【不定期連載】レトロな○○ギャラリー

手の平サイズのシャープ MZ-80K 互換機

販売予定は無し

シャープ MZ-80K互換機

 今回は、「X1用USBキーボードアダプタ」を製作されたランニングエレクトロニクスの社内でお蔵入りになっていた、PIC×1個で実現した「シャープ MZ-80K互換機」をご案内します。

 小さなケースに収まった互換機の中身はどうなっているのでしょうか?

下側のUSBA端子にUSBキーボードを接続します。その隣にmicroSDカードスロットを装備。microSDには実機のシステムROMと文字フォントROMの2ファイルを保存します。
搭載されている「PIC32MX」は32ビットのPICです。ちなみに、前回ご紹介した「X1用USBキーボード変換アダプタ」のPICは16ビットでした。
白色端子が音声出力、黄色端子がビデオ出力の端子です。その隣にあるMini USB端子で本体に電源を供給します。
キーボードやディスプレイを接続して、起動させてみました。
ちなみに、このシステムで認識できるファイル形式はmzfですが、リネームすることでmzt形式のファイルも使用可能でした。

実機ROMが必須の互換機、販売予定は無し

 今回ご紹介したMZ-80K互換機ですが、元々は諏訪工房が作成したもので、このシステムをベースにして、ランニングエレクトロニクスが改造を施しています。

 なお、この互換機は実機のROMがないと動作させることができないため、今のところ販売する予定はないとのこと。非常に残念です……。

(後藤 儀兵衛)