしてみた。さすがに最初は「送料のみ」という商品には手が出ず、安くて失敗が無さそうなものを注文してみた。そして数日後……商品は……届いた! いや、ざっくばらんに言うと「届いた」ことに驚いた。
ちなみに梱包状態がかなりアレなことには驚かなかった。というのも以前、中国の通販サイトを何度も使った経験があるからだ。初めて見る人にはかなりインパクトの強い梱包だと思うが、これが普通なのである。さらに言うと梱包を開いて中から石ころが出てきても驚かないのだが、そんなことは無く中からはちゃんと注文した商品が出てきた。
詳細は写真キャプションを参照して欲しいが、少なくとも今回注文した商品に関しては満足のいくものが得られた。もっとも気になってネットの情報を集めてみたところ「商品は届いたがガッカリ感満点」とか、「サイズが合わなかった」とか、「届くまでに時間がかかった」といった情報も見つかった。
なお、商品の善し悪しを判断する際には利用者のレビューをチェックすることが重要である。さらに配送状況はWishでチェックできるのだが、今回の私の注文でも「届いているのにサイトでは配送中」ということがあった。一筋縄では行かない通販サイトではあるがPayPalを使うことで安全性は確保出来るし、「バラエティ感のある買い物を楽しむ」という点では現在もっともホットなサイトと言えるだろう。
デカい!デカすぎる!~PayPalで買ってみよう!「iHerb」編~
最近、趣味の一つとしてジム通い、筋トレを始めた。そんな話題をFacebookでしていたら、知人から「プロテインは海外製のものが安くて品質がいい」という情報をもらった。海外製の方がストイック(!)な成分となっており、筋トレのお供に適しているという話である。
それではさっそく買ってみようじゃないかと通販サイトを教えてもらったら、これが実に興味深いこと。プロテインだけでなくサプリメントなども取り扱っており、日本語もしっかり使えるし安い。そして何よりPayPalが使えるのだ。
PayPalが使えるとなると一気にハードルが低くなるので、すぐさまワンタッチ決済で注文してみた。粉末のプロテインとそのシェーカー(液体と粉末プロテインを入れて撹拌する容器)、さらに注文が一定の金額に達すると送料無料になると知って追加のサプリメントを一つ。
この通販サイトでは日本の配送業者を選べるようになっていて、配送状況などもしっかり知ることができる。アメリカ通販の梱包も決して良くは無いのだが、ここのものはしっかりしていた。6月20日(日本時間)の注文で22日(アメリカ時間)には発送、26日に到着したのでスピーディな発送処理と言っていいだろう。ただ、ただ一つ。これは私の失敗なのだがプロテインの内容量を確認しなかったため、その巨大さに驚かされた訳だが。
こちらの通販サイトに関しても思わず追加注文をしてしまった。今度は小腹がすいた時のためのプロテインバーである。届くのが楽しみだ。
「ちょっと怪しい」と思ってもトライできるのが最高(笑
Wish、iHerb共にPayPalを使って実際に買い物をした訳だが現在のところハズレ無し。「現在のところ」と書いたのは、個人的に欲しい物や面白いものがたくさんあって、上記以外にもいろいろ注文してしまったからだ。もしかしたらこれから届く商品で、ハズレが出てくる可能性はある。
だが今回は決済の全てにPayPalを使っているので、深刻なトラブルの場合は「買い手保護制度」を申請することになる。現時点でトラブルは発生しておらず、PayPal自慢のサポートサービスの出番は無い。いずれにせよ安心して海外の通販サイトを活用するには、PayPalは最高の選択だと思う。
さて、最後にいくつか海外の通販サイトを使う上でのポイントを列記しておこう。
税金はどうなるの?
基本的にここで購入しているものは低価格な商品ばかりであり、一部の免税対象外となる製品を除いて免税となる。細かいことは各自調べて欲しいのだが(重要なことでもあるし)個人輸入の場合、商品総額の60パーセントが課税対象となる。そして課税対象の総額が10,000円以下の場合は免税となるのだ。
計算としてはこうなる。「総額」というのは送料を含んだ額を意味するので……
10,000 ÷ 0.6 = 16,666.6
送料込みで16,666円以内の買い物であれば免税と考えていい(注:先ほども書いたが免税対象外の製品あるので注意。資料1)。金額がそれ以上になった場合は送料込みで20万円がボーダーになるということだが、私はそれほど高額なものは買ったことが無いので割愛する。
20万円以下の場合は税金の合計額によって対応が違ってくる。税金の合計額が1万円以下の場合は商品と共に課税通知書が届くので、その場で支払うことによって商品を受け取れる。税金の合計が1万円以上の場合は商品到着前に連絡が来るとのことである。なお、税金が発生した場合には消費税もかかってくるので留意して欲しい。
関税についての参考資料
※資料1「関税を免税しない物品」として定められている物品の主なもの(税関Webサイトより)
http://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/imtsukan/1006_jr.htm
※資料2 個人輸入通関手続(税関Webサイトより)
http://www.customs.go.jp/tsukan/kojinyunyu.htm
通関手数料が発生する場合もある
運送会社によっては「通関手数料」が発生し、それが請求される場合がある。これは後日請求される場合が多いので、驚かないように。この手数料に関しては商品の金額などが関わってくるので、気になる場合は事前に配送業者のサイトで調べておこう(注:発生しない場合もある)。
届くまで時間がかかっても慌てない
海外から商品が届くまで、想像以上に時間がかかることはよくある話。また、配送予定通り届かないのもごく普通にあることだ。そんな時は慌てずのんびりと商品の到着を待とう。また、海外で何かしらの行事(祝祭など)があると流通に大きな影響が出る場合もある。例えば中国を含む中華圏で言うと春節(旧正月)はもっとも大切な祝祭日とされ、ほぼ1週間は流通が停滞する。
PayPalの「買い手保護制度」は購入後180日以内に申請するものなので、余裕はたっぷりあるのだ。商品の到着が遅れて気になる場合は、まず販売サイトに問い合わせメールを入れてみよう。
[制作協力:PayPal]