取材中に見つけた○○なもの

~冷たいトマトスープのラーメンが限定販売中~

「さかしいトマト麺」 880円

 福の神食堂で野菜にこだわった限定麺が販売されていると聞き、早速食べに行ってきました。

 今回発売されたのは「さかしい麺」。トマトベースの冷たいスープを使ったラーメン。トマト料理好きとしては期待させられます。

 ちなみに、「さかしい」とは大分県の方言で、福の神食堂スタッフのS氏が育った地域では「涼しい」といった意味合いで使われているそうです。

ヒッコリーでスモークされた鳥チャーシュー
出汁で味付けされたナス
薬味はミョウガ・三ツ葉・大葉の3種
キュウリもたっぷり
平打ちの麺

 さかしいトマト麺、ぱっと見は冷製パスタ風。見た目も涼しげで良いです。具材は鳥チャーシュー、ナス、キュウリ、香味野菜で、レモンが添えられています。

 使われているナス/キュウリ/トマトは、大分県でS氏の親族が栽培しているものを取り寄せたこだわりの素材。

 ナスは一度素揚げして出汁で味を調えられていたり、香味野菜のミョウガ/三ツ葉/大葉は一度塩ダレで味付けされていたりと、具材は手の込んだものになっています。スープに使われているトマトはなかなかの味、美味いです。

 チャーシューは鳥を低温調理し、ヒッコリーで香り付けしたもので、食べたときの風味がこだわりのスープと良く合います。

 冷製パスタ風のメニューですが、具材や味付けはラーメン店のこだわりを感じるものになっており、食べると「やっぱりラーメンなんだな~」と感じさせられます。

トマトベースの冷製スープ
氷はトマトピューレを凍らせたもの
油は大豆油を香り付けしたもの

 最後まで冷たい状態で食べられるように氷が入っているのですが、味が薄くならないようにトマトピューレを使って作った氷が使われています。こういったこだわりがマニア的にはたまりません。

 スープに使われている油も大豆油をニンニクで香りづけしたもので、冷たいスープに合わせても固まらないものが使われています。動物系の油は低温のスープでは固まってしまうので、このあたりも工夫しているな~と。

 スープには隠し味的にカボスが使われているそうで、程よい酸味がスープに深みを与えています(筆者は酸味がカボスだとは気付けませんでした 苦笑)。レモンも添えてありますが、そのままの状態でバランスがとれた味になっているので、基本的にそのまま食べるのが筆者的にはお勧め。

さかしいトマト麺
福の神食堂

 さかしいトマト麺の販売期間は8月17日(土)まで。販売数は、平日は昼(開店~)15杯・夜(18時~)15杯を販売、土曜日は開店時から30杯(※同店の定休日は日曜日)。

 暑い夏にはたまらない、トマト系スープ好きにはお勧めの一杯です。筆者は暑さで参った状態で店舗に向かいましたが、食べているときは生き返る感じがしました(笑)。

(久保 勇)