取材中に見つけた○○なもの

M.2 SSDなら実測1,500MB/s、SSDの買い方/使い方を大特集

【今月のパワレポ】

[佐々木(以下佐)]今月の第1特集はSSD。最新機種を集めていますが、もう一つ目玉が。「M.2対応SSD」の実機テストです。現在のSSDはSerial ATA 3.0インターフェースがボトルネックになりつつあります。これを解決するかもしれないのがM.2です。
[鈴木(以下、鈴)]M.2対応SSDの単体レビューはまだ見たことないですね。これは気になります

 Haswellも出て、最近の注目はSSD。

 「Haswellで省電力になる」というIntelの新型SSDも出ましたし、SAMSUNGの新型「840 EVO」もそう遠くないうちに発売されそう。

 そして最注目は実測1.5GB/sにも及ぶというM.2のPCI Express-SSD。自作向けにはまだ発売されてないですが、そこはパワレポ、きっちり入手して使用感や使い勝手などを確認してます。

 では、毎月のごとく、佐々木編集長に語ってもらいましょう。

[鈴]1.5GB/sを超えてるじゃないですか。こりゃすごい。
[佐]シーケンシャルリードではSirial ATA 3.0対応の最新機種の3倍くらいの速度です。
[鈴]このテスト環境は自作PCですよね。どうやって動かしたんですか?
[佐]ASUSTeKのマザーにM.2ポートが付いている機種があるので、あとは対応SSDを用意すれば動かせる、と思ったんですが……。
[鈴]そのままではうまくささらなかったみたいですね。
[佐]そうなんです。ポートとSSDのコネクタの端子の形状が微妙に違っていたという。実は、M.2の端子はいろいろな形状が規定されていて、一致した形状でないと使えないんです。どんな形状が存在するのかは、記事中でまとめてあります。
[鈴]M.2のSSD、UEFIの対応が必須なんですか?
[佐]データストレージとしてなら問題なく使えるのですが、今回試したマザーボードではシステムのブートができなかったんです。どうやら、この部分はUEFIの対応が必要らしいですね。
[鈴]性能を引き出す設定ってどんなことですか?
[佐]基本的なところでは、SSDとHDDを併用する際のフォルダ分けとか、TrimやSecureEraseなどの使い方です。ちょっとマニアックなところだと、CPUの省電力設定とSSDのパフォーマンスの関係についてレポートしています。
[鈴]省電力とSSDが関係あるんですか。
[佐]IntelのCPUのCステートとかSATA LPMといった機能は多くのユーザーが有効にしていると思うんですが、これらを無効にすると実はかなり速くなるんです。ちょっと驚くくらいの差がありますよ。
[鈴]おお、ベンチグラフも出てますね。これは確かに……。
[鈴]あ、やっぱりカタログも載ってる。
[佐]現行のSSD28製品を集め、主要機種はベンチマークを行っています。現行の上位モデルはこれまでのSSDが苦手だった記録速度も向上しています。
[鈴]「メモリの真の仕様」とは大きく出ましたね(笑
[佐]たとえば、DDR3-1600という仕様のメモリでも、JEDEC準拠のものとXMP設定によるのものがあって、それを明記していない製品があるんです。さらに、設定を二つ、三つ持っているものもあります。そういう隠し仕様は使ってみるまで分かりません。
 というわけで、各社の代表的な製品を実際に動作テストして、どんな設定を持っているのか調べています。これからメモリを買うなら、定格派もOC派も一度目を通す価値はあると思いますよ。
[鈴]これは何をしているんですか。
[佐]ちょっと古いシステムを使っている方に向けて、最新パーツへの交換と、その際の冷却面への影響を検証しています。
[鈴]どのパーツを交換したらどう変わるというのが分かるわけですね。
[佐]はい。たとえば、最新のCPUって省電力で発熱が小さいというイメージですが、リテールクーラーとセットで昔のケースに入れると軽く80℃を超えます。だったらクーラーも一緒に買わないと、みたいなことが分かります。
[鈴]こういうARMのシングルボードは、アキバでも売れていますね。
[佐]ARM系のボードってLinuxの知識が必要なのでは、という理由で敬遠している方が多いと思うのですが、今回の記事ではシステムをダウンロードしてUSBメモリに入れるだけでメディアプレイヤーを作る方法を解説しました。すごくお手軽に遊べますよ。
[佐]付録は「インターフェース図鑑」です。新旧インターフェースの規格を解説しています。
[鈴]新しいところはThunderbolt、古いところだとISDN……これはもう使ってないんじゃ(笑)
[佐]コネクタの形状とか、規格のバージョンによる速度や機能の違いなどもまとめているので実用的です。シリアルとかパラレルなど古い規格もまれに必要になることがあって、そういう時にはとくに役に立ちます。
[鈴]わがままDIYは今回で64回。キリのいい数字ですね(笑
[佐]登場キャラクターの名前が、PC関連用語にちなんでいるって知ってました?
[鈴]面藤志乃はMendocinoで、Celeron 300AMHzのコアですよね。じゃあ砂橋愛菜は?
[佐]Sandy Bridgeでアイセブン(笑)
[鈴]ということはHaswellさんも登場するんですか?
[佐]それは作者のざらさんしか分かりません(笑)

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(鈴木 光太郎)